2018年4月30日

読書キャンペーンは続きます

4月が今日で終わります。今月はインプットがあまりにも少なすぎることを反省して読書キャンペーンを張ることにし、月4冊を目標にしたわけですが、終わってみれば簡単にクリアしていました。読書が習慣になっている人は何も苦労せず本を手に取ることができるんでしょうが、そうでない自分はこうでもしないと全く読まなかったりします。なのでキャンペーンを張ってよかったと思っています。

ただ、読書をすることが目的なのではなく、今後の取り組みなどに活かせることを学ぶのが目的です。その意味でいうと、学びたいことよりも単純に読みたい本に偏ってきているのは今後の課題です。読みたい本を読みつつ、今後に具体的に活かせるようなものを選んでいくようにします。ちなみに今読んでいるのは全くの趣味の本、伊坂幸太郎著「AX」です。この人の作品はストーリー展開が見事すぎて好きなんです。

ということで、しばらく読書キャンペーンは続きます。


2018年4月29日

就職フェア




就職フェアに参加してきました。有効求人倍率が1,71倍という状況に加え、そもそも人口の多くない地域においての就職フェアはどのようなものなのか、そんなことを勉強したいと思っての参加です。

実際に参加してみて、学生の少なさを痛感しました。参加企業数の半分いたかどうか、そのくらいの人数に感じました。人を求めている側にとってはなかなか厳しい現実です。で、その中において学生さんが来ない時間帯の気持ちの保ち方がなかなか難しいです。前半は誰とも話をすることができず、後半になってやっとといったところでした。

こうしたフェアを利用することはもちろん意味はあるけれど、県内だけでなく県外のフェアに参加したり、同時に学校へ出向いてのアピールも必要だと感じました。幸いにも県内の養成校とのつながりが増えてきており、授業でもお話しさせてもらう機会をいただける可能性もあるので、そのあたりから関係を作っていくことを行っていこうと思います。

都市部などの求人活動はもっともっと厳しく、このくらいのことはやっていて当たり前のことかもしれませんが、ようやく求人活動の大切さ大変さを痛感して動き出したところです。今から勉強していきます。

2018年4月28日

あなたが笑うと大切な人が笑う

「性格悪くていいよ」「どーしてお母さん」「だっていい子は自分のもの好きな人にみんなゆずるじゃない」
西原理恵子

鷲田さんのことば
そう、「幸せになるのもゆずっちゃう」。だから「人の犠牲になってまで幸せを逃さないでね」と母は子に言う。でもその母は憶(おぼ)えている。幼い頃、祖父母が、刺し身ならトロを残し、美味(おい)しいと大喜びする孫を見て喜んでいたことを。だからこう続けた。「あなたが笑うとあなたの大切な人が笑うよ」。漫画『毎日かあさん』12から。


またまた「折々のことば」からです。毎日こうして言葉を取り上げておられる鷲田さんから毎日学ばせてもらっているんですが、自分によく引っかかる言葉とあまり引っかからない言葉があります。その言葉の良し悪しとかそんあことではなく、何について書かれているかによって自分の反応が違うようです。引っかかるという表現もそれがふさわしいかどうかわかりませんが、そんな感じです。今日の言葉はとても引っかかりました。やはり子どもに関することに関心が強いんだなあと、改めて思わされました。

譲るなと子どもに言いながら、子どもに譲って笑顔になってもらってこちらも笑顔になる、幸せになる。すがすがしい気持ちになる話ですね。

2018年4月27日

群れて遊ぶ

今日の夕方のことです。園庭環境の改善点はないか、あちこちチェックしながら歩き回っていると、お集まりを終えた2歳児が園舎から出てきました。ブランコへ向かう子、築山を登り始める子、園庭を走り始める子と、バラバラに遊び始めました。その様子を眺めていると、ある子が築山に登って滑り台を滑っておりる、また登って滑り台を…と楽しそうに繰り返し遊び始めました。するとバラバラに遊んでいた子どもたちが少しずつ集まってきて、同じような行動を始めます。別に呼び集めたわけでもないのに、いつの間にか同じ遊びをする集団ができていました。




