2018年10月31日

防災学習

市の社会福祉法人連絡協議会の方々と岩国市にある防災学習館へ行ってきました。防災について学び、それを持ち帰って生かすことが目的です。



素晴らしい施設の中で、まずは防災全般についてのビデオを見て、その後は消火、地震、煙避難を体験していきました。どうせよくある体験でしょ?なんて思ってたんですが、それぞれの設備が素晴らしく、その思いを改めさせられました。



消火器は全員が使用できるようになっています。地震体験は昨日は法人の施設に来てくれた起震車とは揺れの質が全く違い、本当に恐ろしく感じるものでした。煙避難は煙が充満した4つの部屋を抜けて外へ出るようになっています。





災害時にどのように行動するか、実際に体験することはとても大切です。訓練のための道具や設備は十分でないですが、それでもなんとか工夫して体験や実践の機会を作って行くべきだと思います。

そしてもう一つの要素として、電化製品に頼らない食事体験、つまり野外でのクッキングの知識や経験は災害時に生きてくると思っています。そのあたりから日常的に楽しんで取り組める体験も考えていくのもいいかもしれません。なので、アウトドア活動のプロから学ぶ機会を探しているところです。

2018年10月30日

First Mover

先行者利益(First Mover Advantage)という言葉があります。新たな市場にいち早く参入したり、新製品をいち早く導入したりすることにより得られるメリット(利得)のことを表すこの言葉がずっと気になっています。別に金銭的な利益を得たいわけではなく、先行者だからこそ見えるものが成長に大きくつながるんじゃないかと思っているからです。

もっと言うと、先行者になりたいわけでなく、これはおもしろそう!と思ったらサッサと取り組みたいというのが思いに近いかもしれません。そこでの失敗は勉強して学べるものではありませんし、成功したならその方法を他者にも教えてあげることもできます。どうなるか分からない状態で少しでもいい結果が出るように模索することは、チームの成長に欠かせないことだと思っています。

いいと思ったらすぐに実行に向けて動き出す、既に先行者がいたならその事例をすぐに学ばせてもらい、独自色をいかに出すかを考えながら行動する。そんなことをしつこくしつこくやっていきたいと、野茂英雄さんの偉大な功績を思い出しながら考えていました。

2018年10月29日

星野ルネさん

移住、多文化、国籍などなど、そんなことを考えることが増えているんですが、星野ルネさん(タレント、漫画家)のことをラジオで知り、自分はまだまだ理解が浅いと思い知らされました。

日本に住んでいる人の中に日本以外の国にルーツを持つ人はたくさんいます。ですが、そのパターンが様々であることに思いが至っていませんでした。というか、そのことを気づかせてもらって感謝しています。

星野ルネさんの記事はどれもおもしろいです。これとか、これとか。

「日本で育ったアフリカ少年」星野ルネが漫画を描き続ける、深〜い理由

タレント星野ルネの里帰り報告。日本のお菓子はカメルーンっ子たちに受け入れられるのか?

『まんが アフリカ少年が日本で育った結果』もかなりおもしろいようなので、手に入れて読んでみます。

2018年10月28日

チョークアートの話

チョークアートというものがあることを知りました。チョークで黒板に絵や文字を書いていくものと聞いていたんですが、調べてみるとチョークではなく特殊な塗料、オイルパステルやワックスパステルを使うとのこと。言葉だけでは内容まで正確に分からないものですね。

今回学んだのはそれを教える人がいること。つまりその仕事があるということです。最近特に感じるんですが、すごく細かいことが仕事になっていて、それを楽しんでいる人がたくさんいます。大きな括りのデザイナーではなく、チョークアートのような、あることに特化したデザイナーだったり。仕事が細かく分かれていて、それが魅力的なものとして認知されている現状は、とてもおもしろいと思います。大きなシステムが仕事を決めるのではなく、個が仕事を作っている感じが楽しいです。いろんな仕事と出会う機会を増やしたら、もっと楽しい仕事が見つけられそうです。

2018年10月27日

グループウェア

事業所が複数ある法人なので、情報共有のために無料で使えるグループウェアを利用しています。今はサイボウズliveを使っているんですが、来年3月で無料サービスは終了となるため、次のサービスを探しているところです。

ですがサイボウズliveがあまりにも使い勝手が良かったため、コレだ!と思える別のものに出会えていないのが現状です。

WorkplaceとSlackを試していて、どちらにも良い点がありますが、サイボウズliveと同じように使えるかというと、それはちょっと…といったところです。ですが、違う使い方をしていくことにすれば情報共有の役割は果たしてくれそうです。

