2019年3月23日

ラグビーの話

ラグビーの日本代表の試合をとても気持ちよく見ることができている理由について考えてみました。おそらく一番の理由は、外国人選手が当たり前のように溶け込んでいること。その人たちを特別視したり、日本人選手と区別したりする解説もありません。とっても自然です。これが他のスポーツだとそうはいきません。どのスポーツがとは言いませんが、出身がどことか国籍がどことか、そんなことを殊更に強調したり、それによって評価が変わったりするのを見ていると、なんだかなあと思ってしまいます。でもラグビーはちょっと違っていて、当たり前のように混ざり合っています。その雰囲気が、観戦していてとっても心地よく感じます。



ラグビーに外国の選手が多いことについては、いろんなサイトで説明されています。例えばこことか。
「ラグビー日本代表に海外国籍の選手が多い理由と代表資格について」

「他国での代表歴がない」ことが前提で、かつ、次のいずれかの条件を満たすことが必要です。
・出生地が当該国
・両親または祖父母のうち一人が当該国出身
・当該国に36ヶ月以上継続して居住している

3年以上継続して生活をしていると代表資格が与えられるわけです。国籍とかは関係ありません。その国の代表としてプレーしたいと考えて移り住み、チームもその人を必要とすれば資格が与えられる、何とシンプルなルールなんでしょうか。とても自然なあり方のまま他国の代表としても活躍することができ、それを周りも自然と受け入れ何の区別もなく応援しているラグビー界の環境は、それでも中では問題もあるんでしょうが、とても心地いいです。

外国人労働者の話が盛んに出ていますが、働きたい&働いてほしいの関係だけでなく、もう一歩進めて、住みたい&住んでもらいたいの関係になっていけばいいのにと思います。外国人労働者という枠で考えるのではなく、地域の一員として受け入れることができれば、問題は多くてその解決にはとてつもない時間がかかるだろうけど、最終的には心地よい関係を築くことができるんじゃないかと思っています。助っ人外国人のような受け入れ方ではなく、チームの一員として自然に受け入れる形を、私たちはラグビーから学ぶ必要があるんじゃないでしょうか。

今日は卒園式がありました。大きくなった子どもたちの姿を見ながら、ラグビー日本代表のような関係が当たり前の地域の中で子どもたちが生活できるようにしていきたい、そんなことを考えたりもしていました。



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