2015年5月31日

今回も!!

こんな大事な記事を見落としていました。

田中陽希さんの「日本2百名山ひと筆書き」を地図の提供等でサポートしている昭文社のサイトでお知らせされていたものです。

『田中陽希さんの新たなチャレンジ 「日本2百名山ひと筆書き」記者発表! 当社も昨年に続き地図提供等で協賛』

これを読んでいると、なんと!




「お世話になった方と会いたいですし、赤湯温泉(新潟)やあさり保育園(島根)、ひばり食堂(高知)などまた行けると思うと今からワクワクしています」


陽希さんがまた保育園に来てくれるかもしれません!

日本2百名山ひと筆書きのサイトを見ると、島根の山「三瓶山」に登る予定は11月26日(木)となっています。半年後にどのような形で再会できるのか、今から楽しみです。

2015年5月29日

No.397 おやじ保育のこと

先週の土曜日に、以前から計画していた『おやじ保育』を実施することができました。名前の通り、お父さん方の協力がなければ成り立たない活動です。当日参加してくださった5名のお父さん、ありがとうございました。「男性ならではの発想や豊富な好奇心を保育の中に取り入れてもらう」「おやじ1人ひとりの得意技を存分に発揮してもらう」といったことを大きな目的としている活動ですが、この点に関してはまだ形にするところまでは至っていません。こちらの計画が十分でなかったことが主な原因なのですが、「今後継続して取り組んでいく中で形を作っていこう」と最後の反省会の中でみなさんが言ってくれました。このように積極的に『おやじ保育』のことを考えてもらえていることをうれしく思います。



積極的といえば、もう1つうれしいことが。当日参加してくれた保護者の1人が、「今後のおやじ保育への参加者が増えていくように」と当日の様子をまとめたものを作ってきてくれました。おやじ保育を楽しんでもらえたこと、そしてもっと多くの方に参加してもらいたいという思いがしっかりと伝わってきました。おやじ保育は、お父さん達の思いやアイデアを実現してもらう場です。みなさんで考えたことをドンドン提案してもらい、それを形にしていってもらうことで充実してくる取り組みです。子どもたちが自発的に活動することを大事にしているあさり保育園において、保護者のみなさんがこうして積極的に活動してもらえることは子どもの活動にいい影響を与えることになるはずです。0,1歳児との関わりは戸惑うことが多いかもしれません。2歳児、3,4,5歳児との関わりでは、子どもたちの興味・関心の違う、また発達段階も違う子どもたちと活動を共にすることに難しさを感じるかもしれません。でも、その戸惑いや難しさの中にこそ“おもしろさ”があるのが保育です。少しでも多くのおやじのみなさんに関わっていただきたいと思っています。

さて、29日(金)、30日(土)はぞう組さんのお泊まり保育です。さくら保育園の年長児と一緒に、さくら保育園で過ごします。さくら保育園の友だちとも関わるため、例えば夕食のクッキングなんかもいつもとは違う体験をすることになると思います。そしてよく知っているぞう組同士でも、夜の時間を共に過ごすことで新たな関係が生まれるかもしれません。友だちのことを強く意識し、相手の気持ちに共感したり援助したり、また反対にしてもらったりと、豊かな体験の場になるはずです。楽しみですね。

2015年5月23日

日本2百名山ひと筆書き

昨年10月に日本百名山ひと筆書きを踏破された田中陽希さんから、あさり保育園に本をいただきました。



しかもサイン入り!



保育園での出会いも書かれていて、懐かしさを感じながら読ませてもらっています。ありがとうございました!



