2008年7月18日

No.54 あいさつについて

私たちは「あいさつの大切さ」をいろんな機会で子どもたちに話しています。また、「子どもたちが心の通い合うあいさつを身につけていくためにはどうしたらいいか」ということを、たびたび話し合っています。今回は、人と関わっていくきっかけになるこの『あいさつ』について、私たちが考えていることを書いてみます。

『あいさつ』は、人と関わりながら生活していく上で大切なものです。朝出会ったら「おはよう」、帰るときには「さようなら」、その他にもたくさんのあいさつがあります。こうした言葉を交わすことはとても大切なことですが、ここに心が通い合うものでなければ、本当の意味で人と人とをつなげる『あいさつ』にはならないのではないかという思いがあります。実はこの部分が、子どもたちに伝えなければいけない最も大切なところではないかと思っています。

では、その大切さを伝えるにはどうすればいいのか。やはり、あいさつの心地良さを感じさせることがまずは大切だと思います。「おはよう」と明るく声をかけられるとなんだか温かい気持ちになる。「おはよう」と返すとその人が笑顔になり喜んでくれたのを見て、またなんだか心が温かくなる。こうした体験を積み重ねることが、心が通い合う『あいさつ』を身につけていくためには必要なのではないでしょうか。そのためには、まずは私たち大人が子どもたちの見本となっていくことは欠かせないと思います。大人同士が気持ちよくあいさつを交し合い、そして子どもたちに対しても周りのたくさんの大人があいさつをすること。あいさつにあふれた明るい雰囲気を子どもたちに感じさせること。こうした環境の中で人との関わりも深まっていくのではないかと思っています。

人との関わりを基盤にし、子どもは「自分」を作り上げていきます。人との関わりの中でみんなを大切にすることを学び、それが自分を大切にすることにつながっていきます。そして自分を大切にするから、みんなを大切にすることができるようになるとも言えると思います。人との関わりをさらに深めてくれる『あいさつ』を大切にしていきたいですね。

あいさつについてみなさんが考えていることや心がけていることなどがあれば、連絡帳などを通していろいろ聞かせてください。

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