この時期は「群れ」て遊ぶ楽しさを学ぶ時期だと言われています。誰かが何かを楽しそうにやっていると、わらわらと子どもたちが集まってきて群れて遊び始める姿はよく見られます。誰かが誘ったり、大人が集合をかけたりしなくても、自然に群れが出来上がっています。この「自然と群れが形成される」体験を十分に保障することが、その先のルールのある遊びを共有することにつながっていくんでしょう。群れが形成されるのをジーッと見ているだけでしたが、楽しい時間でした。

2018年4月26日

子育て中のみなさんが




子育て中のみなさんが
より多くの笑顔で包まれる
そんな時間を作り出すこと
それが私たちの思い

今年度の子育て支援センターのスタッフがこんな言葉を全面に出して活動してくれています。

もちろん昨年度までの積み重ねがあるからこそできるのですが、上に書いた言葉を作ってアピール用のカードを用意したり、新たな協力者を求めて積極的に動き回ったり、自分たちなりに新たなことに挑戦してくれています。同じ方向を目指しながら、それぞれが持ち味を発揮しながら動くことが、かなり形になってきているんだと思います。まだまだ改善すべきところはありますが、こうした個の動き、それを周りがさりげなくサポートする動きなんかを見ていると、嬉しくなります。本当に心強いです。

2018年4月25日

使える脳みそは全部使っとけ

宇宙兄弟、おもしろいですよね。今日発売された33巻ももちろん買いました。

この宇宙兄弟には印象的なシーンがたくさんあるんですが、その中でも特に心に残っているのが六太がピコから言われた

「使える脳みそは全部使っとけ」

です。

1億ドルの経費削減をするためのアイデアが浮かばず困っていたとき、「お前の役に立つ脳みそは1個だけじゃねぇだろ。使える脳みそは全部使っとけ。」と言われ、あらゆる人脈を活用して課題に取り組むことになるわけです。

先日読んだ『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』でもこのシーンが紹介されていました。ネットワーク型組織の特徴で、「みんなが違うことを違うレベルでできる」「0から1を生み出す」ことを得意とする型としてです。

ネットワーク型、好きなんですよね。1を100にしたりは得意じゃないかもしれないけど、0から1を作ることができる、思いもよらない1を生み出したりする、そんなチームに魅力を感じています。メンバーそれぞれの得意分野・アイデアを活かす、これができるのは強いと思うし、仕事も楽しくなるでしょうね。

2018年4月24日

広報誌の見直し

広報のあり方を見直しています。今までは何を伝えるか、伝えたいことをどう表現するか、このことに焦点を当ててきました。それはそれで悪いことではないし、表現方法もかなり変化してきたんですが、今回はターゲットを明確に意識することを加えます。その情報を誰に届けたいかを明確にすることで、それに合わせた表現方法も見えてくるはずです。要は、今と少し視点を変えることを意識的にやってみようという取り組みです。

そのために第三者にも加わってもらうことにしました。私たちの表現に対して率直な意見を言ってもらいます。そこでの気づきはきっと私たちの力になるはずです。編集作業はその第三者に手がけてもらうので、出来上がった広報誌を見て、そこから私たちの課題を見つけることもできるはずです。

本格的に作業を開始するのは5月から、そして9月の完成を目指します。作業開始までの間、素敵な広報誌やフリーペーパーなどを読んで勉強させてもらいます。




追記

フリーペーパーにはどんなものがあるのか調べていたら、なんとフリーペーパーばかりを集めた大胆なお店を発見しました。

ONLY FREE PAPER

ちょっと衝撃だったのでサイトの中をウロウロして楽しんでいたら、藤井大丸のフリーペーパー「と、」を取材した記事が。これがまたおもしろいフリーペーパーなんです。

インタビュー #11 「と、」

中のヒトを取り上げる、中のヒトと仕事を取り上げる、中のヒトと地域とのつながりを取り上げる、などなど。いろんな表現があるんですね。ヒトを押し出すのはおもしろいかも。

