2014年12月26日

No.376 見守っていられるような子どもに

保育園は4月に始まるため1年の終わりは3月なのですが、12月の後半になると自然と今年を振り返る思考になっていくから不思議です。ということで、まだ区切りの時期ではないのですが、ここまでのことを振り返る中で考えたことを書くことにします。

最近はあさり保育園で行っている保育のことを「見守る保育」と表現する事があり、その考え方についても少しずつ説明させてもらっています。でも実際のところ、その意味をパッと理解するのって難しいと思うんですよね。だからこそいろんな表現を工夫し、様々な形で伝えられないかと試行錯誤しているところです。「もくもくの日の思い」というポスターを作ったのもそうですし、運動会や発表会などを通しても保育の考え方を少しでも伝えるためにはどうすればいいかと工夫を重ねる日々です。

そしてこんな表現もできると学んだことがあります。それは『見守っていられるような子どもにしていく保育』という考え方です。例えば制作ゾーンにはハサミが置いてあっていつでも使えるようになっているのですが、それを好きなように使わせるのが「見守る」ことではなく、ケガをしないように、他人を傷つけたりしないように教え、その上でハサミを自由に扱って意欲的に制作活動を行えるような子どもにしていくこと。つまずいてしまうような段差がある場合も、(大きな危険がなければ)先回りして取り除くのではなく、子ども自身で段差を乗り越える力をつけていけるような体験を十分にさせてあげること。手を貸してほしいと訴えがあったときは必ずその思いに応えてあげることで困った時にはいつでも助けてもらえるという安心感を持ってもらい、その安心感を基盤に自分の力で新しいことに挑戦していくような子どもにしていくこと。そうしたことが私たちの目指す保育のカタチだと捉えてもらえばいいと思います。

「大人が何もしない保育」ではありません。最終的に子どもが自分で考え行動していけるようにすることを目指し、そのために必要な力を保育園の生活の中で身につけてもらえるように、関わり方や環境のあり方を常に考え実践していくことが私たちの大事な役割です。ではそのために十分なことができているか考えると、まだ課題はたくさんあるのが現状なんですよね。多分「課題は全て無くなった!」と言えるときは来ないと思います。子どもたちはみんな違っていて日々成長していきますし、社会も日々変わっています。その中で保育だけは変わる必要がないなんてあり得るわけもなく、日々新たな課題が出てきています。そんな課題に気づき、しっかりと向き合っていくことは、今後も変わることなく続けていきます。ということで来年もよろしくお願いします。

2014年12月23日

陽希さんにお会いしてきました

グレートトラバース 日本百名山ひと筆書きを見事踏破された田中陽希さんにお会いしてきました。今回の旅で感じたことや保育園の子どもたちと出会って感じたことを聞かせてもらうこと、そして保育園の子どもたち陽希さんの旅をどんな風に楽しんでいたかを伝えること。そんなことが目的でした。

以下は陽希さんとお話をした内容の一部です。





旅の途中で「あさり保育園へ来てもらえませんか?」と突然お願いしたんですが、すぐに「寄ってみよう」と思われましたか?

子どもが好きなので「寄らせてもらおう」と思いましたよ。ただ、事前に話があったわけではなく突然だったので、少し戸惑いはありましたが(笑)。





子どもたちに会って交流してもらいました。子どもたちの反応を見てどんなことを感じましたか?

子どもはすごく素直だなあと思いました。今の子どもたちはませているというか、そんなイメージを勝手に持っていたんですが(笑)。全然違ってましたね。テントを出しただけでそれをすぐに遊び道具にしてしまうし、見ていてすごくおもしろかったです。そしていろんな子がいることも分かりました。テントでずっと遊ぶ子やもいれば、すぐにやめて違うものに興味が移る子もいましたし、強く関心を持つ子がいれば、あまり関心を持たない子もいたり。本当にいろいろだと感じました。あさり保育園での様子をテレビで観たんですが、あの説明(旅の内容を伝えるシーン)では伝わらなかったなあと反省しました。伝え方って難しいですよね。伝わるところまでやりたかったなあという思いもあります。保育園にいたのは短い時間だったけど、関わることができてよかったと思っています。





「好奇心が強いから前に進むことができている」と話されていましたが、保育園に寄ってもらった後も好奇心を刺激されるものに出会いましたか?

たくさん出会いましたよ。例えば島根県では玉造温泉で。ちょうど橋を直している最中で、しかも左官アーティストが作業されていたんです。勾玉の形をした飾りが橋についていて、ジブリの作品を見ているようでした。





旅の途中から7枚、そしてゴール後に1枚、計8枚のハガキを送ってくれましたよね。1枚目のハガキが届いたときはすごく驚いたんです。そしてそれ以降、子どもたちもハガキが届くのをすごく楽しみに待ってました。「陽希さんからのハガキ、きた?」と毎日聞いてくるくらい(笑)。あのハガキを出そうと思ったきっかけは何かあったんですか?