その陽希さん、今度は日本2百名山ひと筆書きに挑戦されるとのこと。昨年のゴールから半年ちょっとしか経っていないのにまたスタートです。凄すぎますね。

今度の旅は宗谷岬から。5月25日(月)の日の出とともにスタートされるようです。今度の旅もしっかりと応援させてもらいます。

2百名山ひと筆書きのお知らせ

第1回 おやじ保育

新たな取り組み、おやじ保育が終わりました。

このおやじ保育は保育士の代わりにお父さん方(以下おやじ)に保育をしてもらうというもので、おやじのアイデアを実現してもらう場です。保育園にいる大人はほとんどが女性です。もう少し男性がいて、男性ならではの発想を子どもたちに感じてもらいたいといつも思っていて、ようやくそのための場作りが動き始めました。



今回参加してくれたおやじは5名。各クラスに分かれてもらい活動を行いました。





とは言っても初めてのことなので、特別なことはしていません。

0,1歳児クラスではまずは子どもに慣れてもらうこと、2歳児クラスと3,4,5歳児クラスは畑の玉ねぎを使ったスープ作りとストライダー競争を行いました。

0,1歳児クラスでは、おやじも子どももまずは距離を置いて観察し合うところから始まりました。





おやじの方は「どうやって関わればいいんだろう?」、子どもの方は「この人達は何をしにきたんだろう?」、そんなことを思いながら様子を見ているように感じました。しばらくすると互いの距離が近くなっていき、気がつくととってもいい雰囲気で関わっている姿を見ることができました。





2歳児クラスと3,4,5歳児クラスは玉ねぎスープ作りから始まりました。畑で玉ねぎをとってきた後、料理の得意なおやじの指導のもと順調にスープ作りが進んでいきます。









後は煮込むだけというところまでいったら、今度はストライダー競争です。







子どもたちもおやじの勝負ということでとても張り切っていました。おやじと勝負をするという状況は、やはりワクワクするんでしょうね。

競争が終わった頃にはスープも出来上がり、みんなでそれをいただきました。とっても美味しい玉ねぎスープでしたよ。



終わった後は反省会を行い、次回に向けての課題もたくさん出てきました。多くの人に参加してもらうために、おやじ保育のことをもっと分かりやすく伝える工夫が必要だとか、もっとおやじならではの活動をした方がおもしろいんじゃないかとか。今日の活動を楽しんでもらったようで、たくさんの意見やアイデアを出してもらいました。おやじならではとは何かを考えていくと、このおやじ保育の活動は盛り上がってくるかもしれないと感じています。例えば女性はあまりやりそうにない「ちょっとスリルのある遊び」とか「全身を思い切り汚してしまうくらいの泥んこ遊び」とか、男性が持つ子どもっぽさなんかを発揮してもらえると子どもは大いに刺激を受けそうです。



ということで、第2回おやじ保育も計画していきます。今回参加してくれたおやじ以外のおやじにも是非参加してもらい、おやじ色満載の場に育てていってもらいたいと思っています。5人のおやじのみなさん、ありがとうございました!



2015年5月21日

No.396 振り返ることはできます

先日『杉の木の両親と松の木の子ども』(原作:弦本將裕)という絵本があることを教えてもらいました。この話は、杉の木の夫婦に赤ちゃんが宿り、生まれてきた子は松の木だったというところから始まります。「木はまっすぐに空に向かって伸びるもの」と信じていた杉の木の両親が、くねくねと曲がりくねって横に枝を伸ばして成長する松の木のわが子を見て、このままではいけないと考え寝ているわが子の横に伸びた枝を全て切り落とす、という内容です。その絵本の一部を紹介させてもらいます。

寝込みを襲われた子どもは、ビックリして泣き叫んでいます。「お父さん、お母さん、痛いよ~!」「僕が何か悪いことをしたの?」「どうして僕を傷つけるの?」「僕は僕のままじゃいけないの?」と、血だらけになりながらも必死に両親に訴えます。しかし、杉の木の両親は、松の子どもの言葉に耳を貸そうとはしません。「これが、親の愛情だ」「大人になったら、きっとわかるわ」「これが、お前のためなんだよ」・・・枝をすべて切り落とされてしまった松の子どもは、成長の芽も、可能性の芽も、全部一緒に切り落とされてしまい、小さく小さく萎縮してしまいました。その後も枝を切り続けられて育ったその子どもは、個性を否定され、自信を失って、無口な友達の少ない子どもになってしまいました。

