まちの保育園を作られた「松本理寿輝」さんのお話を聞いてみたいなーと思い、講演情報なんかを調べていました。そうすると、ある本屋さんでお話をされるらしいとの情報があったので調べてみると、残念ながら既に終わっているものでした。もっと早くこの情報を掴んでいれば……と悔やみながらその本屋のサイトを眺めていると、なんだかよくある本屋とは違ってることに気づきました。ビールを飲みながら本を選べたり、毎日イベントが開催されていたりと、それを聞いただけで行ってみたくなります。で、その本屋が採用しているのが文脈棚。へぇーと思いながらその本屋について書かれた記事を読んでいるうちに、こども園はもっと文脈棚を取り入れるべきなんじゃないか、そんなことを強く思うようになりました。で、ある場所に、そのあるものに関する文脈棚を作ってみることから始めることに。
考えていることが他の何かにつながって、それがまた自分の考えに影響を与えてくれて。そんなことをずーっと繰り返してきました。1つのことだけを考え続けていくのではなく、その1つに関連する他のことにどんどん手を広げていき、その過程で何かピーンとくるものを見つける。この思考方法がどうやら自分は好きなようです。
今日は島根県保育協議会の仕事で海士町の話を聞いてきました。
来てくださったのは、お会いするのは2回目の片桐さん(海士町社会福祉協議会事務局長)と初めてお会いする岡部さん(株式会社巡の環)。
片桐さんからは「海士町における福士の魅力づくりと実践について」、岡部さんからは「島根県海士町に学ぶ〜地域づくり・ひとづくり〜」のお話を聞き、参加メンバーとざっくばらんに意見交換をするという場です。
保育園は子どもたちがいて、その子どもたちの発達を保障していく場なんですが、保育園の中だけで完結するものではありません。子どもたちが「共生と貢献」を学んでいくためには地域の方々との多様な関わりも必要で、そこから大きく展開して「保育園と地域の関わり」、さらに大きく展開して「保育園から地域を作る」という発想も実は重要だと思っています。
ではそのために何をすればいいのか?
そのことを考えるヒントが隠岐の島の海士町の取り組みにあると考えていて、その取り組みについての話を聞かせてもらう場を以前から希望していたところ、このたびようやくその希望が叶いました。
お二人の話でまず学ばせてもらったのが、「共に考えていく」という姿勢。
「今日お話しするのは海士町の成功事例ではなく、挑戦事例。ですからみなさんからの『こんなことをしてみてはどうか?』といったアイデアなんかは是非教えてもらいたいし、みなさんが地域でどんな取り組みをされているのかも聞かせてもらいたい。」と最初に話されました。こうやって多くの人を巻き込みながら、いろんな意見を参考にしながら進めてこられたんだと感じることができました。


そして取り組みの内容は興味深い話ばかりでした。直接保育につながる話ではないですが、根っこは共通しています。これからの島根県の保育園のあり方、江津市の保育園のあり方を考えるとき、絶対に必要になる話ばかりでした。
今回は約3時間という短い時間しか話をすることが出来ませんでしたが、もちろんこの縁をつなげていくために次の取り組みの話もしてきました。
まだまだ海士町から学ばせてもらいます。
日本赤ちゃん学会というものがあり、その学術集会で研究発表を行うことになりそうです。
https://sites.google.com/site/akachan2016/home
その発表の概要は以下の通り。
子ども主導の遊びや活動、子どもが中心で教師がつなぎ発展させる遊びや活動が多い保育
ーその中で引き出される子どもたちの能力とはー
優れているプリスクールの特徴として、「子ども主導の遊びや活動、子どもが中心で教師がつなぎ発展させる遊びや活動が多い保育」があげられている。では、この保育環境が子どもたちのどのような能力を引き出すことになるのか、今回は主にトラブルの解決に焦点をあて、考察したいと考えている。
保育園では5歳児がトラブルを自分たちで解決していく姿が見られる。この力は5歳児が突然身につけるものではなく、0歳児からの他者との多様な関わりの中で磨いていくものである。トラブルを解決する力を身につけるためには、乳児期からの他者との関わりや子ども主導の遊びがいかに大切かを、実際の日常的な保育現場から考えていく。そして他者との関わりや子ども主導の遊びを展開していくためには、保育者がどう関わり、どう子ども同士の関係をつないでいくかも重要である。様々な年齢の子どもがいる保育園という場の役割だけでなく、保育者の役割についても同時に考えていきたい。
この概要を提出した後、果たしてこの文章は一般的なものなのか?(保育園関係者以外に理解してもらえるものなのか?)と疑問に思い、妹(保育園関係者ではない)に頼んで英語にしてもらいました。
それを再度日本語に訳して(日本語→英語→日本語ということ)意味の通じるものが残れば、おそらくそれは一般的な文章だと言えるのではないだろうかという、勝手な理屈です。その結果ですが、まあまあいい感じではないかと思っています。日本語訳はつけませんが。
子どものこと、保育のことを広く知ってもらうことを目指しています。自分たちだけで通じる言葉を使って分かった気になっていても仕方ないと思っているので。
今回の翻訳がどんな役に立つのかは分かりませんが、思いついたことはこれからもいろいろと試してみます。
Nursery school where children follow their own play urges and teachers take a role of supporting them to discover, invent and explore.
What this nurturing environment could bring out of children?
One characteristic of good pre-schools is“There are many child-led play and actives. Children follow their own play urges and teachers take a role of supporting them to discover, invent and explore more."
What this nurturing environment could bring out of children?
We would like to think about it by focusing on children’s problem-solving skills.
We see that 5-year-old children solve their problems on their own in our nursery school.
This problem-solving skill is not something that they learn all the sudden at the age of 5.
Children usually learn this skill gradually from the age of 0.
In order to acquire this problem-solving skill, we would like to think about how important it is for children to have interactions with others as well as child-led play.
It is also important to know how caregivers get involved in children to expand thier interactions with others and child-led play.
We would like to think about not only a role of a nursery with children of various ages but also a role of caregivers.