2018年4月23日

仕事は自分のためだけにするものではない

他人のオーダーに応えるということは、仕事の基本である。
押井守

鷲田さんのことば
仕事は自分のためだけにするものではない。それを通じて誰かの暮らしを支えること。集団の維持に不可欠なある役を担うこと。人は「注文に応えて」生きる。ただし注文を額面どおりに受け取っていいかは別の問題。注文者の思いを超えてその言葉に託されたミッションに応えるのでないと、業務と言えても仕事とは言えないだろう。映画監督の『ひとまず、信じない』から。(鷲田清一)


久々に折々のことばに注目。『仕事は自分のためだけにするものではない。それを通じて誰かの暮らしを支えること。』いいですね、これ。なぜ仕事をするのかを考えるとき、ずっと先にミッションを設定することによって行動が変わり、仕事の質も変わると思っています。

たまたま同じ日に読んだ長尾彰さんの本『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』にこんなことが書かれています。

「why」こそが、人の心を引き寄せる。自分とチームが迷子のときは「why」に立ち返ろう!!


チームにおいて、仕事において、この「why」があること、そしてhow(どうやって)やwhat(何を)も大事だけどまずwhy(なぜ・なんのために)から始まっていることが重要だということです。

このwhyがミッションだと思っています。熱を帯びたwhyから始まる仕事を作っていきたい、whyの実現に向けたおもしろい取り組みを作ってきたい、それが今の思いです。


2018年4月22日

プログラミング教育




「プログラミング教育がよくわかる本」

プログラミング教育はいつ頃から始めたらいいか?
年齢に適したプログラミング教育があるのか?

そんな具体的なことが書かれていて、やってみようと思える本です。ちなみに我が家でもさっそくscratchを使い始めてみました。一緒に学んでいくつもりです。




プログラミング「で」学ぶ




石戸奈々子さんが書かれた「デジタル教育宣言」の一文です。

私たちが伝えたいのは、プログラミング「を」学ぶことではなく、プログラミング「で」学ぶこと。情報化社会を生きる子どもたちに必要な力は、コンピューターには決して代替できない「創造力とコミュニケーション力」。それらを身につけるにあたり、プログラミングは非常に有効な方法なのです。


デジタルを取り入れてはどうか?という話をすると、必ずデメリットが多いのでは?アナログを大事にすべきでは?となる。デジタルもアナログも、どちらもそのメリットを十分に取り入れることができるのが今で、世の中は確実にそちらへ進んでいます。うまくバランスを取りながら、思考力・創造力・表現力をつけていく場を作っていくことが必要になっています。なかなか変わらない現状に対して、CANVASのような活動がガンガン突っ走ってくれることで関心の輪を広げていってもらいたいと思います。極端なものの存在は個人的には大好きです。そこに議論が生まれるし、うまく両者を取り入れようとミックスする動きも生まれるからです。この本で紹介されている学校現場の動きや子どもたちの活動は無視できないものだと思います。放課後児童クラブでもプログラミングで学ぶことを取り入れることができるか、考えます。

2018年4月21日

非効率

宗教離れがかなり進んでいるようです。お寺においても、かろうじて葬儀や法事などでつながってはいるけど、お経を読むロボットとか、法事の手配をネット注文できるとか、ドライブスルー葬儀とか、他の分野と違わず変化の波が押し寄せています。

いかに手間を省くか、いかに時間を短縮するかといったことが重視される世の中なので当然の流れかもしれませんが、どうなんだろう?とは思いますよね。

宗教は非効率なものです。長く触れてきて、つくづくそう思います。それを改善して効率的にとか、そうやって扱うものではなく、非効率なままつき合うことで成立するものだと思っています。時間にしてもそう。いかに時間を短縮するかではなく、三十三回忌とか五十回忌とか、ビックリするくらい長い時間を扱っています。日常とは真逆のかなり長いスパンの物の見方をするようです。そんな場に身を置くのは辛いことかもしれません。でも日常とは違う視点、価値観に触れる場に強引にでも身を置く時間を作ることで、つまり非日常を体験することで、日常に対してより新鮮に向き合うことができるとも言えるんじゃないでしょうか。ハレとケというやつです。その役割を担っているのが宗教で、そのための場がお寺であったりするのかなあと。

