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2017年7月7日

さざなみの森へ

東広島市にある「認定こども園さざなみの森」へ行ってきました。
今回は県内で作っている勉強会グループで企画した見学研修です。
私自身は何度も訪問させてもらっているんですが、
他の方々は訪問したことがありませんでした。
園長は元建築家、大きな幼稚園からスタート、その後認定こども園へ。
そんなところなので、発する言葉や環境に対する見方、保育への思いも独特です。
訪れるたびに、お話をさせてもらうたびに刺激をもらっています。
これから保育園・認定こども園を取り巻く状況はまだまだ変わっていくことが予想され、
その変化に柔軟に対応していくためには
自分たちの思考の枠を超えた刺激を受ける体験も必要だと考え、
今回の見学を企画したわけです。





参加されたみなさんがどのように感じられたか分かりませんが、
こういう機会も必要だなあと私は感じました。
じーっと待っていて勝手に刺激がやってくることも無くはないですが、
でも自分で動いて得るのが正しいあり方だと思います。
動いてみて「思ったような学びはなかった」と感じたとしたら、
自分の動き方を見直すきっかけにすればいいだけです。
現状の認識が正しくできているかを確認するために、
現状に簡単に満足してしまわないために、
現状を思い切って変えるために、
そのためにどう動けばいいか、
動くために何を考えなければいけないか、
そんなめんどくさいことをずっと続ける必要があるんでしょうね。





ちなみにこの園の園長先生は園に対しても地域に対してもとっても思いが深い方で、ずっと話をしていたいと思わされます。
柔らかいけど強い芯をしっかりと持っておられる、そんな姿勢にも憧れています。

2017年7月6日

思考方法

まちの保育園を作られた「松本理寿輝」さんのお話を聞いてみたいなーと思い、講演情報なんかを調べていました。そうすると、ある本屋さんでお話をされるらしいとの情報があったので調べてみると、残念ながら既に終わっているものでした。もっと早くこの情報を掴んでいれば……と悔やみながらその本屋のサイトを眺めていると、なんだかよくある本屋とは違ってることに気づきました。ビールを飲みながら本を選べたり、毎日イベントが開催されていたりと、それを聞いただけで行ってみたくなります。で、その本屋が採用しているのが文脈棚。へぇーと思いながらその本屋について書かれた記事を読んでいるうちに、こども園はもっと文脈棚を取り入れるべきなんじゃないか、そんなことを強く思うようになりました。で、ある場所に、そのあるものに関する文脈棚を作ってみることから始めることに。

考えていることが他の何かにつながって、それがまた自分の考えに影響を与えてくれて。そんなことをずーっと繰り返してきました。1つのことだけを考え続けていくのではなく、その1つに関連する他のことにどんどん手を広げていき、その過程で何かピーンとくるものを見つける。この思考方法がどうやら自分は好きなようです。

2016年7月25日

海士町の話

今日は島根県保育協議会の仕事で海士町の話を聞いてきました。

来てくださったのは、お会いするのは2回目の片桐さん(海士町社会福祉協議会事務局長)と初めてお会いする岡部さん(株式会社巡の環)。
片桐さんからは「海士町における福士の魅力づくりと実践について」、岡部さんからは「島根県海士町に学ぶ〜地域づくり・ひとづくり〜」のお話を聞き、参加メンバーとざっくばらんに意見交換をするという場です。

保育園は子どもたちがいて、その子どもたちの発達を保障していく場なんですが、保育園の中だけで完結するものではありません。子どもたちが「共生と貢献」を学んでいくためには地域の方々との多様な関わりも必要で、そこから大きく展開して「保育園と地域の関わり」、さらに大きく展開して「保育園から地域を作る」という発想も実は重要だと思っています。

ではそのために何をすればいいのか?

そのことを考えるヒントが隠岐の島の海士町の取り組みにあると考えていて、その取り組みについての話を聞かせてもらう場を以前から希望していたところ、このたびようやくその希望が叶いました。

お二人の話でまず学ばせてもらったのが、「共に考えていく」という姿勢。
「今日お話しするのは海士町の成功事例ではなく、挑戦事例。ですからみなさんからの『こんなことをしてみてはどうか?』といったアイデアなんかは是非教えてもらいたいし、みなさんが地域でどんな取り組みをされているのかも聞かせてもらいたい。」と最初に話されました。こうやって多くの人を巻き込みながら、いろんな意見を参考にしながら進めてこられたんだと感じることができました。





そして取り組みの内容は興味深い話ばかりでした。直接保育につながる話ではないですが、根っこは共通しています。これからの島根県の保育園のあり方、江津市の保育園のあり方を考えるとき、絶対に必要になる話ばかりでした。