子どもたちが自分の旅のコーナーで楽しんでくれているのを知り(『陽希さんコーナー』ができたとき、すぐに写真を送ってそのことを伝えていました。)、子どもたちにハガキでも楽しんでもらいたいと思って書き始めました。そうそう、ほんとは四国にいるときから書こうと思ったんです。でも移動の連続で書く時間がなかなかとれなくて。奈良県に渡ったときに少し時間ができたので、ようやく書くことができました。





応援事務局のハタケスタジオのスタッフの方にお願いをして、子どもたちからのゴールのお祝いメダルを届けてもらいました。そのことにはすごく感謝しています。ゴールされたときの写真を見て、陽希さんに無事届いたことがわかり、みんなで大喜びしました。

応援事務局のハタケスタジオの方がゴールを予定していた日には間に合わないことがわかっていたので、事前にノースフェイスの方に託していたようです。その方から受け取りました。メダルはとてもうれしかったです!





ゴールゲートの寄せ書きも書かせてもらいました。「いちからひゃくまでがんばったね」は子どもたちが考えた言葉なんですよ。

子どもたちの素直な言葉でとてもよかったです!子どもたちの記憶に残っていたことが何よりもうれしかったですね。





ハガキでもたくさんのメッセージを書いてもらっていましたが、改めて子どもたちに何か一言お願いできませんか?

よく笑って、よく泣いて、よく叫んで、よく遊んで、よく楽しんでほしいですね(笑)。今思ったこと、感じたことを素直に受け止めてほしいです。そして失敗してもいいから、思った通りに、感じた通りに行動してもらいたいですね。



そして「内緒の話ですよ(笑)」と教えてもらったのが、保育園で食べてもらったおにぎりのこと。その日のおやつのおにぎりは梅干しおにぎりだったんですが、実は陽希さん、梅干しがニガテだったようです。でも子どもたちが『美味しいよ』と勧めてくるし、みんなの前で好き嫌いを言うのも…と思い、食べさせてもらいました、と。





その他にも、旅の中で楽しかったことや、死を覚悟するほど大変だったことなど、たくさんのお話を聞かせてもらいました。特に興味をもったのが「歩く速さ」について。

今回の旅はいろんな事情で急がないといけない場面がたくさんあり、気の向くままに寄り道をしたりはできなかったし、夜も前に進まなければいけないこともあって、しっかり見ることができなかった土地もあったとのこと。歩くスピードでその土地に触れることで生まれる出会いや発見はあるはずで、それを十分に体験することができなかったのが残念だったと話されました。宿場町なんかも残っていて、それがだいたい20〜40kmおきにあるし、峠の前や後にもちゃんとあり、町も歩く速さや歩ける距離に会わせて出来ていたんだなあと感じました、とも。「歩く速度」も大事にしたいと、過酷な旅を体験されたからこそ強く感じておられるんだろうなあと思いました。

技術が進歩して移動なんかも速く、遠くに、楽に行けるようになって得たものは確かにたくさんありました。でもその影で失ったものもたくさんあるはずです。普段はあまり意識しないその失ったものについて、日本百名山を人力のみでつないだ今回の旅を応援することを通して、無意識のうちに考えさせられていた気もします。

陽希さんとのお話はこれ以外にもたくさんあったんですが、とても全部は書き切れないのでこれくらいにしておきます。

今回お会いするにあたって何か島根のものを届けようといろいろと考えました。そんな時に思い出したのが石州瓦。陽希さんが保育園に来られたとき、「この辺の瓦は何故赤いんですか?」と石州瓦の色に非常に興味を持っておられました。その時は答えられなかったので、「なぜ石州瓦は赤なのか?」を今回はちゃんと説明させてもらい、その石州瓦の小さいものをお渡ししてきました。「あー、これがあのとき瓦ですかー!懐かしいなあ(笑)」と喜んでもらえました。





2014年12月19日

No.375 連絡帳に書かれていたことから考えました

少し前のことですが、Tくんの連絡帳に昨年度あさり保育園を卒園したお姉ちゃんの話が書かれていました。その内容から考えさせられることがあったのでここで少し紹介させてもらいます。「帰りの車中でTくんの話を聞きながら、Rちゃん(姉)が『はぁ〜、なんだか保育園でいろいろやってたことを思い出しちゃった。バイキングとかやってたよね。』と気だるそうに言い出しました。『小学校でも似たようなことをやってるでしょ?』と聞くと、『えー?そう?バイキングの方が大変でしょ?お茶も入れるし。』と言い、今と昨年の給食の準備の違いをいろいろと言い出しました。バイキングの経験のあるうちの子は小学校の給食の準備を大変とも思っていないんだなあと感心しました。」という内容です。

