2009年5月15日

No.94 子どものころにやっていた遊び

13日(水)にはぞう・きりん・くま組の親子遠足がありました。行きのバスの中では「保護者の皆さんは子どもの頃どんな遊びをしていましたか?」という質問に答えてもらったところ、「ゴムとび」「カンけり」「リカちゃん人形」といった懐かしい遊びもいろいろ出てきて盛り上がりました。その話を聞きながら考えたことがあるので、今回は遊びについて書いてみます。

昔の遊びには工夫がいっぱいあったように思います。学校の帰りにはよく草野球をしていたのですが、あれはまさに工夫の宝庫でした。まずどこをベースにするか?ということを、人数やレベルから調整することから始まります。さらに、人数が足りない場合は「三角ベース」になったり「透明ランナー」が登場したりします(皆さん知ってますよね?)。塁上に人を立たせると打つ人がいなくなるので、そんなときは「透明ランナー2塁!」と宣言してランナーがいることとするルールです。その他にも、小さい子がメンバーにいる場合はストライク4つでアウトになるルールにしたり、ワンバウンドで取ってもアウトにするルールにしたり、状況に応じてルールを工夫していました。そうしなければゲームが成り立たないし、面白くならなかったからです。

脳科学者の茂木健一郎さんは、草野球のような遊びとテレビゲームの違いをこんな風に言っておられます。
「テレビゲームは、ゲームのルールをコンピューターが決め、人間はそれに合わせるだけ。草野球のような遊びは、ルールを自分たちで決めなければ成り立たない。ありとあらゆる工夫が必要で、それが一番大きな違い。」

また、先週土曜日の保護者講演会でお話をしてもらった藤森平司先生は、テレビゲームについてこんな風に言っておられます。
「テレビゲーム自体が子どもに良くないのではなく、それをすることで人と人とのコミュニケーションが不足することが問題なのです。」

この2つの意見はとても大事なことを言っていると思います。今後ますます求められるようになる『問題解決能力』や『コミュニケーション能力』をどうつけていくか考える上でも、非常に重要です。最近の子どもたちの遊びを、こうした観点から考えてみることも必要だと思っています。

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