今回は約3時間という短い時間しか話をすることが出来ませんでしたが、もちろんこの縁をつなげていくために次の取り組みの話もしてきました。
まだまだ海士町から学ばせてもらいます。

2016年4月12日

食も保育

食を通して成長につながる体験をしていくことも大切なこと。栄養を摂ることだけが食事の目的ではありません。食も保育の1つです。ということで、食に対する考え方を保育を行う上で大切にしている10ヶ条に当てはめてみました。個人的には9条がもっと保育の世界で一般的になってくればいいなと思っています。子どもたちに対して保育者自身をきちんと見せていくことは、社会を学ぶために大切なことだと思っているので。


1.子どもが自発的、意欲的に関われるような環境の構成と、そこにおける子どもの主体的な活動を大切にすること。




2.子ども一人一人の発達について理解し、一人一人の特性に応じ、発達の課題に配慮して保育すること。




3.子どもは、多様な大人、子ども同士の体験から、社会を学んでいくこと。




4.保育者は、子どもが自発的、主体的、多様な人との関係の中で活動するために、いつでも駆け込める愛着(見守る)という存在でいること。




5.子ども同士の中で刺激しあうということから、様々な年齢とのかかわりを保障すること。(見て、真似して、関わって、教わって、教えて、一緒にやって)




6.子どもは、職員のチームによって、多様な社会とのかかわりを学習すること。




7.子どもを、男女、しょうがい、年齢による刷り込みを持たないこと。




8.子どもが自立をしていくこと、自己の意思を表明しようとすることを保育者は妨げてはならない。




9.保育者は、子どもに奉仕をしたり、世話をする人ではなく、一人の人格を持った人として子どもと共に生活すること。




10.乳幼児基本法(教育法)に則った保育を展開しなければならない。

2016年4月10日

日本語→英語→日本語

日本赤ちゃん学会というものがあり、その学術集会で研究発表を行うことになりそうです。
https://sites.google.com/site/akachan2016/home
その発表の概要は以下の通り。

子ども主導の遊びや活動、子どもが中心で教師がつなぎ発展させる遊びや活動が多い保育
ーその中で引き出される子どもたちの能力とはー

優れているプリスクールの特徴として、「子ども主導の遊びや活動、子どもが中心で教師がつなぎ発展させる遊びや活動が多い保育」があげられている。では、この保育環境が子どもたちのどのような能力を引き出すことになるのか、今回は主にトラブルの解決に焦点をあて、考察したいと考えている。
保育園では5歳児がトラブルを自分たちで解決していく姿が見られる。この力は5歳児が突然身につけるものではなく、0歳児からの他者との多様な関わりの中で磨いていくものである。トラブルを解決する力を身につけるためには、乳児期からの他者との関わりや子ども主導の遊びがいかに大切かを、実際の日常的な保育現場から考えていく。そして他者との関わりや子ども主導の遊びを展開していくためには、保育者がどう関わり、どう子ども同士の関係をつないでいくかも重要である。様々な年齢の子どもがいる保育園という場の役割だけでなく、保育者の役割についても同時に考えていきたい。


この概要を提出した後、果たしてこの文章は一般的なものなのか?(保育園関係者以外に理解してもらえるものなのか?)と疑問に思い、妹(保育園関係者ではない)に頼んで英語にしてもらいました。
それを再度日本語に訳して(日本語→英語→日本語ということ)意味の通じるものが残れば、おそらくそれは一般的な文章だと言えるのではないだろうかという、勝手な理屈です。その結果ですが、まあまあいい感じではないかと思っています。日本語訳はつけませんが。
子どものこと、保育のことを広く知ってもらうことを目指しています。自分たちだけで通じる言葉を使って分かった気になっていても仕方ないと思っているので。
今回の翻訳がどんな役に立つのかは分かりませんが、思いついたことはこれからもいろいろと試してみます。


Nursery school where children follow their own play urges and teachers take a role of supporting them to discover, invent and explore.
What this nurturing environment could bring out of children?

One characteristic of good pre-schools is“There are many child-led play and actives. Children follow their own play urges and teachers take a role of supporting them to discover, invent and explore more."
What this nurturing environment could bring out of children?
We would like to think about it by focusing on children’s problem-solving skills.
We see that 5-year-old children solve their problems on their own in our nursery school.
This problem-solving skill is not something that they learn all the sudden at the age of 5.
Children usually learn this skill gradually from the age of 0.
In order to acquire this problem-solving skill, we would like to think about how important it is for children to have interactions with others as well as child-led play.
It is also important to know how caregivers get involved in children to expand thier interactions with others and child-led play.
We would like to think about not only a role of a nursery with children of various ages but also a role of caregivers.