保育園の生活を1つ1つ考えてみると、子どもたちは当たり前のようにやっていますが結構大変なことがあると思っています。例えばRちゃんの言っていたぞう・きりん・くま組が担当している当番の仕事を書き出してみます。

○朝のお集まりで今日のメニューを伝える。
○食事の準備をする。(テーブルを拭く、コップを出してお茶を入れる、食器やおかずの用意をする、おかずの量を聞いて入れてあげる、いただきますのあいさつをする)
○掃除をする。(椅子を拭いてテラスへ運ぶ、下拭きをする、テーブルを運ぶ、雑巾を洗って干す)
○おやつの準備をする。(椅子をテラスから運び入れる、テーブルを拭く)
○夕方のおあつまりで明日の当番の人を伝える。


当番の子は複数いるのですが、食事については40人分の準備をしなければいけないので結構大変な仕事です。既に習慣になっていることや、当番ということでいつも以上に張り切っていることがあるとはいえ、よくやってくれているなあと感心します。こんな経験をしている子どもたちも小学校へ行ったら一番小さな生徒になるので、最初のうちは6年生が給食の準備を手伝ってくれたりすることもあるようです。「保育園では自分たちで食事の準備をしているので、小学校でも自分たちでできるはずですよ。」と保育園での姿を小学校へ具体的に伝えることで、1年生だけで準備をするように変わっていったという話も聞いています。保育園と小学校の生活が切れ目なく続いていくように、保育園でつけた力をもとにして更に力をつけていけるように、子どもたちの姿を小学校へ伝えていくことは今後も丁寧に行わなければと思わせてもらった連絡帳でした。

2014年12月12日

No.374 ただ、ものすごく好奇心が強いだけ

年長児を対象とした科学の実験を楽しむ「科学の日」を設けています。不定期開催のため実施した回数はあまり多くありませんが、子どもたちの反応はかなり良く、楽しんで取り組んでいます。どんな実験を行っているかというと、「ゆで卵を酢に漬けておくとどうなるか?」「勝手に動き出すティッシュペーパー」などです。この取り組みの目的は子どもたちに知識を植え付けることではなく、「何故こんなことになるんだろう?」「不思議だなあ」と感じてもらうことです。なのでその現象についての解説は特にしませんし、子どもたちから「じゃあ○○にしてみたらどうなるんだろう?」と疑問や提案が出てくると、それを試してみたりもしています。なぜ科学なのかというと、科学は物事を論理的に考えることにつながりますし、何より物事に対する好奇心につながります。好奇心は学びや行動の意欲を持つためには欠かせないものなので、科学の取り組みは細々とでも継続させていきたいと考えています。

好奇心については何度も書いてきていますが、とても大事なものなんですよね。小学校の学習にどうつなげていくかが乳幼児期の教育のポイントだと認識しているんですが、例えば字が書けるようになるためには身の周りにたくさんある文字を見て「なんて読むんだろう?」と興味を持つことや、「自分も字を書いてみたい!」と思うことがまずは大事です。物事に対しての好奇心があるからこそ知りたい!やってみたい!と思い、それが行動へとつながっていくわけです。でも、知りたい!とかやってみたい!といった思いは他人が持たせてくれるものではなく、自分で生み出していくしかありません。その源となるのが好奇心なんですよね。

子どもは強い好奇心を持っています。その好奇心があるからこそ、目の前にあるものを何でも触ってみたりしますし、他人の行動をじっと見て真似したりします。そうしたことを繰り返す中で新しい力を獲得し、発達していきます。そんな大事な好奇心ですが、私たち大人が奪ってしまってはいないだろうかと点検することも大事だと思います。例えば子どもから「これなあに?」と質問されたとき「○○だよ」とつい答えてしまったりするんですが、そうすると「ふーん」で終わってしまい興味は広がりにくいでしょう。答えてしまいそうになるのを抑え、「何だろうね、不思議なものだね」とか「友だちと一緒に調べてみたら」とか、より興味が増すような答え方を考えていくことも私たち大人の役目だと思います。一緒になって不思議さを感じ、それを一緒に楽しめると更にいいんでしょうね。

最後にアインシュタインの言葉を紹介します。好きな言葉です。

私には特別な才能などない。ただ、ものすごく好奇心が強いだけだ。


2014年12月4日

No.373 見せることから学ぶ

気がつけば12月。あと少しで平成26年が終わります。年をとると1年が早く感じられるようになるとよく言いますが、どうやらあれは本当ですね。困ったもんです。

先週の土曜日に発表会が終わりました。たくさんの方に来ていただいたことを感謝しています。子どもたちの成長した姿を見てもらうことが目的なので、みなさんに来ていただいてこそ成り立つ行事です。ありがとうございます。今回は初めての試みとして、出し物と出し物の間に幕を閉めることをやめ、舞台設営や舞台への出入りも全て見てもらう形をとりました。舞台設営も出し物の1つと考えるとテーマも意識します。和というテーマに沿っておこなうために、主に舞台設営に当たった保育者や手伝っていただいた役員さんの衣装を考えさせてもらいました。姿を見られながら準備を行うのはなかなか大変だったでしょうが、そんなことを含めて楽しんでもらっていたんじゃないかと勝手に想像しています。



