先日の朝日新聞の「どらく」に、あるペットの相談が載っていました。興味深い内容だったのでここに載せてみます。「我が家に愛想のいい利口な柴犬がいます。この子に姉妹をつくろうと、1週間前に赤ちゃんの柴犬を迎え入れ、2、3日たったころで先住犬と子犬を一緒にしました。すると先住犬の様子がおかしくなってしまいました。部屋の端に寝転び、子犬に近づきません。私が仕事に行っている間に胃液を十数カ所にも吐き、その後食事もとりません。いつもはまったく吠えないのに、子犬に近づきわざわざ吠えることもあります。もう一度子犬と別にしたら以前のように戻りました。どうしたらよいでしょうか?」というものです。
回答としては、「赤ちゃんが家に来てまだ1週間。先住犬は今までの生活がガラっと変わってしまったことに、心と体がついていけていないのでしょう。飼い主が留守の間は、別にして、飼い主が一緒にいる時に、一緒にして、赤ちゃんをサークルに入れたままで、先住犬をなでてあげたり、抱っこしてあげたりして、たくさん「いい思い」をさせてあげてください。「赤ちゃんが来ても嫌なことは何もなかった」と思わせると同時に、「ママは赤ちゃんがいても、ちゃんと私をなでてくれたり抱っこしてくれたり今までどおりに接してくれるんだ」と安心させてあげることができます。一番に思うことは「愛犬同士の関係を左右するのは、ほとんどが飼い主さんの行動や心持ちである」ということです。」
そして、心構えとしてこう提案します。一つは「飼い主さんが『より頼れるリーダー』になる」こと、二つ目は「心配し過ぎない、あえて干渉しすぎないことも愛情」ということで、飼い主が心配して過度に声を掛けたり、気にしてしまったりすると「ああ、ママも心配なのね。私ってやっぱりかわいそうなんだ…」と余計状態が悪化したり、「こうやってご飯を食べないと、ママが声をかけてくれたり、構ってくれたりする」と勘違いして、余計ごはんを食べなくなって困らせたりと、先住犬が「赤ちゃん帰り」をしてしまうこともあります。群れのメンバーが増えたことは、決してかわいそうなことではなく、とても楽しいこと。いま、その楽しくなるまでのハードルを柴ちゃんは頑張って越えようとしている状態です。「赤ちゃんが来て楽しいね。ママもいろいろ頑張るから、一緒に協力してね」という気持ちで接してあげてください。赤ちゃんを意識して吠えてみたり、嫌がる素振りを見せたりすることもあるかもしれませんが「そんなことしてもしょうがないよ、これから赤ちゃんはずっとおうちにいるんだからね」くらいの気持ちであまり干渉せず、柴ちゃんのペースに合わせて接しさせてください。」
犬にも人間と同じようなところがあるんですね。
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