お寺に足を運ぶ人が少なくなっているようですが、どんな形でもいいのであの場に触れてみることをオススメしたいです。何かを感じると思いますよ。その「何か」は人それぞれだと思いますが。



2018年4月20日

辞め時

人から推薦されたり依頼されたらその仕事は受けた方がいいと教わってきました。そして辞めるときは自らが決断して辞めなければいけないとも教わってきました。うん、そうだよなと思いつつ、気づくと反対のことをしていたり…ということが多かったりします。誰からも勧められていない(第三者から見てその仕事を受ける力がない?)ことをやりたがっていたり、辞める段階が来たと思いながら自分で決断ができずにズルズルと継続していたり。難しいんですよね。

最近先月大きな仕事の依頼があり、受けることにしました。そして今日も大きな仕事の依頼があり、受けることにしようと思っています。どちらもおもしろそうな仕事なんですが、辞め時を逃してズルズルと続けてしまうのは避けなければ。

2018年4月19日

ボランティアの受け入れ

今日は午後からボランティアの受入について時間をかけて話し合いました。

多様な大人が園にいてその姿を見ることができる、多様な大人の多様な関わりを見ることができるのは、子どもにとって大事なこと。保育士を目指す人は自分が心地よく感じられる園で働いた方がいいのは当然なので、園の空気を実際に体験して自分に合うかどうかを確かめることも大事。そう感じてもらいながら働いてもらうのは園にとってもうれしいことなので、両者にとって大事なこと。なので、あさりこども園もさくらこども園もボランティアを積極的に受け入れたい、そう思っています。

では現実はどうか。保育士養成校の先生に話を聞くと、園から「ボランティアに来てください!」と積極的な案内があると学生にもボランティアに行くことを勧めやすいとのこと。ということは、現状ではあまり積極的には勧められていないと言えるでしょう。これは園側が考えなければいけないことで、ボランティアが来てくれることを歓迎するのであれば「求めています」ときちんと表明することが必要なわけです。

なので、今後は「ボランティア大歓迎!」と保育士養成校に向けてきちんとアピールすることにしました。まずは学生に配布するチラシ作ってくれました。このチラシも、アピールの方法全般も、半年毎に見直します。ボランティアの受け入れ体制も、気づいたことがあるたびに見直していく予定です。もちろん学生以外のボランティアも積極的に受け入れをしていきます。いろんな人が関わってくれるこども園を目指します。

2018年4月18日

関係人口を

読書キャンペーンということで、ゆっくりですが読書を進めています。今回読んだのはローカル・ジャーナリスト田中輝美さんの「関係人口をつくる」。

ここで取り上げられているしまコトアカデミーですが、名前は聞いたことがあったけど中身は知りませんでした。どんな目的でどんなことをしていて、その結果どんなことが起きているのか、島根にいて知らないのはもったいないです。関心を持つことから始めようとしている人たちがいることに関心を持つことも必要だと感じました。

最後の方には関係人口をつくる5つのポイントも書かれていて、これまた考えさせられました。

1)関係案内所を設ける
2)入り口を広く、ゆるく
3)役割を提示する
4)自分ごとにする
5)人につなぐ(信頼のネットワーク)

これをいろんな角度から読みかえてみると、こども園の姿勢としても参考になる内容だと感じています。少し整理してから今後の取り組みに反映させていくつもりです。


2018年4月17日

四隅の話、再び

ずいぶん前に『四隅の話』を書いています。

これって子どもだけでなく大人も、組織においても非常に参考になる話です。1つでも隅を示さなければ前に進まない状況で、何も示さずに「みんなを信じているから」と言ってしまうのは、やはりマズいことだと思います。

組織として○○に向けて動いていきたいという考えがあるとして、でもみんなに任せたいと思っているとします。本来は動くことが目的であるのに、示さない、任せる、待つにこだわりすぎて、それが目的のようになってしまうと全く意味がありません。任せて動かすために、隅を示すかどうか、いくつ示すか、方法は様々です。できることはたくさんあります。