そして子どもたちの舞台への出入りですが、そこでも子どもの発達を見ることができました。保育者とともに登場する子がいれば、子どもたち自身で登場し自分の場所へさっと移動して出番を待つ子もいたり。また舞台の袖で控えている姿も様々でした。「感じたことや体験したことを出し物の中でどう表現するか」から発達が見えるのはもちろんですが、舞台への出入りの姿からも発達を見ることができるのでおもしろいですね。みなさんからはどのように見えていたでしょうか?今回しっかりと見てもらった幕間ですが、これは次の出し物への期待を感じさせる場でもあります。その点から考えると工夫する余地はまだあると思っています。幕間から感じられる期待感がもっと増すようにするためにはどうすればいいか、新たな課題が見つかりました。

最後に「見せる」ことについて。発表会では幕間まで見てもらいましたが、あさり保育園では行事や特別な取り組みだけなく、日々の保育についてもそのまま見せたいと考えています。今の保育園の状態に満足しているから、ではありません。理由はむしろ逆で、十分でないところがたくさんあり、まだまだ満足できていないからこそ、それを改善していくためにも見せていかなければいけないと思っています。閉じると楽かもしれませんが、そこで進歩は止まります。保護者のみなさんや地域の方々に対してよりオープンにし、「見せる」ことから学ぶ風土を更に育んでいきます。

2014年11月28日

No.372 いろんな個性をもった時計のはなし

先日、保育園の電話の時計が少し遅れていたので正確な時刻に合わせました。その作業をしながら、そういえば時計の時刻合わせをする機会が減ったなあと感じました。電波時計が普及し、多くの時計がいつも正確な時刻を示しています。パソコンとかも自動的に時刻を合わせてくれるので、わざわざ時刻合わせをする必要がありません。117に電話して時報を聞きながら時計の時刻合わせることも、最近は少なくなりましたね。私が子どもの頃にはゼンマイ式の時計とかもあって、ゼンマイを巻き忘れて止まってしまっていたり、電池式の時計も電池の残量が減ると簡単に遅れたりしていました。要するに周りにある時計の多くは正確な時刻を示しているとは言えない状態で、でもその辺は個々の判断基準に照らしながら「今は○時頃だな」と推測して生活していたと思います。

今私たちの周りにある時計の多くは概ね正確です。どれも同じように時を刻んでいます。そんな状況だから時計は常に正確だとつい思い込んでしまい、そこにズレが生じたときにちょっとした困惑や怒りの感情が生まれたりすることがあります。「あの時計が間違っていたせいで約束の時間に遅れてしまった!」なんて経験がありませんか?でもこれって、「時計なんてズレていて当たり前」と思っていたら簡単に回避できることですよね。ズレの可能性をあらかじめ見積もっておき、その上で自分なりの時間の確認方法をもっていれば、そう苦労もせずに対処できるんじゃないかなあと思っています。

時計の時刻合わせをしながら、子どもの育ちも昔の時計と同じように様々なんだよなあと、ふと思いました。子どもはみんなが同じペースで右肩上がりに真っ直ぐ成長が進んでいくと私たちはつい思い込んでしまいがちですが、決してそんなことはありません。興味も様々、伸びる分野も様々、成長のスピードも様々です。いろんな成長の姿を見せてくれます。それなのに、本などから得た情報と照らし合わせたりして、どの子も同じように成長していくと思い込んでしまい、そこから少しでも外れたときには不安になったりします。でも目の前の子どもをよーく見ていると、その思い込みこそが間違っていると気づかされたりしますよね。思い込みを捨て、「子どもはみんな違っていて当たり前」と思えたら、目の前の子には今どんな支援が必要なのかを少し落ちついて考えられるような気がします。そんなに慌てることなく、ゆったりとした気持ちで子どもと向き合えるような気もします。時計だけでなく、同じように正確に動作する便利なものに囲まれて暮らしている今の時代だからこそ、いろんな個性をもった時計があった頃を思い出すことも必要なんじゃないだろうかと、そんなことを考えました。

明日はいよいよ発表会。それぞれに違っている個性的な子どもたちの今を、みんなで楽しみましょう。

2014年11月27日

「大きい」と「小さい」、「太い」と「細い」

「大きい」と「小さい」、「太い」と「細い」。
こんな風に書くと子どもはイメージしやすい。







では、「長い」と「短い」はどう書けば分かりやすいんだろう?





