2019年4月15日

2019年4月

【事業方針】
新年度がスタートして2週間が経ちました。事業方針発表会で『「ひとり」を大切にする』『地域とのつながり』『持続可能な運営』の3つの方針について説明しました。花の村が今後も地域に必要とされる事業を継続していくためには、この3つを全員が考え続け、できることを行動に移していくことが欠かせません。各事業所のリーダーが具体的な取り組みの計画を立ててくれていますので、そのことと合わせて定期的に確認する機会を設けるようにしてください。事業所ごとの強みを生かした取り組みを行い、事業所間の情報交換も行って刺激し合える関係をより強いものにしていきましょう。

【メキシコ料理屋の店長】
少し前ですが、知り合いに連れて行ってもらったメキシコ料理屋で、そこの店長と話をする機会がありました。その店長は料理屋以外の活動も精力的に行っていて、今は空いた時間にデイサービスセンターで介護の仕事もしているそうです。「髪をドライヤーで乾かすときも、こちらの声のかけ方ひとつで利用者の表情が全然違ってくる。もっと笑顔になってもらうためにどんな関わり方をしようかと考えているだけですごく楽しい。介護の仕事がこんなにやりがいがあっておもしろい仕事だとは思っていなかった。」「介護の仕事は社会にとって絶対に必要な仕事で、しかもこんなにやりがいがあるのに、それを業界が十分に発信できていないのがもったいない。」と話しておられました。

【「中の人」にならないと】
介護や保育は特に、それが必要な当事者になるか、仕事として関わる「中の人」になるまでわからないことが多すぎます。でも、そもそも「中の人」にならないとわからないこと自体が問題ありだと思っています。介護の仕事も、保育の仕事も、児童クラブの仕事も、どれも社会にとって必要な仕事なのですが、まだ社会全体には十分に知られていないのが現状です。それを変えていくためには、中身をオープンにして興味を持ってもらおう、この仕事の意味を正しく理解してもらおうと、まず「中の人」がその意識を強くもつ必要があります。地域の人との接点を多くしたり、ハナハナ新聞を多くの人に届けたりすることも、私たちの仕事を伝えることにつながります。私たちの仕事を外に発信することを意識して、今ある取り組みの見直しもしていきましょう。

【ゴールデンウィーク】
4月の終わりから今年限りの特殊なゴールデンウィークがスタートします。例年とは違う祝日が加わったことに対して、花の村としては事業所ごとに様々な対応をとることにしました。不規則なスケジュールとなるため苦労もあると思いますが、いつも変わらない準備をして臨んでください。よろしくお願いします。

2019年4月3日

Kさんのブログ

尊敬し、モデルとして学ばせてもらっている園長先生がたくさんいます。その中の1人であるKさんが、この4月から新たに保育園を開園されました。開園まで決してスムーズに進んだわけではなく、工事等が計画通りに進まずかなり大変だったと聞いていました。そして開園した今も、様々な課題に向き合いながら、少しでも早く目指す状態にもっていこうとしておられるんだと思います。そんなKさんが書かれた今日のブログを読んで、感動してしまいました。

千代田せいが保育園 園長の日記「保護者会と楽しい給食」

大変な状況にあると、どうしても余裕がなくなります。余裕がなくなると目の前のことを深く観ることができにくくなります。そう思っていたんですが、Kさんは違いました。ビックリするほど子どもたちのことを深く観ているし、保護者に対しても深い思いを持って向き合っているし、すごく優しくて温かい言葉でメッセージを発信しています。とても真似できそうにありません。

このブログは園の保護者に向けて書かれたものですが、その枠を超えて、全ての保護者に読んでもらいたい内容です。やはりすごい方です。

このKさんは、2015年に保護者講演会の講師でお呼びし、お話をしてもらいました。そして今年は保育者向けの研修会の講師をお願いしており、6月に江津へ来られます。保育者のみが対象の場しか用意しなかったことを後悔しています。

広報誌

〈新しいブログはこちら〉

法人が運営している事業は、地域の人に知ってもらい、支えてもらって成り立つ仕事が多いため、広報活動はやり過ぎて困ることはない。ということで、年2回だけど、ハナハナ新聞という広報誌を発行しています。どんな事業を行っているかを知ってもらうことだけじゃなく、どんな人にどんな風に関わってもらい支えてもらっているかを知ってもらうことも目的としていて、表面の写真はいつもお世話になっている人を紹介させてもらい、裏面は事業所と地域との関わりを取り上げています。記事は各事業所の編集委員が書いてくれているため、それぞれの記事にその人の特徴が表れ、毎回違った雰囲気になってます。

法人の事業所だけでなく、市内のあちこち(お店とか病院とかカフェとか、その他にもいろんなところ)にも置かせてもらっているので、見かけた方はぜひ手にとって読んでみてください。



2019年3月23日

ラグビーの話

ラグビーの日本代表の試合をとても気持ちよく見ることができている理由について考えてみました。おそらく一番の理由は、外国人選手が当たり前のように溶け込んでいること。その人たちを特別視したり、日本人選手と区別したりする解説もありません。とっても自然です。これが他のスポーツだとそうはいきません。どのスポーツがとは言いませんが、出身がどことか国籍がどことか、そんなことを殊更に強調したり、それによって評価が変わったりするのを見ていると、なんだかなあと思ってしまいます。でもラグビーはちょっと違っていて、当たり前のように混ざり合っています。その雰囲気が、観戦していてとっても心地よく感じます。