目的と手段の区別が曖昧になっていたなあと気づかされた火曜日でした。

2018年4月16日

教わる

今夜は保護者会の役員さんの集まりがありました。今年度の活動について話し合っていた中に
「昨年は地域の方に対して感謝の意を込めておもてなしカフェを開いたりしてきたが、反対に教わるというのはどうか。例えばみんなで草鞋の作り方を教わったりとか。」
という意見が出ました。

地域の人に何かを教わるという考えは地域との距離を更に縮めることになりますし、その思いをより強く伝えることのできる方法だと思います。しかも感謝の気持ちがあるからこその発想です。おもてなしの反対ではなく、おもてなしの進化版といってもいいんじゃないかと。こうした話が保護者同士の話し合いの中でどんどん盛り上がるのはすごいことです。とんでもなくいい会になってきたなあと、横で聞きながらうれしくて仕方ありませんでした。今後が楽しみです。

ちなみに草履教室が開催されることになったら、隅っこでこっそりとワラーチ教室も開催してやろうと計画しています。

2018年4月15日

あと5人

「なくなりそうな世界のことば」

世界には数多くの言葉があって、その中には話者数が10人とか5人とか、そんな言葉もあるらしい。

言葉は文化で、その文化が消えるのはあっという間なんだと思います。消えさせないためにはどの段階でどんな取り組みが必要かを考えるなど、ある程度組織的な動きがないといけないんでしょう。

話者があと5人しかいないアイヌ語、なんか切ないですね。







2018年4月14日

縁を大事にする

先週のことですが、日本3百名山ひと筆書きに挑戦中の田中陽希さんがあさりこども園に立ち寄ってくれました。前回までは2時間くらいの滞在時間でしたが、今回は半日以上の滞在。しかも保育士体験として子どもたちと一緒に過ごしてくれました。




その後、陽希さんが立ち寄ってくれていることの意味を考えているんですが、最初の出会いを縁として大事にしてくれている姿勢に学ぶところが多いです。人との関係は縁から始まり、その縁をどう繋げ発展させていくかにかかっています。関係を豊かなものにできるかどうかは自分次第ということです。縁を大事にすることができているかどうか、これは今の課題です。

自分のことに集中しつつ、縁を発展させていくことも同時に進めていく。意識せずにできるようになればいいんですけどね。

2018年4月13日

読書キャンペーン

まずは勉強をしよう、たくさん本を読もう。そう決めて4月をスタートしたわけですが、2週間経って振り返ってみると、読んだ本はたったの1冊。

さあどうしたものかと考え、読む気持ちを高めるために当分の間「読書キャンペーン」を張ることにしました。毎週1冊、特にジャンルは絞らず関心のあるジャンル、取り組んでみたいジャンルの本を手に取るようにします。

読書キャンペーン、今月はあと最低3冊!




2018年4月

【154名】
辞令交付式の場でも話した通り、私たち花の村は総勢154名の法人になりました。結構な大所帯になってきていますが、だからといってやるべき事が大きく変わるわけではありません。日々向き合っている利用者一人ひとり、子ども一人ひとりに対して何ができるのかを考え続け、実践を積み重ねていくこと。仕事を通じて地域を創造し活性化するという広い視野を持ち、事業所ごとに仕事のあり方を考え続けること。これらのことに様々な強みを持った154名で協力しながら取り組んでいくのが花の村です。

【ダンバー数】
ダンバー数(だんばーすう)という言葉を知っていますか?人が安定的に社会的関係を維持できるのは150人前後だという研究があり、その人数のことをダンバー数というのですが、花の村のサイズはこのダンバー数にぴったり当てはまります。社会的関係とはつまり、情報や思いを共有できる関係のことです。事業所ごとの情報を共有し、事業に対する思いも共有し、協力して仕事を深めていくにはちょうどいいサイズと考えることができます。そんなサイズであることを利用しない手はありません。積極的に他の事業所とつながることを考えてみてください。課題が多いときこそ他の事業所に協力を求めてみてください。得られるものは想像以上に大きいはずです。花の村は「つなぐ」ことが実践しやすいサイズであることを知っておいてください。