ネット上には多くのサービスがあり、しかも無料で使えるものも多いです。こんな便利なものをなぜ無料で?と思いますが、おそらく無料でもメリットはあるんでしょうね。その辺の仕組みはほとんど理解していませんが、とにかく大いに活用させてもらっていてかなり助かっています。情報のやり取りや報告や相談などは直接会って話をした方がいいに決まっています。でもどう考えても多くの人と直接話すには時間が足りません。そこをこうしたサービスで積極的に埋めていくことは可能だと思っています。

でもそれって両者がそう思っていないとあまりいい具合にはいかないものなんですよね。可能であれば直接、それができないときはグループウェアを活用してつないでいく。そのことによって直接のやり取りがよりスムーズに進む。お互いにそう思っているから有効活用できるんであって、どちらかがめんどくさいと思いながら、メリットを感じられないままに使っている状態だと直接のやり取りの質はほとんど変わらないでしょう。

便利なサービスも使う人の受け止め方によって得られるものは大きく変わってきます。そのことを理解しておかないとうまく運用していけないと思っています。

2018年10月26日

first school

あさりこども園、さくらこども園の保育理念は『人生の基礎づくりのお手伝い』です。社会に出たときに自分らしい人生を生きていけるよう、子ども一人ひとりが持っている力を引き出す場、社会の一員としてその力を発揮することを学ぶ場です。

子どもの初めての学びの場であることから、園名の英訳を『Asari first school』『Sakura first school』とすることで、私たちの目指すところが伝わりやすいかもしれないと考えています。

子どもたちにとって、子どもたちのこれからにとって、重要な役割を果たす『first school』でありたいです。

2018年10月25日

美味しいコーヒーの淹れ方講座

今日は子育て支援センターのイベント「美味しいコーヒーの淹れ方講座&カフェ」が開かれました。子育てをしながらでもリラックスする時間は大事にしてもらいたい、子育てから離れた人にもこども園に来てもらって子どもとの関わりを持ってもらいたい、そんな思いで企画したイベントです。



来ていただいたのはK Stand Talkingのお二人。美味しいコーヒーの淹れ方のコツを実演しながら教えてもらい、その後はみんなでカフェタイム。コーヒーのいい香りの中で、のんびりと会話を楽しんでおられました。



今回のイベントも子育て支援センターのスタッフが企画・調整をしてくれて実現したものです。子育て中の保護者に対して何ができるかを考えるだけでなく、同時にこども園の園児にとって意味のあるつながりを生み出せないか、地域にとっても意味のあるものにできないか、そんなことまで考えてくれています。

今回のイベントが終わった後に担当者と話をしていたんですが、今回のイベントの振り返りを行いながら、既に次の新しいイベントのことを考えていたことには驚かされました。地域とつながるだけでなく、物を介して保護者間のつながりをより強くする、そんなきっかけになるような企画でした。

柔軟で前向きなだけでなく、広い視野をもったスタッフの提案はとても嬉しいですし、そうした提案が周りに与える影響を考えると更に楽しみになります。新しい企画が形になるのはもう少し先だと思いますが、新しい子育て支援センターの形は確実に作られつつあります。

2018年10月24日

多文化共生社会

「多文化共生社会」という言葉を聞きました。定義は次のようになるそうです。

一国内において国籍や文化的背景が異なる外国人(外国人留学生、外国人就労者、外国人永住者とその家族などを含む)の基本的人権が保障された社会であり、外国人が地域の経済振興に重要な役割を担い、かつ同国の市民との間の相互理解が進んで差別や偏見の低減した社会である。

日本にいてよく聞くのは外国人労働者を受け入れる文脈の中ですが、もっと注目しなければいけないのは「基本的人権が保障された社会」「外国人が地域の経済振興に重要な役割を担う」「差別や偏見の低減した社会」の部分だと思います。労働力として語られる段階を早く抜け出し、生活者として語られる段階を目指すべきです。

私たちの市でも外国人の受け入れは加速していくと予想されます。そのときに「差別や偏見の低減した社会」をベースとし、「地域の中で重要な役割を担う」存在として受け入れができるよう、今からでも準備を進めるべきだと思います。当然自分自身も。

そうなっていくのを結構楽しみにしてるんですよね。

2018年10月23日

西日本のネットワーク

香川県と徳島県からの見学者とお話をしました。互いの課題を話し、一緒に考えることは大事ですねという結論に至りました。

どんな見学者が来られてもそうなんですが、自分たちだけで考えているよりも他の方も交えて考える方がアイデアは出やすいですし、何より刺激が多いです。その刺激は意欲にもつながり、その後の取り組みの大きなプラスになります。なので、こうしたつながりはできる限り広げていった方がいいというのが私の考えです。