節分について整理する必要があったので、以前読んだ「日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし」を読み返してみました。
立春を正月と考える習慣は改暦にも関係ないことです。毎年たいてい2月4日にめぐってきます。前日の節分はいわば大晦日。ちなみに節分は立春だけでなく、立夏・立秋・立冬の前日にもあるのですが、立春の前日だけが習慣として残っているのは、大晦日としての要素がかすかに残っているからではないでしょうか。古来朝廷では「大儺(たいな)」(奈良朝では「大儺」で9世紀以降には「追儺(ついな)」という言葉が使われるようになった)として大晦日に悪鬼を祓う行事が行われてきましたが、いつのころからか節分の豆まきによる「鬼やらい」と同化するようになりました。
節分を大晦日と捉えていたのはおもしろいですね。春になる前日が大晦日というのは、受け入れやすい人も多い気がします。
そして、節分を考えるときに一緒に考えたいのが「土用」。節分と同じく土用も年4回あるんですが、一般的になっているのは夏の土用だけじゃないでしょうか。それ以外の土用は残念ながら習慣とはなっていません。もちろん私も意識したことはありませんでした。
もともと土用とは、暦の雑節である立春・立夏・立秋・立冬直前のおよそ18日間のことをいいます。立春・立夏・立秋・立冬の前日が「節分」です。このうち立春直前の冬の土用のことを「寒土用(かんどよう)」ともいい、冬の季語(晩冬)となっています。ちょうど二十四節気の大寒ともほぼ重なっていて、1年でもっとも寒さの厳しい、しかしその中にもほのかに春の兆しを感じる時期といえます。
節句と合わせて土用のことにも注目していくとおもしろそうです。例えば夏の土用のように、その時期ならではの食べ物をくっつけて体験してみるとか。寒土用だと、例えば葛粉(くずこ)。
葛粉とわずかな黒砂糖をお湯に溶き、すり下ろした生姜を少しだけ載せてゆっくり味わっていると、寒さが生み出すうまみや純粋さというものをたしかに感じるのです。少々の風邪なら、これだけで飛んでいってしまうほどです。
葛湯はとろみがあるために冷めにくく、体が温まり、消化にも良いため、昔から離乳食としても利用されていました。2月3日の節分では、生姜が苦手な子は多そうなので、生姜抜きのものをみんなで味わってみるのもいいかもしれません。
『日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし』千葉望
外国から入ってきた保育ではカラフルな色があちこちで使われるけど、あれって日本の伝統的な色使いとは違うんじゃないかと思っています。

こんなステンドグラスの色彩は昔の日本にはなかったはず。日本の色ってそんなにカラフルなものではなかったと思うんですよね。子どもたちが目にしてきた伝統的な色彩はその土地の文化によって違っていて、それを考慮した上で保育の中で色を使っていくことも大事だと思います。
ではどんな色が使われていたのか?どんな色を保育の中で活用していけばいいのか?
それをこれから考えます。


「子どもの眠りの発達」について、熊本大学名誉教授・兵庫県子どもの睡眠と発達医療センターの三池輝久さんのお話を聞く機会がありました。
子どもの睡眠と発達は大きくつながっているのでは?という思いから子どもの睡眠について研究されている方で、その話の内容は興味深いモノでした。
その中にあった一番のポイントが「眠りの3要素」。仕事の関係でなかなか難しい家庭が多くなっていることは承知の上で、でも子どもの発達を考えると言わずにはいられない、という内容です。詳しいことはまたの機会で触れようと思いますが、まずはその3要素をここに載せておきます。
眠りの3要素
総睡眠時間(一日睡眠時間)が十分であればよいと言うものではない!
1.夜間基本睡眠時間(10時間)
総睡眠時間よりも夜間睡眠時間が大事
2.眠りの時間帯
夜7時から朝7時までの間に眠る
3.持続的・規則的眠り
分断されず、リズムの良い眠り