ラグビーに外国の選手が多いことについては、いろんなサイトで説明されています。例えばこことか。
「ラグビー日本代表に海外国籍の選手が多い理由と代表資格について」

「他国での代表歴がない」ことが前提で、かつ、次のいずれかの条件を満たすことが必要です。
・出生地が当該国
・両親または祖父母のうち一人が当該国出身
・当該国に36ヶ月以上継続して居住している

3年以上継続して生活をしていると代表資格が与えられるわけです。国籍とかは関係ありません。その国の代表としてプレーしたいと考えて移り住み、チームもその人を必要とすれば資格が与えられる、何とシンプルなルールなんでしょうか。とても自然なあり方のまま他国の代表としても活躍することができ、それを周りも自然と受け入れ何の区別もなく応援しているラグビー界の環境は、それでも中では問題もあるんでしょうが、とても心地いいです。

外国人労働者の話が盛んに出ていますが、働きたい&働いてほしいの関係だけでなく、もう一歩進めて、住みたい&住んでもらいたいの関係になっていけばいいのにと思います。外国人労働者という枠で考えるのではなく、地域の一員として受け入れることができれば、問題は多くてその解決にはとてつもない時間がかかるだろうけど、最終的には心地よい関係を築くことができるんじゃないかと思っています。助っ人外国人のような受け入れ方ではなく、チームの一員として自然に受け入れる形を、私たちはラグビーから学ぶ必要があるんじゃないでしょうか。

今日は卒園式がありました。大きくなった子どもたちの姿を見ながら、ラグビー日本代表のような関係が当たり前の地域の中で子どもたちが生活できるようにしていきたい、そんなことを考えたりもしていました。



2019年3月15日

2019年3月

【感謝の気持ちを持って】
『法人の窓口であることを意識し、利用者や地域の方に支えられていることへの感謝の気持ちを持って対応することを心がけます。』これは20日(水)に行われる事業方針発表会で発表される事務部門の内容の一部です。法人本部は合歓の郷内にあり、そこに来られる方やかかってきた電話に一番多く対応するのが事務部門です。その時の対応でどのような印象を持たれるかによって花の村のイメージが作られるといっても過言ではなく、だからこそ「多くの方に支えられている」ことに対して感謝の気持ちを伝えられるような対応を心がける、そんな事務のみなさんの思いが詰まった言葉だと思っています。

【花の村の窓口】
この思いは事務部門だけが持っていればいいものではなく、どの事業所でも、どの人にも大切にしてもらいたいことです。私たちの仕事は様々な方に支えてもらって成り立っています。介護や保育、育成事業を利用されている方々がそれを必要としているのは間違いないですが、その方々に選んでもらっていることで私たちの仕事が成り立っているのも事実です。だからこそ、選んでもらっていること、必要としてもらっていることに対して感謝の気持ちを持ち、その気持ちを言動で伝えていくことを花の村の対応の基本としていきましょう。みなさん一人ひとりが花の村の窓口です。みなさん一人ひとりの行動を通して、利用者の方々だけでなく地域に対しても、花の村の思いを発信していきましょう。

【模様替え】
合歓の丘の事務室の模様替えが行われました。HさんとMさんが中心になって行われたこの作業は、以前からの課題を何とか改善したいと考えてのことだったようです。PCの向きが良くない、コピー機が使いにくい場所にある、書類の整理に困っている、来客者対応のスペースがないなど、結構な課題を抱えていたようですが、それらが今回かなり改善されたようです。実際に事務室を見せてもらいましたが、変更の意図が明確に伝わってくるレイアウトになっていて驚かされました。現状の課題を明確にし、事業所全体の仕事をスムーズに進めるために行った今回の模様替えは、周囲に好影響を与えるはずですし、かけた労力以上のものが返ってくるはずです。①課題を見つけてリストアップし、②改善策を考え、③実際に改善してみる。合歓の丘の例はこの典型ですが、他の事業所でも模様替えに限らず仕事の手順や内容など、上記の流れで積極的に見直しを行ってみてください。課題を明確にするだけでも大きな前進ですし、少しの変化だとしても、そのことによって隠れていた課題が見えてきたりするものです。見直すことに躊躇したら、合歓の丘事務室へ足を運んで刺激を受けることをお勧めします。

2019年2月24日

達成感を味わえない苦しみ

最近読み始めた漫画『ミステリと言う勿れ』がおもしろいです。その漫画の3巻ではこんな話がありました。
父親たちを集めてある実験をした。
簡単な計算問題か何かのペーパーを渡して「1時間以内に解け」と。
「そんなの簡単じゃん」とやり始めたところに、
数分おきに主催者が電話をかけたり話しかけたりして邪魔をする。
父親たちはだんだんイライラしてくる。
結局誰も時間内に全問を解くことができずに父親たちは怒り出した。
「こんなに邪魔されたら何もできない」
そこで主催者が言ったそうです。
「これが子育てをする母親たちの毎日なんです」
達成感を味わえないその苦しみ。
父親たちは黙ったそうです。

家にいて家事と子育てをすることが本当に簡単で楽なことだったら、
もっと男性がやりたがると思う。
でも実際はそうじゃない。
ということは、男性にとってしたくない、できないことなんです。
なのになんで女性にとって楽なことだと思うんだろう。


作者の田村由美さんを尊敬します。こういう視点がもっと出てこないといけないと思うし、共感する人が増えてほしいと思います。