今後は中国地方、四国地方、九州地方(できれば関西地方も含めて)でネットワークを築いていこうということになりました。そのきっかけ作りは島根県の役割として取り組むつもりでいます。西日本のネットワークを強いものにし、互いに助け合える、互いに高め合える関係を作っていくことを目指します。

2018年10月22日

他県からの見学

香川県と徳島県から見学者が来られています。今日はさくらこども園、明日はあさりこども園の見学です。

今年度は見学者が特に多く来られている年で、他県からの見学者も多いです。そのことで私たちはたくさんの刺激を受けることができています。

他県からの見学者によく言われるのが「地図上の直線距離は近いけど、公共交通機関を使って実際に来るとなるとやはり遠いですね。」という内容の言葉です。今回もその話になりました。実際その通りで、他県から島根県江津市へ来るのはなかなか大変です。私たちが他県へ出かける際にいつも感じていることなのでよく分かっています。まあ慣れているのであまり大変とは思っていませんが。

そんなところへ多くの方がわざわざ来てもらっていることには感謝しかありません。私たちの保育に関心を持ってもらっていることに対し、十分に応えていかなければいけないと思っています。日々の保育実践をより確かなものにすることとか、それを分かりやすい言葉にして説明することとかで。

このように見たり見られたり、説明したり説明されたり、悩みを相談し合ったりする関係を広げていくことで、互いの保育の刺激になればと思っています。

2018年年度の見学・研修等の実績

島根県 59
岡山県 40
香川県 8
徳島県 1
福岡県 29
千葉県 4
海外  1
合計  142

2018年10月21日

二通りに意味を取らない

いろんなすごい人を知るたびに嬉しくなります。そんな考え方があるのか!とか、ポイントを絞るのがうまいなあとか、自分の考え方を変えるためのヒントをもらえるからです。

少し前にコペルニクスデザイン代表の有田佳浩さんという方のインタビュー記事を読みました。

第二回:世田谷エリアの3つの街の情報メディア「自由が丘℃」等の運営会社様へインタビューを行いました

この中にある次のやり取りの内容がずーっと頭の中に留まっています。

色んな個性の方々と編集作業をする中で、難しいところってありますか?

意外とないんですね。みなさん仕事早いですし。ガチガチに直して画一的な文章にしてしまうと本来のメディアのコンセプトとずれてしまうので、極力直さないでそれぞれのキャラが生きるようにしています。ただ読んでる人が不快にならない、誤解をしない、二通りに意味を取らない、ということだけは考えて、あとは見出しですね。見出しは全てを総括したような見出しではなくて、一部具体例を抜粋してくるような見出しにしましょうと。そう言う話はしていますけど、それくらいですね、全然苦労はないですよ。

読んでる人が「不快にならない」「誤解をしない」「二通りに意味を取らない」

広報誌を作る際に参考にさせてもらうことにしました。最初の2つは当然ですが、二通りに意味を取らない伝え方をすることはあまり意識していなかったかもしれません。そんなつもりで言ったんじゃないとか、それは◯◯という意味で言ったんだとか、追加の説明をしなければ違った意味に受け取られてしまうのは広報誌に限らず伝え方として気をつけなければいけません。意外とあちこちでそんな風に伝えていることがあるかもしれないので、慣れるまではこのことを意識していようと思います。

2018年10月20日

振り返りサイト

昨日行ったキャリアアップ研修では、その中で取り組んだグループワークの内容を共有するため専用サイトを作りました。そのサイトを見ることのできるQRコードを参加者に配布しておき、終了後にテーブルごとに作成したものを撮影してサイトにアップする方法です。こうすると参加者に対してロスなく振り返りのための情報を届けることができるし、すぐに園内で共有もできます。研修内で出てきた話の補足があれば、その情報を付け加えることもできます。

知っている範囲内ではありますが、研修の形は以前からあまり変わっていません。申し込みも資料もアンケートもほぼ紙です。そして振り返りの資料は個人が作成するだけです。それが良くないといいたのではなく、そうではない形ができる場合はもっと取り組んでみたらいいんじゃないかと思っています。振り返りのための資料を旧有するためにネット上に置いておき、それがたまってくると貴重な財産にもなります。