【自立①】
先月は「良い事業が良い組織を作る」ことについて書きました。各事業所が生き生きと自立的に活動することで、花の村全体の質が押し上げられていくという話です。ここでいう自立の意味ですが、子どもの自立に置き換えると分かりやすいかもしれません。両こども園では自立について、「他の助けなしに自分一人の力で物事を行うこと」ではなく「自分でできることと人に頼むことが分かること」と考え、そこを目指して保育を行っています。私たちは社会の中で生きています。様々な人と交流し、協力することが欠かせません。社会の一員として必要なのは、できないことは助けてと言えること、求められたら自分のできることで他者に貢献できることで、それが自立だと考えています。

【自立②】
事業における自立も同じです。各事業所が自分たちの力だけで全てをやってしまうことを目指すのではなく、自分たちでできることとできないことを認識し、できないことは他事業所に協力を依頼し、できることで他事業所に貢献する自立を目指していきましょう。自分たちの強みを生かして互いの弱みをカバーし、そのことを通して強みをより強いものにしていくために、花の村では「つなぐ」に力を入れていくと理解してください。

2018年4月12日

保育に研究は必要か?

研究発表という名で発表を行う機会が増えましたが、保育における研究って何なのか?そもそもどういうものを研究と呼ぶのか?研究室という特殊な環境下ではなく保育園などの現場で研究することは可能なのか?わからないことだらけです。

「保育に研究は必要か?」をテーマに、研究者、養成校の人、研究者が集まってワークショップを行う計画があるそうです。勘や経験にたよるだけの保育ではちょっと頼りないので、研究を取り入れてバランスを取る必要はあると思いますが、ではどんな研究が必要で、どう進めていけばいいのか、アイデアは持っていません。このワークショップに参加できたらそのあたりの考えを少しでも深めたいと思っています。




写真は何となく撮ったもので、まったく意味はありません。

2018年4月11日

園庭改造計画

今日は少しだけ園庭改造の打ち合わせをしました。実現させるためにはクリアしなければいけない課題が数多くあり、大幅な修正が必要な段階ではありますが、それでもラフスケッチを見ながら想像を膨らませている時間は楽しいです。完成したら子どもたちの体験が豊かになることは間違いありません。そんなワクワクする遊具の実現に向けた取り組みも進めていきますよ。お楽しみに。



2018年4月10日

新1年生

入学式を終えた新1年生が顔を見せに来てくれました。卒園してから1ヶ月も経っていないんですが、ずいぶん大きくなったように感じます。小学生になったという自覚、新たな環境で行事をやり切ったことによる自信とか、そんなものが表情に表れてくるんだろうなあと思いながら見ていました。こうして子どもたちの成長を見ることができるのは嬉しいものです。




その姿を園児が見ることができる意味も大きいと思います。自分たちの次のステージを具体的に意識できることで、たくさんの刺激を受けたはずです。卒園したら終わりではなく、次の園児にも影響を与えてくれる、そんな関係ができているのはすごくありがたいことですよね。

連れてきてくれた保護者のみなさんに感謝です。



2018年4月9日

何でもない風景

朝は冷たい雨が降っていたけど、雨があがってからはだんだん暖かくなってきました。仕事場から見ている何でもない風景だけど、いつも以上に穏やかに見えました。地震って、この地面が揺れるんですよね。理屈が分からないわけではないけど、やっぱり不思議です。




分かっているつもりでもコントロールが一切できないことって結局何も理解していないということなんじゃないか、身の周りにあるものはそんなことばかりなんじゃないかと、考えたところで答えなんて出るはずのないことを考えていました。

2018年4月8日

コーヒー専門店

コーヒー専門店へ行って思ったこと。

コーヒーしかないけど、コーヒーに関しては追求しまくってるのが伝わってくるから安心感がある。これって実は大事なことで、「あれこれカバーしてます」より「これに関してはむちゃくちゃ強い」の方が、社会全体にとっては有益なのではと。

自分の強みを磨いて「このことに関しては任しとけ、いつでも助けてあげるよ。でも他のことでは助けてね。」と言える人が増え、いろんな分野をカバーできたら、それだけで社会はある程度成立するはず。