2014年11月25日

円周率

ずっと昔に円周率を習いました。3.14のアレです。本当は延々と続いていくわけですが、計算に使うために3.14として扱うということだったと思います。でもゆとり教育と言われた時代には、手計算においては円周率を3として教えることになっていたようです。円周率は3と言われると、ちょっと味気ないですよね。限りなく続く数字なのに3だなんて…。
そんな扱いを受けたりもした円周率ですが、大事に大事に扱っている本もありました。

「円周率1,000,000桁表」

その名の通り、円周率が1,000,000桁まで書かれています。





ただただ円周率が並んでいるだけの本です。





金額も314円、そして3.141592刷発行とか、細かいところまで凝ってます。





こういうモノを作ってしまう発想は大好きです。

2014年11月23日

日本の色

外国から入ってきた保育ではカラフルな色があちこちで使われるけど、あれって日本の伝統的な色使いとは違うんじゃないかと思っています。



こんなステンドグラスの色彩は昔の日本にはなかったはず。日本の色ってそんなにカラフルなものではなかったと思うんですよね。子どもたちが目にしてきた伝統的な色彩はその土地の文化によって違っていて、それを考慮した上で保育の中で色を使っていくことも大事だと思います。

ではどんな色が使われていたのか?どんな色を保育の中で活用していけばいいのか?

それをこれから考えます。



2014年11月21日

No.371 今年の舞台は寄席です




いよいよ来週は発表会が行われます。子どもたちの言葉や表現の発達をみなさんに見てもらうことが大きな目的となっていますので、どんな力をつけてきたのかを見ていただき、そして今後どのように変わっていくのか想像しながら楽しんでもらいたいと思います。ご存じの通り、あさり保育園では年間のテーマを設定していて、今年は「和」をテーマに様々な活動や行事を行ってきています。もちろん発表会も同じで、内容だけでなく環境もテーマに沿って作り上げてきました。お知らせにもあったと思いますし、既に見られた方もいると思いますが、今回の舞台は寄席をイメージしています。

ステージに置かれた屏風や障子、小さいですがカラフルな幕を取り付けたりして、寄席の楽しそうな雰囲気を作り上げてくれています。ホールの入り口には子どもたちの名前も書かれた「浅利亭」の看板も設置されました。また今回は客席に座布団を敷いてみることになりました。数が足りないので保護者のみなさんに「家庭で使っている座布団を持ってきてもらえませんか?」とお願いすることになるかもしれません。そのときはぜひご協力をお願いします。

会場の雰囲気をざっと紹介してきましたが、このような環境を作り上げていく段階も発表会の取り組みの一部なので、その様子を見せながら楽しさを感じてもらえるように進めてきています。プログラムには言語と表現がどのように育っていくかの目安となる表をつけていますが、例えば表現の欄には「○○を楽しむ」とか「○○の楽しさを味わう」といった風に「楽しむ」ことについてたくさん書かれています。感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しんだり、生活の中でイメージを豊かにして様々な表現を楽しんだり、そんな体験を通して子どもたちは表現の力をつけていきます。子どもたちの発達には、物事に楽しんで取り組むことが欠かせないというわけです。だからこそ今回の発表会でも楽しく取り組める工夫は大事にしていきたいと考えています。

今回私たちが作り上げた寄席は、大きくて立派なホールではなく古くから続いている演芸場の形です。その演芸場を説明する言葉の中に、「完成品を見せるホールの演芸と違い、寄席の演芸には未完成なりの面白さや真剣さがある」というものがありました。「完成した姿ではなく、成長の真っ最中にある子どもたちの真剣さ、だからこそ微笑ましく思える姿を見てもらいたい」という、私たちの発表会に向けての思いとよく似ていると感じました。子どもたちの真剣さをみなさんと一緒に楽しみたいと思います。

2014年11月14日

No.370 「3」という数の話

子どもが数をどのように理解し、それがどのように算数につながっていくのか。このことを順序立てて理解しておくことは大事なことだと思っています。例えば「いーち、にー、さーん…」と数を唱えることを数唱といいますが、この数唱ができることと数を数えることとは違います。数唱は、単にリズムとして口ずさんでいるだけという場合もあるからです。数を理解するというのは、まずは具体的なものと数が一致することから始まり、以前書いた「なかまづくり(物の集まりを知ること)」やランチルームの後ろに置いてある冊子でも取り上げた「大きさ比べ(大きい小さい、長い短いなど)」を経て、少しずつ理解を深めていくわけです。と、ここまで書いていて、数の話を文章だけで表そうとすると余計にややこしく感じてしまうことに気づきました。やはり具体的な話をした方がいいですね。

今回は「3」という数の話。この「3」は割と早い段階から大きさを掴みやすい数のようで、まずはここから理解を進めていった方がいいと言われています。数の理解とは、まずはその物の大きさ(多さや量)を掴むこと、そしてそれを言葉にして言えることです。これを表す言葉が1、2などの「数詞」で、物の大きさ(多さや量)と「数詞」の関係を二者関係といいます。例えば下の写真だと「鉛筆の数は9」と表現できること。そして「鉛筆を2本取って」と聞いてその本数をそこから取り出せること。それらを理解できることが「数」を理解するということです。



