26日(土)はあさり保育所の夏祭りです。こういう行事はいつも天気が心配なのですが、暑さは避けられないものの、雨には見舞われないのではと思っています(それでも当日まで天気予報のチェックは欠かせません)。さて今年の夏祭りでは「物を大切にすること、食の大切さを子どもたちに伝える」という考えで、内容を検討してきました。役員会の議事録でもお伝えしていますが、ここでももう一度取り上げてみます。
まず「物を大切にする」ことですが、物を再利用・再活用することを楽しんで体験するために、子どもたちが牛乳パックで紙を作り、その紙で来賓の方への夏祭りの招待状を作りました。そこに書く言葉も子どもたちが考えて書きました。
そして割り箸の使用についても考えました。当初炊き込みピラフの箸は「マイ箸」の持参をお願いすることを計画していましたが、子どもたちが普段おやつで食べているおにぎりを用意することにすれば、割り箸を使わなくても済むことから、炊き込みピラフをおにぎりに変更しました。保育所で食べているものを、地域の方にも知ってもらいたいという思いもあります。
次に「食の大切さを伝える」ことについてです。今年のカキ氷のシロップは、この地域で採れたものから手作りで用意しました。と言っても、ほとんどは保護者会長の深町さんをはじめ保護者の皆さんに作っていただきました。子どもたちが作ったのは梅シロップです。使った果実のほとんどがこの地域でできたものです。保育所の食事の相談にのってもらっている「粗食のすすめ」の著者・管理栄養士の幕内さんから、その季節にその土地で採れたものを食べることは食の基本だと教わりました。食の問題が次々と起きている今の時代だからこそ、この基本を見直さなければいけないと思いますし、子どもたちにも体験を通して感じてもらいたいと思います。
いろいろ書きましたが、これらのことは保護者の皆さんをはじめ地域の方々の協力がなければできないことでした。子どもたちにとっても、多くの方々の思いが子どもたちに向けられていることが、実は一番大切であると思います。こうしたありがたい支えの中で夏祭りが行われることを、本当に感謝しています。当日はしっかり楽しんでください。
2008年7月25日
2008年7月18日
No.54 あいさつについて
私たちは「あいさつの大切さ」をいろんな機会で子どもたちに話しています。また、「子どもたちが心の通い合うあいさつを身につけていくためにはどうしたらいいか」ということを、たびたび話し合っています。今回は、人と関わっていくきっかけになるこの『あいさつ』について、私たちが考えていることを書いてみます。
『あいさつ』は、人と関わりながら生活していく上で大切なものです。朝出会ったら「おはよう」、帰るときには「さようなら」、その他にもたくさんのあいさつがあります。こうした言葉を交わすことはとても大切なことですが、ここに心が通い合うものでなければ、本当の意味で人と人とをつなげる『あいさつ』にはならないのではないかという思いがあります。実はこの部分が、子どもたちに伝えなければいけない最も大切なところではないかと思っています。
では、その大切さを伝えるにはどうすればいいのか。やはり、あいさつの心地良さを感じさせることがまずは大切だと思います。「おはよう」と明るく声をかけられるとなんだか温かい気持ちになる。「おはよう」と返すとその人が笑顔になり喜んでくれたのを見て、またなんだか心が温かくなる。こうした体験を積み重ねることが、心が通い合う『あいさつ』を身につけていくためには必要なのではないでしょうか。そのためには、まずは私たち大人が子どもたちの見本となっていくことは欠かせないと思います。大人同士が気持ちよくあいさつを交し合い、そして子どもたちに対しても周りのたくさんの大人があいさつをすること。あいさつにあふれた明るい雰囲気を子どもたちに感じさせること。こうした環境の中で人との関わりも深まっていくのではないかと思っています。
人との関わりを基盤にし、子どもは「自分」を作り上げていきます。人との関わりの中でみんなを大切にすることを学び、それが自分を大切にすることにつながっていきます。そして自分を大切にするから、みんなを大切にすることができるようになるとも言えると思います。人との関わりをさらに深めてくれる『あいさつ』を大切にしていきたいですね。
あいさつについてみなさんが考えていることや心がけていることなどがあれば、連絡帳などを通していろいろ聞かせてください。
『あいさつ』は、人と関わりながら生活していく上で大切なものです。朝出会ったら「おはよう」、帰るときには「さようなら」、その他にもたくさんのあいさつがあります。こうした言葉を交わすことはとても大切なことですが、ここに心が通い合うものでなければ、本当の意味で人と人とをつなげる『あいさつ』にはならないのではないかという思いがあります。実はこの部分が、子どもたちに伝えなければいけない最も大切なところではないかと思っています。