2016年2月27日

伝えること

今日は成長展。





子どもたちの1年間の成長をしっかりと感じてもらえたと思います。



今回の成長展では初めての試みもありました。保育者による発表です。



タイトルは「共感は社会性の第一歩」。

社会性を獲得するために必要な”他者に共感する”力を子どもたちはもっていて、それがどのような場面からわかるのか、そしてその力を引き出すためにどんな環境を用意しているかを伝える内容です。





日々の保育の様子は迎えに来られた際に口頭で伝えたり、連絡帳を使って伝えたりしていますが、それはほんの一部です。ましてや集団体験の中で学んでいることの意味や、そのための環境構成などはなかなか伝える機会がないのが現状です。何とかしなければと思いながら手を打てていなかったのですが、今回保育士からの提案でこのような場を設け試してみることになりました。

今回の発表を聞いた保護者からは
「我が子がこんな関わりができるのを知らなかった。感動した。」
「このように見てもらえていると知って安心した。」
など嬉しい声も聞かせもらえました。保育園が何を大事にしているのか、どのような意図をもって環境設定をしているのかは、日々の活動の様子を動画で見てもらうことで理解してもらいやすいのかもしれません。今日は3本の動画を使用しましたが、撮りためている動画はこれ以外にたくさんあります。それらも見てもらう機会も作りたいですね。

発表は3名の保育士が行いました。このような実践発表の経験が豊富な保育士は1名で、2名は初体験だったんですが、緊張しながらもしっかりと発表してくれました。保護者にアピールする力をつけることも保育士として必要なことなので、発表の場を積極的に作っていけると保育の深まりにもつながっていきそうです。

来年度はこのように保育の場面から子どもたちの力を読み解いていき、それを保護者に伝えることを、私自身も何回か行っていきたいと思い計画しているところです。保育士とはまた少し違った目線で子どもの持っている力、保育園の役割なんかを伝えていきたいと思います。

2015年5月15日

見守る保育10ヶ条

あさり保育園の保育の考え方は「見守る保育」と呼ばれています。これは新宿せいが保育園の藤森平司園長が提案されているものです。この「見守る保育」というのはどんな保育の考え方なのか。見守る保育10ヶ条で説明されていますので、ぜひ読んでみてください。


「見守る保育」(GTプラン)

目的

環境を通して子どもの発達を保障する。(子ども自ら発達しようとする力を引き出し、可能な最大限度まで発達させることを意図した環境を用意すること。)


方法

1条
子どもが自発的、意欲的に関われるような環境の構成と、そこにおける子どもの主体的な活動を大切にすること。【生活と遊び・ゾーン】





2条
子ども一人一人の発達について理解し、一人一人の特性に応じ、発達の課題に配慮して保育すること。【一斉保育から選択制保育】





3条
子どもは、多様な大人、子ども同士の体験から、社会を学んでいくこと。【シティズンシップ】





4条
保育者は、子どもが自発的、主体的、多様な人との関係の中で活動するために、いつでも駆け込める愛着(見守る)という存在でいること。





5条
子ども同士の中で刺激しあうということから、様々な年齢とのかかわりを保障すること。(見て、真似して、関わって、教わって、教えて、一緒にやって)【異年齢保育】





6条
子どもは、職員のチームによって、多様な社会とのかかわりを学習すること。【チーム保育】





7条
子どもを、男女、しょうがい、年齢による刷り込みを持たないこと。【インクルージョン保育】





8条
子どもが自立をしていくこと、自己の意思を表明しようとすることを保育者は妨げてはならない。【やってあげる保育から見守る保育へ】





9条
保育者は、子どもに奉仕をしたり、世話をする人ではなく、一人の人格を持った人として子どもと共に生活すること。【保育者の人権】





10条
子どもの権利条約に則った保育を展開しなければならない。





2015年2月1日

節分と土用




節分について整理する必要があったので、以前読んだ「日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし」を読み返してみました。

立春を正月と考える習慣は改暦にも関係ないことです。毎年たいてい2月4日にめぐってきます。前日の節分はいわば大晦日。ちなみに節分は立春だけでなく、立夏・立秋・立冬の前日にもあるのですが、立春の前日だけが習慣として残っているのは、大晦日としての要素がかすかに残っているからではないでしょうか。古来朝廷では「大儺(たいな)」(奈良朝では「大儺」で9世紀以降には「追儺(ついな)」という言葉が使われるようになった)として大晦日に悪鬼を祓う行事が行われてきましたが、いつのころからか節分の豆まきによる「鬼やらい」と同化するようになりました。


節分を大晦日と捉えていたのはおもしろいですね。春になる前日が大晦日というのは、受け入れやすい人も多い気がします。


そして、節分を考えるときに一緒に考えたいのが「土用」。節分と同じく土用も年4回あるんですが、一般的になっているのは夏の土用だけじゃないでしょうか。それ以外の土用は残念ながら習慣とはなっていません。もちろん私も意識したことはありませんでした。