私はこの話を読んでドキッとしました。誰でもドキッとしますよね。(この親子の話はまだ続き、実はこの後の方が更に考えさせられる内容になっています。)私たちは、「こうあってほしい」という思いを通して子どもを見ていたりすることがあります。そして「こうあってほしい」という状態に近づけることを「子どものため」と考えてやってしまうこともあったりします。それら全てを無くすことはおそらく無理でしょう。でも、自分の見たいように子どもを見てはいないか、目の前の子どものことを真っ直ぐに見ることができているだろうかと振り返ることは、誰にでもできるはずです。完璧な子育てができている人なんて、おそらくいないと思います。だからこそ子どもに向けている目を振り返り、「ちょっと間違ってたかなあ」と思ったらそれを認めて修正することが大事になってくるんじゃないでしょうか。

私は子どもたちに対して、個性を否定することなく、自信をもって自分を発揮できる力をつけて保育園から次のステージへ送り出したいと思っています。そのためにも、日々振り返ることは保育園全体で丁寧に続けていこうと思います。もう少しするとこの絵本が保育園に届きます。続きが気になる方は是非読んでみてください。

小満

二十四節気

小満…陽気盛んにして万物ようやく長じて満つ。
小満(しょうまん)とは、あらゆる生命が満ち満ちていく時期のこと。太陽の光を浴び、万物がすくすく成長していく季節です。

七十二候

2015/05/21
初候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
蚕が、桑の葉をたくさん食べて成長する頃。人々の暮らしを支えていたため、「おかいこさま」と敬称をつけて呼ぶ地方もありました。

2015/05/26
次候 紅花栄(べにはなさく)
あたり一面に紅花が咲く頃。紅花は古代エジプト時代から染料として利用されていました。花びらの水に溶ける黄色の色素と、水に溶けない赤の色素から、紅色がつくられます。

2015/06/01
末候 麦秋至(むぎのときいたる)
麦が熟し、たっぷりと金色の穂をつける頃。百穀が成熟する、麦にとっての「秋」です。この時期に穂を揺らしながら吹き渡る風を麦嵐、また降る雨を麦雨と呼びます。

「暦生活」より

2015年5月15日

見守る保育10ヶ条

あさり保育園の保育の考え方は「見守る保育」と呼ばれています。これは新宿せいが保育園の藤森平司園長が提案されているものです。この「見守る保育」というのはどんな保育の考え方なのか。見守る保育10ヶ条で説明されていますので、ぜひ読んでみてください。


「見守る保育」(GTプラン)

目的

環境を通して子どもの発達を保障する。(子ども自ら発達しようとする力を引き出し、可能な最大限度まで発達させることを意図した環境を用意すること。)


方法

1条
子どもが自発的、意欲的に関われるような環境の構成と、そこにおける子どもの主体的な活動を大切にすること。【生活と遊び・ゾーン】





2条
子ども一人一人の発達について理解し、一人一人の特性に応じ、発達の課題に配慮して保育すること。【一斉保育から選択制保育】





3条
子どもは、多様な大人、子ども同士の体験から、社会を学んでいくこと。【シティズンシップ】





4条
保育者は、子どもが自発的、主体的、多様な人との関係の中で活動するために、いつでも駆け込める愛着(見守る)という存在でいること。





5条
子ども同士の中で刺激しあうということから、様々な年齢とのかかわりを保障すること。(見て、真似して、関わって、教わって、教えて、一緒にやって)【異年齢保育】





6条
子どもは、職員のチームによって、多様な社会とのかかわりを学習すること。【チーム保育】





7条
子どもを、男女、しょうがい、年齢による刷り込みを持たないこと。【インクルージョン保育】





8条
子どもが自立をしていくこと、自己の意思を表明しようとすることを保育者は妨げてはならない。【やってあげる保育から見守る保育へ】





9条
保育者は、子どもに奉仕をしたり、世話をする人ではなく、一人の人格を持った人として子どもと共に生活すること。【保育者の人権】





10条
子どもの権利条約に則った保育を展開しなければならない。





No.395 天気のこと、足のこと、ソラマメのこと




親子遠足が無事に終わりました。前日までの天気予報では雨の心配はほとんどなかったんですが、当日の朝には雨がパラパラと降ってきたりして。どうなることかとヒヤヒヤしました。天気をコントロールすることはできないので行事のときには悩まされるのですが、様々に変化する天気や季節とうまくつき合っていくことは大切なので、子どもたちにもたくさん体験させてあげたいことです。保育のねらいとして『身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心を持つ。』と保育所保育指針には書かれています。「今日は晴れてよかったね。」「雨が降って残念だったけど、そのおかげで○○ができたね。」といった会話なんかも、子どもたちと丁寧に交わしていきたいと思っています。