では、その大切さを伝えるにはどうすればいいのか。やはり、あいさつの心地良さを感じさせることがまずは大切だと思います。「おはよう」と明るく声をかけられるとなんだか温かい気持ちになる。「おはよう」と返すとその人が笑顔になり喜んでくれたのを見て、またなんだか心が温かくなる。こうした体験を積み重ねることが、心が通い合う『あいさつ』を身につけていくためには必要なのではないでしょうか。そのためには、まずは私たち大人が子どもたちの見本となっていくことは欠かせないと思います。大人同士が気持ちよくあいさつを交し合い、そして子どもたちに対しても周りのたくさんの大人があいさつをすること。あいさつにあふれた明るい雰囲気を子どもたちに感じさせること。こうした環境の中で人との関わりも深まっていくのではないかと思っています。
人との関わりを基盤にし、子どもは「自分」を作り上げていきます。人との関わりの中でみんなを大切にすることを学び、それが自分を大切にすることにつながっていきます。そして自分を大切にするから、みんなを大切にすることができるようになるとも言えると思います。人との関わりをさらに深めてくれる『あいさつ』を大切にしていきたいですね。
あいさつについてみなさんが考えていることや心がけていることなどがあれば、連絡帳などを通していろいろ聞かせてください。
2008年7月4日
No.52 聞く力、話す力
ぱんだ組では6月の終わりから朝の集まりで、保育士が一方的に話すのではなく「友達の前で話し、そして友達の話を聞く」ことを意識した時間をもち始めました。まだ今は「今日は何を食べてきた?」といったことを話して聞く程度ですが、何故このようなことをするのか、それがどのような活動につながっていくのか、少し詳しく書いてみます。
今、全国の保育所、そして小学校や幼稚園でも「言葉の力」をどのようにつけていくかが課題となっています。これは、子どもたちがこれから特につけていかなればいけないと言われている力に「コミュニケーション能力」があり、この力が下がってきていることが背景にあります。その中で「聞く力」「話す力」が例に挙げられ、よくこれらの力が落ちてきていると言われています。
私たちも「言葉の力」を課題としていますが、例えば「聞く力」でいうと、保育士が前に立って「私の話をきちんと聞きなさい」と言い、そのように出来る力を「聞く力」だとは考えていません。必要なのはコミュニケーション能力の向上につながる「聞く力」です。ではどういう力かというと、「私の話を聞きなさい」ではなく、例えば保育士の話を聞くとしたら、聞いた後にある子が「僕はそのことはこう思うよ」と隣の子に言い、隣の子が「へー、そうなんだ 僕はこう思うんだけど」といったように、友達の考えを聞くことが出来る力です。また「話す力」は、保育士に話せるかどうかではなく、友達に自分の考えを言えることが「話す力」です。友達同士、特に年下の子に何かを伝えるとき、何とか伝えようと工夫しますし、なかなか伝わらなくてもどかしい思いをすることもあります。こうした体験が、コミュニケーション能力の向上のためにはとても大切です。
少子化が進み、子ども同士で考えを共有したりお互いに認め合うといった機会が少なくなっています。子どもたちが経験したことを、それを共有した人に伝えること。体験したことや自分の気持ちを自分なりの表現で伝え合うこと。そしてそのことを楽しむこと。これらが言語力・コミュニケーション能力の育成には大切で、3,4,5歳児には特にこれらを多く体験させるよう意識しています。ぱんだ組の今の取り組みはこういったことにつながっていき、これらの体験をより有意義なものにしてくれると考えています。
今、全国の保育所、そして小学校や幼稚園でも「言葉の力」をどのようにつけていくかが課題となっています。これは、子どもたちがこれから特につけていかなればいけないと言われている力に「コミュニケーション能力」があり、この力が下がってきていることが背景にあります。その中で「聞く力」「話す力」が例に挙げられ、よくこれらの力が落ちてきていると言われています。
私たちも「言葉の力」を課題としていますが、例えば「聞く力」でいうと、保育士が前に立って「私の話をきちんと聞きなさい」と言い、そのように出来る力を「聞く力」だとは考えていません。必要なのはコミュニケーション能力の向上につながる「聞く力」です。ではどういう力かというと、「私の話を聞きなさい」ではなく、例えば保育士の話を聞くとしたら、聞いた後にある子が「僕はそのことはこう思うよ」と隣の子に言い、隣の子が「へー、そうなんだ 僕はこう思うんだけど」といったように、友達の考えを聞くことが出来る力です。また「話す力」は、保育士に話せるかどうかではなく、友達に自分の考えを言えることが「話す力」です。友達同士、特に年下の子に何かを伝えるとき、何とか伝えようと工夫しますし、なかなか伝わらなくてもどかしい思いをすることもあります。こうした体験が、コミュニケーション能力の向上のためにはとても大切です。
少子化が進み、子ども同士で考えを共有したりお互いに認め合うといった機会が少なくなっています。子どもたちが経験したことを、それを共有した人に伝えること。体験したことや自分の気持ちを自分なりの表現で伝え合うこと。そしてそのことを楽しむこと。これらが言語力・コミュニケーション能力の育成には大切で、3,4,5歳児には特にこれらを多く体験させるよう意識しています。ぱんだ組の今の取り組みはこういったことにつながっていき、これらの体験をより有意義なものにしてくれると考えています。
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