あれもこれももある意味魅力的ではあるけど、専門の強みを持つ人が増えることさらに魅力的です。



2018年4月7日

コーヒー

子育て支援センターのイベントのとき、コーヒー屋さんに来てもらって美味しいコーヒーを飲ませてもらう時間を設けます。少し先ですが、美味しいコーヒーの淹れ方やコーヒーの楽しみ方を教えてもらう講座も計画中です。子育て支援センターとコーヒーは全く関係ないんですが、あえてそこをつなげてみようかと。




厚労省は子育て支援の機能と役割について、次のように示しています。

『学び』
支援者は、利用者が気兼ねなく相談できる関係をつくり、個々の親子への支援や情報提供などに応じること。また、利用者同士のかかわりあいや地域の様々な人たちとの交流を促すようにも働きかけること。これらによって、親子がともに成長するための学びの機会を広げていくように努めること。

『支え』
支援者は利用者を分け隔てすることなく、誰にとっても身近な相談相手であり理解者であるように努めること。また、利用者同士の支えあいを促すとともに、世代や立場を超えた様々な人たちの協力を得て、地域全体として子育て家庭を支える環境づくりを行うこと。

『親子の力を引き出す』
支援者は、親子に備わる「成長する力」を信じること。とくに親に対しては、支えや学びを得て自己肯定感を高め、子どもや子育てに向き合う余裕を回復する過程を重視すること。そのために支援者は、成長を阻む要因の解決に努め、様々な活動を通して刺激や学び得る機会をつくりだし、親子の力を引き出すように働きかけていくこと。


こうしたことを実践していくためにも、まず多くの人に利用してもらえる場でなければいけません。機能として用意すればそれでOKではなく、利用してもらえるよう積極的に働きかけるところから取り組む必要があります。そしてその取り組みは施設によって様々である方がいいと思います。そんなことから考えているのは次のこと。


○子育ては親のみが担うのではなく社会全体で行うもの→いろんな役割をもった人とのつながりを作ることも大事

○子育てへの興味関心は子育て中の人以外にもある→今は子育てをしていない人にも足を運んでもらえる場にしたい

○子育て中も楽しむことは必要→安心して趣味に没頭したり趣味を広げたりするお手伝いもしたい

○悩んだときはすぐに相談してもらえる場であること→まずは気軽に利用できる場、悩みがないときから来てもらえる場でないといけない


多様であること、いざというときにちゃんと支えになってくれる専門性をもったスタッフがいて、その上で様々な人が日常的に出入りして多様な関わりの場になっている、そんな形を目指したいと思います。だからコーヒーも関係ないようで関係あったりするんです。

みんなで美味しいコーヒーでも飲みましょう。

2018年4月6日

ポテンシャル

日本3百名山ひと筆書きに挑戦中の田中陽希さんとお話する機会がありました。今回の旅では今までの旅以上に各地を楽しみながら、そして丁寧に見ながら歩いておられるのが伝わってきました。話の中で陽希さんから見た江津市の魅力であったりポテンシャルであったりも聞かせてもらったんですが、「なるほどー、そんな風に捉えることができるのか」と教わることばかり。


一昨年海士町視察に行き、「ないものはない」のスローガンを実際に感じてきて以来、その見方の大切さは分かったつもりでいたんですが、危機感ばかりが強くなり、弱い部分にばかり目が向いていることに気づかされました。昨年から取り組んでいることも全てこの地域をなんとか…という思いからくることなんですが、魅力やポテンシャルにあまり目が向いてなかった、バランスが悪かったと反省しています。大事なことを思い出させてもらいました。




写真は陽希さんがここまではき続けたシューズです。継続することの大変さが伝わってくるし、継続するからこそ人に伝わるものがあることも感じられました。いい時間をありがとうございました。

2018年4月5日

シチズンシップ

こども園をいつもサポートしてくれている地域の方がいます。定期的に園に来てくれる方で、子どもたちも嬉しそうに話をしています。草抜きをしてくれたり、木や畑の管理を手伝ってくれたりと、かなりお世話になっています。お礼として、園でみんなと一緒にごはんを食べてもらったりもしています。