もともと土用とは、暦の雑節である立春・立夏・立秋・立冬直前のおよそ18日間のことをいいます。立春・立夏・立秋・立冬の前日が「節分」です。このうち立春直前の冬の土用のことを「寒土用(かんどよう)」ともいい、冬の季語(晩冬)となっています。ちょうど二十四節気の大寒ともほぼ重なっていて、1年でもっとも寒さの厳しい、しかしその中にもほのかに春の兆しを感じる時期といえます。


節句と合わせて土用のことにも注目していくとおもしろそうです。例えば夏の土用のように、その時期ならではの食べ物をくっつけて体験してみるとか。寒土用だと、例えば葛粉(くずこ)。

葛粉とわずかな黒砂糖をお湯に溶き、すり下ろした生姜を少しだけ載せてゆっくり味わっていると、寒さが生み出すうまみや純粋さというものをたしかに感じるのです。少々の風邪なら、これだけで飛んでいってしまうほどです。


葛湯はとろみがあるために冷めにくく、体が温まり、消化にも良いため、昔から離乳食としても利用されていました。2月3日の節分では、生姜が苦手な子は多そうなので、生姜抜きのものをみんなで味わってみるのもいいかもしれません。


『日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし』千葉望

2014年11月27日

「大きい」と「小さい」、「太い」と「細い」

「大きい」と「小さい」、「太い」と「細い」。
こんな風に書くと子どもはイメージしやすい。







では、「長い」と「短い」はどう書けば分かりやすいんだろう?





2014年11月23日

日本の色

外国から入ってきた保育ではカラフルな色があちこちで使われるけど、あれって日本の伝統的な色使いとは違うんじゃないかと思っています。



こんなステンドグラスの色彩は昔の日本にはなかったはず。日本の色ってそんなにカラフルなものではなかったと思うんですよね。子どもたちが目にしてきた伝統的な色彩はその土地の文化によって違っていて、それを考慮した上で保育の中で色を使っていくことも大事だと思います。

ではどんな色が使われていたのか?どんな色を保育の中で活用していけばいいのか?

それをこれから考えます。



2014年10月7日

保育園の取り組みと学校教育との関係

保育園で取り組んでいることが学校での勉強にどうつながっていくか。そんなことをまとめてみました。まだ修正の必要な点はあるでしょうし、取り上げるべきこともまだあると思います。こうしたことを保護者だけでなく地域の人に対しても発信していく必要があるなあと考えたので、とりあえず現状で整理できていることのみ載せておきます。





















2014年9月14日

合同研修会




新宿せいが保育園の職員さんがあさり保育園とさくら保育園に来られ、こちらの職員と合同で約3時間の研修をおこないました。クラス担当ごとに分かれての意見交換が主でしたが、保育の方法について、またチームワークのあり方について、いつもたくさんの刺激をいただいている方々と一緒に学び合うことのできたのは、私たちにとって貴重な機会となりました。





個人的には今回も多くの課題をいただきました。既に考え始めていたことではありますが、保育の中の教育のあり方、0歳児からの保育の意味、待機児のいない人口減少地域における保育園のあり方は、少しでも早く具体的な形にしていく必要があります。そして新たな課題としては、外国の物まねではなく日本に古くからあった保育の考え方をもう一度見直してみること。その中でも「和における光と影」「日本的な深まりを持たせる経験」「三昧」の3つがポイントです。特に「三昧」はすごくおもしろい考え方で、まだ先は見えていないにも関わらずワクワクしてきます。



かなりの難題ではありますが、これらの課題に取り組んでいこうという意欲をたっぷりいただいた一日でした。新宿せいが保育園のみなさん、ありがとうございました!



2014年8月26日

眠りの3要素




「子どもの眠りの発達」について、熊本大学名誉教授・兵庫県子どもの睡眠と発達医療センターの三池輝久さんのお話を聞く機会がありました。

子どもの睡眠と発達は大きくつながっているのでは?という思いから子どもの睡眠について研究されている方で、その話の内容は興味深いモノでした。

その中にあった一番のポイントが「眠りの3要素」。仕事の関係でなかなか難しい家庭が多くなっていることは承知の上で、でも子どもの発達を考えると言わずにはいられない、という内容です。詳しいことはまたの機会で触れようと思いますが、まずはその3要素をここに載せておきます。



眠りの3要素
総睡眠時間(一日睡眠時間)が十分であればよいと言うものではない!

1.夜間基本睡眠時間(10時間)
総睡眠時間よりも夜間睡眠時間が大事

2.眠りの時間帯
夜7時から朝7時までの間に眠る

3.持続的・規則的眠り
分断されず、リズムの良い眠り