この「数の理解」を進めていくときに、「3」はなかなか便利な数であることが分かります。早い段階から把握しやすい数だということや、3は2と1を合わせたものとも言えたり、右から何番目、左から何番目といった順序性が出てきたり(1だと右も左もありませんし、2だと単に右か左かになってしまいます)と、数の持つ様々な性質を備えているからです。そんな大事な数字だからこそ普段からその数字に触れ、そして意識して使えるように、例えばぱんだ組(2歳児)の色鉛筆立ては、写真のように色ごとに3本ずつ立てておけるものを用意しています。「3」という数字を遊びの中で体験できるようにしておくことも、先の算数へとつながっていく大事な環境と考えています。数の環境についてはまだ考えなければいけないことが多いのですが、私たちも数を楽しみながら環境を整えていきます。

2014年11月7日

No.369 保育園の役割について考えています

保育園の役割について考えています。保育園は保育を行うところ。これは間違いない基本的なことです。子どもたちが意欲的に活動することで確実に発達を遂げていくための環境を用意したり、最近何度か書いている「学校での学びにつながっていく」乳幼児教育を行ったりと、まずはこの保育がしっかりと行われていることが重要です。そのことは当然のこととして、おそらくこれからの保育園はそれ以外の役割も求められるようになると思っています。

例えば「地域の文化を伝承する」ということがあります。保育園では毎年祖父母のみなさんを招待して「餅つき会」を行っています。これは餅つきという文化を子どもたちに伝承することが目的なんですが、その行事に来てもらう対象は子どもと祖父母だけでいいんだろうか?と考えています。私が子どもの頃は杵と臼を使った餅つきを家庭でも行っていましたが、餅つき器が登場して以来、あっという間に杵と臼の出番が減ったように思います。ある保護者から聞いたんですが、ホームベーカリーでも餅が作れてしまう時代になったそうですね。3世代で集まったり近所の人と集まったりして賑やかに行っていた餅つきの風景は、今では貴重なものになっています。

今まで保育園で行ってきた餅つき会は、先にも書いたように祖父母と子どもたちが一緒に行います。子どもたちが餅つきを体験する場でもあり、祖父母の技を見せてもらう場でもあります。でも文化は代々受け継いでいくものだと考えると、そこにお父さんお母さんがいて、みんなで一緒に餅つきを楽しむこともいいでしょうし、大人の作業の早さや正確さ、力強さといったものをもっと見せてもらう場にしていくことも必要なのではないかと考えています。今年の餅つき会は12月の予定なので、時間の関係上考えていることをどこまで形にできるか分かりませんが、お父さんお母さんの協力をお願いすることになれば、その時は力を貸していただきたいと思います。保育園という場を使って文化を伝承するために、それぞれの世代でできることを考えていきます。

もう1つは「地域の中での役割」です。これについてはまだ考えがまとまっていませんが、保育園を利用するのは子どもとその保護者だけでなく、地域の人が持っている力を発揮してもらえる活躍の場もちゃんとあって、たくさんの人が当たり前のように保育園に集まってきて、そのことによって子どもたちが多様な社会を学ぶことにもつながる。中心には子どもがいて、そこに地域の大人が集まってくる。そんな場にしていくことも必要だと思っています。このことは時間をかけて整理し、形にしていくつもりです。

2014年11月2日

写真をいただきました

グレートトラバースの応援事務局ハタケスタジオの方から、陽希さんのゴール時の写真をいただきました。あさり保育園の子どもたちが贈ったメダルと寄せ書きと一緒に写っているものです。陽希さんの嬉しそうな表情を見ていると、こちらまで嬉しくなってきますね。素敵な写真をありがとうございました!













2014年11月1日

ある2日間の出来事

1日目


18時まで某団体の会議に出席。

19時からは場所を移してある取り組みに向けての初会合。
今保育園が向き合わなければいけない課題について、メンバーがそれぞれの地で具体的に考え具体的に動く、といったことくらいしか今は言えませんが、とにかく新しい活動がスタートすることになりました。今まで関わったことのある活動の中では、ある意味一番スケールの大きな活動になるかもしれません。初会合は22時過ぎまで盛り上がりました。



2日目


当初の予定が変更になって時間ができたので、ハタケスタジオへ。
ハタケスタジオは田中陽希さんの挑戦「日本百名山ひと筆書き」の応援事務局をされているデザイン会社です。

陽希さんのゴール地点に飾る横断幕にメッセージを書いてくれませんか?とうれしい提案をしてくれたのも、子どもたちからのお祝いのメッセージとメダルを利尻島の陽希さんの元に届けてくれたのも、全てハタケスタジオのみなさんのおかげです。そのお礼をしたいとずっと思っていました。