こういう方が園に関わってくれ、その様子を子どもたちが見ることは、とってもいい体験になっていると思います。『子どもは、多様な大人、子ども同士の体験から、社会を学んでいくこと(シチズンシップ)』という考えを園では大事にしています。保育士だけでなく、多様な職業、多様な立場の大人と関わる体験は、社会を学ぶことや集団の中での自分の役割を見つけていくために非常に重要です。一人でも多くの地域の方に関わってもらう仕組み「助っ人制度」なるものを作ったんですが、正式に発表するところまでは仕上がっていません。ちょっとずつ活用して試し始めてはいるので、できるだけ早い完成を目指します。

2018年4月4日

ふるさと・キャリア教育

保護者からいただいたワカメの茎を使ってふりかけを作り、地元の窯元・嶋田窯の皿に盛り付け、子どもたちの前に出されてました。こういうものに日常的に触れることのできる環境って大事です。




江津市がふるさと・キャリア教育の取り組みを推進していて、その一環で園では嶋田窯のお皿を用意したり、茶碗の絵付けを体験させてもらったりしています。幼児期か取り組みに参加させてもらっていること、しかも幅広い解釈を認めてもらっているのはありがたいことなので、何年間かでやめてしまうことなく長く続けてもらいたいと思っています。

2018年4月3日

研修の提案

暖かい日が続いて一気に咲いた桜が散り始めています。週末にはかなり散ってしまいそうな勢いです。週末までもってくれたら花見を楽しめるのに…と思ってしまいましたが、こういうのは桜の都合に合わせてこっちが行動を変えないといけませんね。



保育でも自然を感じることを大事にしようと思ったら、こっちの都合を優先的に考えているようじゃあダメだということですね。


今日は、午前中は法人内の会議が2つ、午後は他県の方とのSkype会議が1つと、ほぼ会議の1日でした。こういう日が段々増えてきてる気がしますが、おもしろいことが少しずつ決まっていくので楽しいです。何も決まらずただ話してるだけの会議ではなく、その後の動きにちゃんとつながっていく会議になるようにすれば、大変ではあるけど継続していく意味はあります。


職員から新しい研修の提案もありました。地域に対しても提供できる、法人主催の研修の提案です。こういうのを増やしていきたいと思っているので、どんどん提案してもらえる現状はほんとにありがたいです。

2018年4月2日

入園・進級式

今日は入園・進級式。新たに15名の子どもを迎えて2018年度がスタートしました。



区切りの行事はメリハリをつける意味でも大事だと思います。行事の目的が整理されていること、大人の価値観を押し付けないものであることが大前提ですが。



昼にいただいたのは配食弁当は桜ごはん。蓋を開けた瞬間に「春だ!」と感じられる演出にやられてしまいました。



食事の中に季節がしっかりと込められていることの大切さを、改めて考えさせられました。

でもよく考えると、季節感のない食事って不自然ですよね。その時期に採れたものを使って調理すれば、自然と季節は盛り込まれます。もちろんそのような食事が贅沢なことになってきているのは承知していますが、季節感があって当たり前という感覚は持ち続けていたいと思っています。

美味しい昼食でした。

2018年4月1日

2018年度がスタート

2018年度になりました。
昨年からいくつかのことを実現させるために動いてるんですが、その中で自分に圧倒的に足りていないことも明らかになってきました。

まず勉強。やりたいと思っていることの周辺の知識が全く足りていません。しかも、その勉強も全くできていません。なのでまずは本を読んで勉強するところから。

次に物事を実現させるための情熱。実現させたいことのイメージはあるんですが、それに対する情熱の波が激しいのが問題。熱いときもあるんですが、反対にビックリするくらい冷めているときがあったり。この辺はなんとか調整してみようと思います。

そして一番難しそうなのが、実現していくための技術。これは全くないです。今まで何かをゼロから作り上げたことがあっただろうかと思い返してみたんですが、何もありません。どうすればいいのか全く見えていない状態。思いがあっても形にできなかったら意味はないし、一番大事なところだと思うんです。でも幸いなことに、こういうのが得意な人が周りにいるので、その人たちの行動を見て学ばせてもらいます。考えるヒマがあったらまず動け、といったところが始まりでしょうか。

というわけで相変わらず課題ばかりの状態ですが、しっかりと進めていきます。