今週の火曜日に、ぞう組さんが江津東小学校へ歩いて行きました。目的は2つ。1つは通学路での注意点を駐在さんから教えてもらうこと、もう1つは5年生との交流です。4月から6年生になる小学生たちが、ぞう組さんに遊びを通じていろいろなことを教えてくれました。この交流の経験が持つ意味について考えてみました。
5~6歳のぞう組さんは、保育所では0~3歳の子どもたちと触れ合うお手伝い保育を体験してきました。ところが5年生との交流では立場が逆転して、倍くらいも歳上のお兄さんやお姉さんに相手をしてもらうことになります。この立場が逆転する経験というのは、この一年間、最年長として過ごしてきたぞう組の子どもたちにとって特別でした。体育館に集まり6つのグループに分かれて自己紹介をした後、手つなぎオニやボールを使った遊びをしました。子どもたちに楽しんでもらおうと小学生がいろいろと考えてくれたようで、その思いが伝わってきました。園児への接し方をみていると、小学生たちはとても優しくていねいに対応していました。不安にさせないように、声のかけ方にも気を配っていました。園児たちも初めは緊張気味でしたが、あっという間に遊びに夢中になっていて、そんな園児たちの姿をみて、小学生たちも満足げでした。
これから小学校生活が待っている園児たちにとって、この経験は、小学校は楽しいところで、やさしいお兄さんやお姉さんがたくさんいる所だという安心感をもったことでしょう。こうした楽しかった、おもしろかったという気持ちや小学校という場所に明るいイメージをもてたことは、子どもたちを一歩前へ進めるための大前提になります。小学校の楽しい雰囲気を肌で経験することは大切です。これが小学校での生活や学びへの意欲に育つはずだからです。また小学生にとっても、最初は園児がどんなことができて、どのくらいの理解があるのか、手探り状態のスタートでしたが、触れ合っていくうちに小学生が関わり方をうまく工夫したりしていました。どうすれば相手を理解でき伝わるようになるのかという試行錯誤は、子どものうちに十分にやっておく必要があります。他人の内面を想像する共感の力を基礎として、試行錯誤を繰り返してほしいと思います。5年後には今のぞう組さんが、5年後のぞう組さんを迎えてくれるはずです。どんな姿を見せてくれるか、今から楽しみです。
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