どうすれば楽しく学べるか。どうすれば必要なときに簡単に参考にできる資料を提供することができるか。いろんなやり方が可能だと思っているので、他業種の研修の方法なんかも積極的に参考にさせてもらうつもりです。

キャリアアップ研修3日目振り返りサイト

2018年10月19日

キャリアアップ研修が終わりました

江津市の保育研究会が主催するキャリアアップ研修が終了しました。



研修計画を立て、3名の講師にお願いするところは頑張ったんですが、実際の運営はほぼお任せしていました。3日間、合計15時間の研修運営は大変だったと思います。もちろん講師の方も大変だったと思いますが、どなたも個性的で、思いをストレートに伝えてくれた楽しい内容でした。いろんな方のおかげで無事終えることができました。感謝しています。

さて、来年度はどうしますかね。もう1年はやりたいという思い、もうこれでいいかという思いの両方があり、まだ決めていません。でもやるとなれば他の機関はやらないような内容を計画したいと思います。

とりあえず今年度は終了です。

2018年10月18日

数字の書き方

キリーロバ・ナージャさんのコラムより。

「日本の学校では、数字の書き方も個性より形だった。」

日本の数字の書き方に関する話は「わかるなー、そう言われるだろうなー」と思いました。それについてアレコレは言いませんが、人がより多様になっていったとき通用するんだろうかと心配になります。

いろんな国の人を受け入れることが国として当たり前になってきている今、地方においてもそれは同じで、とてもいい流れだと思っています。ではその人たちが暮らしていく上で子どもが学校に通うとか、教育に触れる機会は当然あるわけですが、果たして今の学校はうまく対応していけるんでしょうか。どこかで一度、今の価値観を全部まるごと点検する作業が必要になってくるんじゃないでしょうか。少しでも早くその作業を始めておいた方がいいと思うんですけどね。

2018年10月17日

体育の話から外れてしまうけど

キリーロバ・ナージャさんのコラムがおもしろい。今回は体育の話。

「ロシアの学校では、体育で整列するとき背が高い人が前だった。」

この中に次のことが書かれていました。

日本の体育で一つずっと気になっていることがある。なぜ、体操服にデカく名前を書くのだろうか。クラスメートの名前くらい覚えるだろう。やはり何とも不思議だ。

同じく納得のいく説明を聞いたことがありません。

名前と言えば、体育ではなく算数だけど、花の形におはじきに名前を書いていくヤツがありますが、あれって個人持ちではなく学校で大量に用意をしておいて、使うときに個人が必要数をとって…という形にできないものなんですかね。あんな小さいものに、しかも大量に名前を書かないといけないとか、何か力の入れどころが違っている気がするんですよね。

各国の体育とは関係のない話になってしまいました。

2018年10月16日

ランチで多様性を考える

子どもの頃にロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダの6ヶ国を転々とし、各国の地元校で教育を受けてきたキリーロバ・ナージャさん。この方が体験してこられた各国の教育の話がおもしろすぎます。違いを体験する中で共通点やそれぞれの良さを見つけたりしていて、その解説がとてもおもしろいです。

「5カ国の小学校のランチシステム。実は、さまざまだった。」

ランチが多様性を考えるきっかけになっている他国のあり方は、うらやましい限りです。

2018年10月15日

残響時間

残響時間とは、特定の音場における残響の具合を示す指標の一つであり、音源が発音を止めてから、残響音が60dB減衰するまでの時間をいう。

園舎内における残響が子どもの集中度にかなり影響を与えるという研究発表を聞き、こども園内の何カ所かの残響が気になっていたこともあり、その調査を行ってもらいました。お世話になったのは熊本大学の川井敬二先生です。7月に行われた赤ちゃん学会学術集会のプレコングレスにおいて川井先生の発表を聞いて調査をお願いしたいと思い、本日それが実現しました。

気になっていた箇所の残響時間を測定してもらい、予想通り問題点が見つかったので、今後はその対策を考えていくことになっています。

残響時間が長い環境では、誰かの発した声が長くその空間に留まることとなり、そこに他の声が加わるとどんどん声の響きが大きくなります。その中で自分の意見を言おうとすると自然と大きな声となり、更に響きは大きくなります。そして、どの方向から声が聞こえているかも分かりにくいため、話に集中することが難しくなります。また、障害児には音に敏感な子が多く、決して生活しやすい場所とはいえないのも問題です。

そんな課題を改善していくためにこれから動いていくわけですが、これがまた簡単ではないためどのように進めていくかを考えなくてはいけません。大変な作業になると思いますが、いい環境になる余地があると捉えるとやりがいのある作業といえます。