ハタケスタジオはとても静かで気持ちのいい場所にあり、建物の感じもいいですし、スタッフのみなさんの雰囲気も温かく、何度でも訪れたくなるような素敵な会社でした。この度のお礼を伝え、子どもたちがどんな風に陽希さんの旅を応援しながら楽しんでいたかもお話させてもらいました。そして旅の裏話も聞かせてもらったりと、とても楽しい時間になりました。





2014年10月31日

No.368 水曜日の話

水曜日は年中児交流。きりん組とさくら保育園のゆり組が汽車を使ってアクアスへ出かけました。この行事、以前は2月に行っていました。ぞう組になると年長児交流が頻繁に行われるので、そこに向けて少しずつきりん組のときから交流し始めていこうという趣旨で始まった行事です。ですが、2月はまだまだ寒さが厳しく、波子駅からアクアスまで歩くのには結構大変です。そこで今年度から時期を秋に変更しました。現在あさり保育園で行っている行事はそれぞれに目的があります。ですが、決めた当時からは状況が変わり、あり方を見直した方がいい行事も出てきます。見直しによって多少バタバタすることも出てくるかもしれませんが、その状況も楽しんでしまうことをあさり保育園では目指しています。みなさんとも楽しさを共有しながら進んでいきたいと思います。



さて年中児交流ですが、汽車に乗る体験もなかなかいいものでした。乗り物の楽しさを味わえたこともありますが、公共の場を体験することの大切さも感じました。汽車に乗っているときの子どもたちの様子を見ていたんですが、周りの人への配慮の思いがそれぞれの子どもなりに感じられました。例えば自分がいくら楽しくて歓声をあげたくても、周りの人に迷惑をかけてしまうような状況であれば、その思いは抑えなくてはいけません。自分に思いがあるように、他人にも思いがあります。自分の思いをきちんと持ちつつ、どこまで他人の思いにも気を配れるか。難しいことですが、これは関わりの中で学んでいくしかありません。普段は家庭や保育園の関係の中で。時にはちょっと広い公共の場で。いろんな機会を体験することは、今後も大事にしていきたいと思います。



続いて水曜日の夜のこと。知っている方も多いと思いますが、今年の発表会でも役員のみなさんが出し物をする計画があります。先月から毎週水曜日の夜に集まり、あーでもないこーでもないと話し合いが続いて、内容が固まりいよいよ本格的に仕上げていく段階に入ったようです。この出し物をするかどうかは毎年役員会で話し合われていて、子どもたちに楽しんでもらうためにやろう!と決まって動き出しています。こうした思いはすごくありがたいことですし、子どもたちにも思いは伝わるはずです。詳細は当日まで明かすことはできませんが、役員さんのみなさんが楽しみながら作り上げている雰囲気を、ぜひ発表会当日に感じてもらいたいと思っています。

2014年10月26日

第36回一畑薬師マラソン




一畑薬師マラソンを走ってきました。
噂通り結構激しいコースで、でも楽しませてもらいました。


スタートしてから3km近く下りが続きます。そして3kmは平坦な道が続き、3kmは緩やかに上っていきます。そして最後の1kmは1,138段の石段を上るコース。 裸足で下りを走るときは、ブレーキを掛けながらだと足裏の負担が大きいので坂に身を任せるように進みます。ストライドを広げるのではなく、ひたすら回転数を上げる感じで。それを3km近く続けたことはなかったので、結構きつかったです。下りで体力を奪われ、石段まではひたすらガマンの時間。気温も高かったので想像以上にバテてしまいました。


そして最後の石段。これを見たときはあまりの長さに思わず笑ってしまいました。まあ石段はキツくはあったんですが、日が当たっていないため冷たく、しかも苔に覆われているところを踏むとしっとりと湿っています。裸足で9km走ってきた足裏には最高の路面でした。











1,138段を上りきって後はゴールゲートをくぐるだけなんですが、これが以外と長かった。商店街の前ということもあり人がたくさんいて応援もしてもらったんですが、それに応える余裕はありませんでした。



結果は50分38秒。50分以内を目標にしていたので残念でしたが、また挑戦して今度は余裕をもって50分以内でゴールしてみたいものです。
足は無傷、元気です。





帰宅してからはある場所へ行きたくなり、再び走ってきました。向かったのはこんなところ。











バーッと走って海を見てきました。



特別な何かがあるわけではないんですが、気持ちのいい場所です。

田中陽希さん、遂にゴール!!

日本百名山ひと筆書きに挑戦されていた田中陽希さん。
10月26日(日)、ついに100座目の利尻岳に登頂されました!
4月1日に屋久島をスタートしてから208日と11時間。7,800キロの旅だったようです。
おめでとうございます!!そして、お疲れ様でした!!