話は変わって、ある日の子どもたちの様子です。「園長先生、見てー」と足を見せてくれた子がいました。写真では分かりにくいんですが、テラスに置いてある人工芝の上で正座をしていたらしく、その跡が足の甲にしっかりとついていました。それが子どもたちにはおもしろかったらしく、他の子にも教えてあげて楽しんでいました。また、その跡が少しずつ消えていく様子も楽しそうに観察したり、「手にもつくかなあ?」と手を人工芝に押し付けて試したりしていました。保育所保育指針には『身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取り入れようとする。』『人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう。』とあります。こんな風に変化に気づいたり、その気づきを応用してみたり、他の子に伝えて共に楽しんだりすることが広がっていくように、私たちも一緒に楽しんでいきたいと思います。



また別の日には違う子が「園長先生、見てー」とやってきました。その子は手に畑でとってきたソラマメを持っていて、そのソラマメ同士を叩くと不思議な音がすると教えてくれました。これもおもしろい気づきなんですが、実はこのソラマメは収穫時期がまだまだ先のものです。畑で少し大きくなっているのに気づいて収穫し、調理してもらうために持ってくる途中でその音に気づいたようです。いろんな気づきは大切にしていきますが、収穫時期はちゃんと伝える必要がありますね。私たちも課題に気づかせてもらいました。

2015年5月8日

No.394 長いスパンで考える

あさり保育園にはいろんな人が来てくれます。地域の人もそうですし、小学生や中学生も園児のお世話をしに頻繁に来てくれています。また、子育て支援センターも運営しているため親子で遊びに来てくれたり、見学で来られたりもします。様々な人に利用してもらいたいと思っていますし、いろんな関わりが生まれることは園児にとっても意味のあることなので、このようにオープンにする姿勢は大切にしています。そうやって遊びに来られた方に対して保育園の考え方を説明したりすることもあるんですが、その時にあることについて質問されることがあります。今回はその“あること”について。

ご存じのように、あさり保育園の活動は子どもが主体的に行うことを大事にしています。子どもの発達を保障するために、子ども自身の選択も大事にしています。そのような活動について説明すると、「小学校へ行くとやりたくないこともやらなければいけないから、保育園でも我慢して嫌いなことをする必要があるんじゃないですか?」といったことを聞かれることがあります。「小学校へ行くと授業で長い時間座っていないといけないから、保育園のときから座る練習が必要なんじゃないですか?」という質問もありますね。こうしたことに対して、保護者講演会にも来てくださったことのある新宿せいが保育園の藤森平司園長は次のように話されています。

例えばハイハイをしている赤ちゃんに対して「どうせ先では歩くんだから、ハイハイなんかやめて歩く練習をさせた方がいい」と考えて歩かせたりはしませんよね。発達には順序があります。ハイハイを飛ばして早く歩く練習をして歩けるようになったとしても、必ずどこかでひずみが生じます。発達というのはそういうものです。我慢ができるようになるのも発達で、そのためには自分の好きなことを思いっきり行う体験を経ることで我慢する力、自分を律する力がつきます。それを飛ばしてしまうとどこかでひずみが出てしまいます。小学校に行ってから場面に応じて我慢する力を発揮できるようになるために、乳幼児期に自分のやりたいことを見つけて、それを十分に行うことをしなければいけないのです。


子育てをしていると、どうしても今の姿が気になるものです。短いスパンで子どもの成長を考えてしまいがちです。でも必要なのは、長いスパンで子どもの成長を考えることです。今の姿を整えようとしすぎるのではなく、小学校に行ったときにどうなってほしいか、20年後30年後にどんな大人になってもらいたいか、そんなことをみなさんと共に考えていける保育園でありたいと思っています。