まだまだ改善を進めていきますよ。

2018年10月

【合歓の杜】
「丘の上事業所」という仮称で準備を進めていた合歓の丘近くの建物ですが、改修が無事終わり、10月1日より正式に通所型サービス(基準緩和型)を行う場としてスタートしました。建物の名称は職員のみなさんに募集して抽選を行った結果、居宅介護支援事業所のNさんが考えてくれた「合歓の杜(もり)」に決まりました。先日、その事業を担当するデイサービスセンター合歓の郷のJさんとOさんが利用者の方々をお連れして建物の案内をしていたので、その様子を見学させてもらいました。生活機能の維持・向上が目的のサービスを実施することもあって、建物内は段差がそのまま残してあります。なので利用者にはそれを乗り越える動きをとりながら過ごしてもらうことになります。利用者と一緒に料理をするための調理場もあるので、調理の作業だけでなく調理に使う食材の栽培などの多様な活動を通して、利用者同士の交流を深めていくことも考えてくれているようです。

【障子張り】
特におもしろいと感じたのが、障子張りの活動が用意されていることです。実は改修が終わったといっても障子の張り替えは終わっておらず、一部破れたままになっています。その障子を見てもらい、「みなさんに最初にやってもらうことは障子張りなので、よろしくお願いします!」と説明していました。完成された建物で至れり尽くせりの介護サービスを提供するのではなく、施設も介護サービスも利用者のみなさんと一緒に作っていく、その活動を通して生活機能の維持・向上を目指そうとしているのが伝わってくる、気持ちのいい場を見させてもらいました。今後の展開が楽しみな合歓の杜です。

【広報誌】
新しい広報誌が完成しました。38号まで発行してくれていた広報委員のみなさんの思いを引き継いでリニューアルしたのが、今回の39号の広報誌です。今回は職員のみなさん全員に配布させてもらいました。花の村はつながりを大切にしていく、様々なつながりを生み出していくとお話していますが、そのつながりをテーマに各事業所で取り組んでくれいていることの紹介、そしてトップにはデイサービスの利用者インタビューも載せています。「こんなつながりもあるのか」「こんな人に支えられて事業を行っているのか」と読みながら感じてもらいたいと思います。そして「じゃあ新たにこんなつながりを作ってみてはどうだろうか」「支えてくれている人ともっといい関係を築いていくためにはどうしたらいいだろうか」と、これからのことも考えてみてください。私たちの事業は地域に支えられていることで成り立っており、だからこそ地域を活性化させることを目指し、そのためにつながりを大切にしようとしていることを確認するきっかけにもしてください。次号は3月発行を予定しています。そちらもお楽しみに。

2018年10月14日

座席の違い

方法がいい悪いかではなく、方法は方針によって変わるし、方法が変わればアウトプットも変わるということ。



単なる座席の違いではあるけど、かなり興味深い。

5カ国の小学校の座席システム。実は、全部違った。

2018年10月13日

さらなる改善が望まれる点

施設の「特に良いと思う点」「さらなる改善が望まれる点」を書き出す課題に取り組んでいます。

書いていて思うのは、改善点を書くときの書き方の難しさです。指摘だけで終わるのではなく、もちろん非難するのでもなく、「なるほど」と気づきを得てもらう内容でなければ意味がありません。そう思うと改善点を指摘する(気づいてもらう)のは、かなり心配りをしなければいけないということになります。

褒めるのはまた別の難しさがありますが、改善点を気づいてもらう、しかも関係の薄い他施設のの人にも伝わるようにするのは、かなり難易度の高い作業だと思います。言わないのは論外。遠回りに言うのも気づきにくさがあるので△。ストレート過ぎると気づきではなくただの指摘なので×に近い△。じゃあどう伝えればいいんだろう…と悩んでしまいました。

分かりやすい答えがあるわけではなく、反応を見ながら自分なりの方法を見つけていくしかないと思うので、とりあえず現時点で考える「このあたりか」というところで課題を仕上げることにしまいした。やっかいな課題です。

2018年10月12日

スノーボードのベンチ

昨日はある会議に参加したんですが、そこでこんなものを見かけました。



スノーボードで作ったベンチです。冬には雪がたくさん降る地域で、スキー場も近くにあるため、スノーボードをする人が多いのかもしれません。そうだとしたら地域の特徴を活かした制作物とも言えそうです。そんなことは関係なく、単にいらないスノーボードがあったから作ってみただけかもしれません。だとしたら物に対する感性の高い人がいると言えそうです。