7座目の大山へ向かう途中で声をかけたところ保育園に立ち寄ってくれ、子どもたちに装備を見せてくれたり旅の話をしてくれた陽希さん。あれから6ヶ月も経ったんですね。

陽希さんのブログ「ちびっことたわむれて。」

それだけでなく、旅の途中から何度もハガキを書いて送ってくれました。そんな陽希さんに子どもたちからお祝いのメッセージを送れないものかと考えていたところ、ゴールに設置する横断幕にメッセージを書きませんか?と嬉しい提案を受け、喜んで書かせてもらうことにしました。

立派な横断幕に一番最初に書かせてもらえることになり何を書くかかなり迷った結果、陽希さんが保育園に来てくれたときに一番たくさん関わってもらった年長児に任せることにしました。「何を書きたい?」と子どもたちに質問するといろいろと意見が出て、その中の「いちからひゃくまでがんばったね」に決まりました。その言葉の周りには自分の顔や陽希さんの顔をたくさん描いて、それをお祝いのメッセージとさせてもらいました。







そして、それとは別にゴールのお祝いメダルも2つ作り、それも応援事務局の方にお願いをして、届けていただきました。











陽希さんと偶然出会うことができてから約半年間、陽希さんが1座クリアするたびに登った山にシールを貼って子どもたちと共に応援してきたわけですが、これでおしまいかと思うとちょっとだけ寂しい気もします。陽希さんとの出会いが子どもたちの中でどう育ち、そしてこれからどこにつながっていくのか。大きくなったときにこの半年間のことを少しでも思い出してくれたらいいなあ。









そして最後にもう1つ。
今回の横断幕のメッセージとお祝いのメダルを陽希さんに届けることができたのは、グレートトラバースの応援事務局をされていたハタケスタジオのみなさんのおかげです。8月の終わりに電話でこの提案を受けたとき、「なんとかお祝いのメッセージを送りたいと思っていたので、この提案はすごくうれしいです!ありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えたところ、「ゴールに横断幕を設置してお祝いをしようと考えたとき、まずあさり保育園の子どもたちに書いてもらおうと決めていたんです。」と言ってくださいました。その気持ちがとてもうれしく、お会いしたことのない方ではありましたが、陽希さんの挑戦を応援している思いがつながっていることを強く感じました。それだけに今回のお礼をきちんとお伝えすることができなかったのは残念ですし、そのことを思うと今でも寂しい気持ちになります。

あと1座!

100座登頂まであと1座と迫った田中陽希さん。
最後は利尻岳ですが、24日(金)は強風のため8合目から引き返すことを選択されました。




そして25日(土)は前日よりももっと天気が悪いようでさらに延期となりました。




26日(日)は朝の早い時間に登ることができるんでしょうか?




いよいよなのか、それとも27日(月)以降になるのか。
とにかく安全第一で登ってもらいたいと思います。
こちらまでドキドキしてきました。

2014年10月24日

No.367 後片付けの環境にはこんな意味も




以前このひとりごとで『保育園の活動と学校での学習とのつながり』について少しずつまとめていきますと書きましたが、ようやく第1弾が出来上がりました。『乳幼児期に手先を使う遊びなどを十分に行うことを通して随意筋(自分の意思で動かすことのできる筋肉)を育てておくことは、文字を書くための基礎となる。』といった、保育園で子どもたちがしていることが学校での学習の何につながっているかを整理したものです。今はランチルーム後ろの棚の上に置いてあるので、ぜひ一度見てもらいたいと思っています。

今回作成したものは第1弾。今後も少しずつ整理を続けていく予定で、その内容は国語、算数が中心になります。限られた授業時間数で多くのことを理解し進めていかなければいけない教科なので、乳幼児期にその基礎力をつけることは特に大事にしたいと考えています。その整理を進めていく途中でここでもその内容に触れていくことになると思います。今回はぱんだ組の部屋の環境から取り上げることにします。



ぱんだ組の部屋にはおもちゃを片づける箱が用意してあり、そこには何をどこに片づけるのかがきちんと示されています。例えば上の写真のように、ブロックを入れるところ、電車を入れるところといった感じです。様々なものがごちゃ混ぜになった状態の中から「これはブロック」「これは電車」と選び出してグループ分けすることを「集合づくり」といいます。大きさや形、色が違うなど様々なものがありますが、それでもブロックはブロック、電車は電車です。「同質の仲間を選別して選びだすこと」は算数のスタートにおいてとても大事です。



小学校1年の算数の教科書では最初に「なかまづくり」が取り上げられていて、上の写真はその中の1ページです。保育園で子どもたちが日常的に行っている遊んだ後の片づけも、こうして小学校の算数のこの部分につながっていくわけです。もちろん算数のためだけに片付けを行っているわけではありませんが、こうした意味があることも知っておいてもらいたいと思います。そしてここに数が加わっていって活動が豊かになっていくのですが、そのことはまた後日取り上げていきます。