2015年5月6日

立夏

二十四節気

立夏…夏立つ日。この日から夏。
立夏(りっか)とは夏の始まりの時期です。さわやかな五月晴れの空に、こいのぼりが気持ちよさそうに泳ぎます。一年のうちで、もっとも過ごしやすい季節です。

七十二候

2015/05/06
初候 蛙始鳴(かわずはじめてなく)
春先に冬眠から目覚めた蛙がウォーミングアップを終え、元気に活動し始める頃。オスの蛙の鳴き声は、メスの蛙を恋しがって鳴く声だともいわれています。

2015/05/11
次候 蚯蚓出(みみずいずる)
冬眠していたミミズが土の中から出てくる頃。他の生き物は「啓蟄」の頃に出てきますが、ミミズはマイペースに活動を始め、土を肥やしてくれる影の努力家です。

2015/05/16
末候 竹笋生(たけのこしょうず)
たけのこがひょっこり顔を出す頃。伸びすぎないうちに収穫しなければ、美味しいたけのこは味わえません。種類によって収穫期は異なるので、三月から六月頃まで収穫できます。

「暦生活」より

2015年5月5日

島根顔マラソン(全国一斉顔マラソンSP)

今日は全国一斉顔マラソンの日。せっかくなので島根顔マラソンを走ってきました。



道中の面白さは相変わらず。大通りだけでなく小さな道も通るのでいろんな発見があります。





今回は松江の方3人と走ったので、道はさすがによく知っておられ、迷うことなくゴールすることができました。感謝です。







44km、6時間。楽しませてもらいました。



2015年5月1日

No.393 食の三本柱

新年度も1ヶ月が過ぎました。新しい子ども集団で様々な活動がスタートしていて、食に関する活動もいろいろと行われています。食は保育園の大事な活動の1つで、何を食べるか、どれだけの栄養を摂るかといったことはもちろん大事なことです。でもそれは食の一部であり、保育園ではそこに至るまでの過程を体験することも大事にしています。例えば栽培活動。今年も保育園の畑でどんな野菜を植えるかを子どもたちに考えてもらいました。これから植えるのは、ミニトマト、ナス、ゴーヤ、ピーマン、きゅうりなどです。食べることができるのは夏以降になりますが、それまでの間に世話をしたり、生長する様子を見たり、無事育ってきた頃には「まだか、まだか」と期待して待つ体験をすることができるのも、栽培活動の特徴です。

そして次は調理活動。自分たちが食べているものがどのようにしてできるのか、その過程を体験することも大事です。物事には順序があり、それを1つ1つ行っていくのはなかなか手間がかかることですが、その手間を惜しまず時間をかけて行う活動の中にはいろんな発見があります。例えば今年はタケノコをたくさんいただき、皮むきも行うことができました。皮をむいていくうちにだんだん小さくなり、きれいな明るい色が姿を現します。外から見ているだけ、食べているだけではなかなか気づけないことです。



味噌作りも始まりました。これは完成までまだまだ時間がかかりますが、楽しい作業がたくさんありました。固かった豆が変化していくところを観察したり、こねたり丸めたりといった作業に夢中になったり。子どもたちにとっては遊びの一環のように感じたかもしれませんね。後は菌に全てを託して待つだけですが、途中の様子にも興味が持てるよう観察会も計画されているようです。また、夏祭りで使う夏ミカンシロップを作るために、夏ミカンの果汁搾りにも取り組みました。味わうことができるのは3か月後。そのときに今回の作業を思い出しながら味わってくれるとうれしいです。



そして最後に食べること。食べることに関しては特に「誰と、どんな環境で食べるのか」を大事にしています。友だちと一緒だったり、小さい子の食べる手本となったり、大きい子や保育士の姿に刺激を受けたりといった、共に食べる「共食」がポイントです。いろんな形の共食を通して、食べる楽しさをしっかりと感じてもらいたいと思っています。あさり保育園の食の三本柱、栽培・調理・共食の取り組みに注目していてください。