どちらにしても発見したときに「おっ!」と思ったわけですし、同じようなことを出来ないだろうかと自分のこととして考えたし、物をとことん使うことも考えないといけないとも思ったわけで、刺激を受けたことに違いはないです。

こういうものを発見するのは楽しいです。

2018年10月11日

2回目の

空き時間を使って久しぶりに羽根木プレーパークを見に行ってきました。園庭のあり方を大きく変えたいと考えていたときに一度見に行っており、今回が2回目になります。



以前は園庭の考え方や園舎以外の環境の使い方について学び始めたばかりだったこともあってかなり刺激を受けたんですが、今回は全く違った見方をしている自分に気づきました。

プレーパークに興味がなくなったわけではありません。ただ1回目のような新鮮さはなかったというだけです。2回目であったことももちろん関係あるんでしょうが、でもそれ以上にこのプレーパークの環境や考え方が自分たちにとって特別なものではなくなったことが大きいと思っています。今の私たちにとって、プレーパークの考え方はごくごく当たり前のことですし、それに基づいた活動も展開しています。



自分たちのスタンスが変わると見え方も大きく変わる。そんなことを体験できました。

2018年10月10日

合議

グループで合議する演習を体験しています。今日が2回目でした。合議に慣れた方が多いので、役割分担などはとてもスムーズです。しかもみなさん自分が得意なことを率先してされるので、なおスムーズです。

ただ本来は3人で行うところを5人で行っているので、意見の調整はなかなか難しいところがあります。ある取り組みの特筆すべき点を決める際、取り上げたいポイントが明らかにズレている場合、互いの意見をちょっとずつ取り入れて…が難しいときもあります。そんな時は誰かが意見を引っ込めることになるわけですが、回数を重ねているうちに特定の人の意見が通りやすくなる状況は起こりえるわけです。それを極力避けたいと思うと、誰かが意見を言う役ではなく調整役に回る必要も出てきて、果たしてこれは意見が偏らないようにするための合議と言えるのだろうかと考えたりもするわけです。

5人いたら5人の目で見て意見を出し合うと偏った結論にはなりにくい、という理屈は分かります。でも実際は5人もいたら、誰かが自分の意見を言うのはちょっと控えて出てきた意見をまとめにかかる役割は欠かせないと思います。Aさんの意見もBさんの意見もわかる、でもこの件はAさんの意見を中心にして話を進めないかと調整する人が、そのときAさんの意見寄りとは限らないようにも思います。Bさん寄りなんだけど全体を見たらこれはAさんの意見を重視すべきか…となるケースもあるんじゃないかと。

あっ、でも合議ってそういうことかもしれないですね。1人の意見だけで進めるのではなく、5人いたら5人の意見を1/5ずつ混ぜ合わせてなんて合理的なものでなく、誰かの意見が中心であったとしても5人としての総意を作り上げるのが合議の目的なのかもしれません。これを書いていてそんなところに落ちつきました。気をつけるのは、誰かの意見ばかりが強調されて他の人が傍観者になってしまうこと、意見が違うのをすり合わせる=意見が否定されていると思わないよう注意すること、そんなところでしょうか。

こうやってあてもなく思っていることを書いてみるのもいいですね。書いているうちに考えが整理される体験もなかなかいいものです。

2018年10月9日

草レースや草イベントを楽しみたい

あるところでマラソン大会に関するこんな話を聞きました。
「お金を払って出るレースに価値を見出しにくくなってきている。これからは草レースや草イベントがもっともっと注目されるだろう。」

2011年から走り始めて、いくつかの大会に出てきました。
フルマラソンは京都マラソン、奈良マラソン、愛媛マラソン、鳥取マラソン、かすみがうらマラソン。100kmマラソンは隠岐の島ウルトラマラソン。地元島根のマラソンはくにびきマラソン、ピクニックラン桜江、玉造ハーフマラソン、なかうみマラソン、一畑薬師マラソンなど。

県外のマラソン大会、特に都市マラソン(東京や大阪など)は、人気が高いため抽選で振り落とされてしまいます。抽選ではないとしても先着順で、クリック合戦に参加すらできないことが多数。しかも参加費が年々高くなっているのが現状です。以前は大会に出て自分の記録を更新したいという思いでいましたが、仕事の関係なども含めて出ることができないことが続くとその思いがどうしても薄くなってきます。前日には現地入りし、エントリーを済ませて宿泊、当日も朝早くから移動してスタートまで並んで待つといった流れを考えると、大きな大会の楽しさは捨てがたいけど、無理して参加しなくてもいいかなーと思うようになっています。

今やりたいと思うのは、空き時間を見つけて自分で考えたルートで走れる三瓶縦走や、近場で目的地を定めたり定めなかったりしてフラフラと走り回ることだったりします。そして走りたいときに一人で走ったり、一緒に走ってくれる人を募って走ったりする顔マラソンも魅力的です。

参加費を出して至れり尽くせりの中を走るのももちろん楽しいけど、自分が企画者となって、もしくは企画者と近い距離で走れるものの方が今の自分にとっては魅力があるなあと感じるようになっています。

上の話にも出てきた「草レースや草イベント」をメインに、時々大きな大会に出て楽しむという人が増えてきて、何万人もの人が集まる大きな大会の一部は残るけど、多くは規模が縮小されてこじんまりとした規模で、でも地域性溢れる内容を重視した大会に変わっていく、そんな感じで変化していくんじゃないだろうかと勝手に予想しています。

2018年10月8日

せやろがいおじさんの動画

せやろがいおじさんの動画を見ています。



おじさんと名乗っているけど31歳の方だと知り、40代の自分はもうおじいさんなのかとか思ったりもしましたが。この方が扱っている内容、取り上げるポイント、主張をじっくり見ていると、単に批判しているだけではないのがわかります。実現できるかどうかはわからないけど、せやろがいおじさん的に提案もしているし、その提案がごくごく一般的なものであるから理解もしてもらいやすいし、だからこそ取り上げられていることがどれだけ特殊でおかしなことかが浮き彫りになったりもしていて、とてもおもしろいと思います。

こういう人が発言する場があり、それに対して賛成反対の意見がちゃんと議論される場があれば、それはまともなあり方だと思います。



今はそのくらいしか考えをまとめられていませんが、しばらくせやろがいおじさんの動画を追いかけることにします。

2018年10月7日

せやろがいおじさんとか

昨日は浄土宗の池口隆法さんのことを書きました。保育にも福祉にも直接関係のない方の活動を知ったりすることで何が得られるのか、仕事にどんな影響を与えるのか考えるんですが、他分野で活躍されている方の考え方から自分たちの分野に参考になることを見つけられないのであれば、それは姿勢が間違っていると考えています。

自分たちの分野のことだけを学んでいれば、その分野の理解は深まり取り組みも深まっていくという考え方も分からなくはありません。でも、人が活動することにおいては必ず共通点があるはずだし、人を育てる、人の人生をサポートする仕事であればなおさら幅広い知識や考え方を知っておくべきだと思います。

保育で言えば、今だけを見ていても意味がありません。子どもたちが社会に出るとき、つまり20年後30年後の社会がどうなっているかを考え、そのときにはどんな力が求められるようになっているかを考え、その上でじゃあどんな保育が必要なのかを考えなければいけません。その時に「自分は保育のことしかしらないからその範囲内で精一杯考えよう」では十分ではないですよね。いろんな角度から社会のあり方を考えることを日々行っていることが、そこでは求められると思っています。

そんなわけで、今は天皇陛下のことと「せやろがいおじさん」のことに注目し、情報を集めているところです。どちらも学ばせてもらうことがたっぷりあるので、なかなか楽しい作業になっています。

2018年10月6日

超十夜祭

週末になるとやってくる台風。そのためちょっとした予定はキャンセルしてのんびり過ごすことになりました。時間ができたので、いつもはじっくり読むことができないいろんな分野の方の書かれた文章を読んでみることに。

読んでいる中で特に惹かれてしまったのは池口隆法さんが書かれた『超十夜祭はなぜ「超」なのか』の文章。

池口さんは京都にある浄土宗のお寺「龍岸寺」の住職をされていて、えっ!と驚かされてしまうことを数多く生み出しておられる人。

仏教界のことなので知る人ぞ知るかもしれないけど、でも池口さんの活動は仏教とつながりのなかった人を巻き込むものなので、もしかすると意外と知っている人は多いのかも。

例えば「フリースタイルな僧侶たち」というフリーマガジンの発行。

例えば浄土系アイドル「てら*ぱるむす」の運営。

そして今回の記事に書かれている念仏フェス「十夜祭」「超十夜祭」の運営。
「十夜祭」は「じゅうやさい」ではなく「じゅうやフェス」と読む。

お会いしたことなんてもちろんないけど、10倍どころか20倍くらい情報処理速度が速い感じで、常に何をするか、何をすべきかを考えておられ、しかもアウトプットがユーモアに富んでいて、必ずオリジナルの要素をくっつけて取り組みを生み出しているなどなど、非常におもしろい方だと思っています。

そんな方の文章なので、とっても読みやすいし、伝えたい思いがよく分かります。やりたいことがある、それは何なのか、何のためにやるのかといった思いがあり、それを言葉にすることは大切ですね。

2018年10月5日

季節による変化

もうずいぶん前からですが、園内にこんなものが貼られています。



これは窓から見える景色を観察するきっかけを作りたいと考えて貼られたものです。窓から見えるイチョウの木が、どの絵と近い状態かを比べて季節による変化を感じてもらおうというものです。



ここに「春」「夏」「秋」「冬」の文字が書かれていると、更におもしろくなると思います。秋は草木の変化が楽しい時期です。子どもたちは変化をどのくらい感じ取っているんでしょうか。

2018年10月4日

一緒に作っていく

緩和型の通所サービスで使う建物の改修が終わり、そこへ利用者さんを案内した際にスタッフがこう話しかけていました。

「みなさんに最初にやってもらおうと考えている作業は障子張りです。」

床や壁などは改修されたけど、障子は破れたままの状態です。これを全てきれいな状態で使い始めるのではなく、利用者さんと一緒にきれいにしていこうという計画のようです。生活機能の維持・向上が目的であることを考えると、作り上げていく過程に参加してもらうこともサービスと考えることができます。その後は野菜を作ろうかとか、昼ごはんの際に食べる漬けものもつけようかとか、自分はめんどくさいからやらないとか、みなさん笑いながら話しておられるのが印象的でした。



全てを整えて完璧な介護を、というのもありでしょう。そうではなく、一緒に活動の場を作り上げていきましょうも、人によっては大事な介護だと思います。ここで行われる活動の記録を残していくのもおもしろそうです。

2018年10月3日

評価のライン

ものすごく大雑把な捉え方での話なので、間違った理解もしれませんが。

第三者評価では、ある項目について標準的な取り組みができているかを問うのであって、その深さを厳密に問うわけではないことを学びました。深さを求めると主観に頼る部分がどうしても大きくなることが予想されるので、それは避けたいというのが理由にはあると思っています。

評価を受ける側が常に考えているのは、日々の仕事の質や深さであるはずです。なので評価される際もそこを見てほしい、そこを理解してくれる人に評価してほしい、そう考えていると思います。私もそうです。そうした評価の考えと評価を受ける施設側の捉え方のすり合わせさえできていれば、第三者評価に向けての施設側の労力も最低限で済むのではないでしょうか。

標準的なことができているかどうか、そのラインまでを確認することも十分意味があることだと思っています。そもそもの第三者評価の趣旨とは違ってくるのかもしれないけど、「ここまでを見るよ」を正しく共有できる機会があってもいいんじゃないかとも思います。

ちょっと問題はあるんでしょうが。

2018年10月2日

言葉や音

少し前の「折々のことば」。

わずか「タ」と「チ」の違いで何十年も年をとる
三木成夫(しげお)

鷲田さんのことば
「よちよち」から「よたよた」へ。たった一音の響きの変化が数十年の時の経過を表すと、解剖学者は言う。人はやがて「よろよろ」になり、いつか「よぼよぼ」「よれよれ」になりもしよう。人や物の姿や様子を音に転写するオノマトペ(擬態語・擬音語)は、ほんの一音ずらすだけで意味の大きな地滑りを引きおこす。まさに《音で描かれた絵》である。『内臓とこころ』から。(鷲田清一)

言葉や音っておもしろい。こういう発見をする思考もおもしろい。

2018年10月1日

工事

出張から帰ってきたら工事が始まっていました。



事業が増えてくると進行状況を全て把握できていないことも増えてきます。全てを自分で行っていればそんなことはありませんが、人に任せなければ進んでいかない仕事ばかりなので仕方ありません。

それを寂しく感じたことがないわけではありません。でも人に任せて進んでいく事業の多様さ、ダイナミックさの方に強く魅力を感じるようになっています。

工事はしばらく続きます。そしてこの工事が終わると今までとは違った交流が生まれるようになります。そのことを楽しみにしつつ、自分自身は今集中すべきことに取り組んで新たな変化を生み出します。



工事とは関係ありませんが、今日は利用者さんと介護スタッフの素敵なやり取りを見ることができました。介護の形はこうなっていくんだな、過疎地における介護はこうやってみんなで作り上げていく形を目指すべきなんだろうな、そんなことを感じさせてもらえるやり取りでした。このことについては給与コメントあたりに書かせてもらうつもりです。