2009年11月13日

No.119 鮭の解体ショーの取り組みから

今週の月曜日の朝、ランチルームで鮭の解体ショーが行われました。この取り組みは今年で3年目、食材を元の姿から調理するところを見せるという目的で行っています。以前、アジは開きのままで泳いでいると思っている子どもがいるというびっくりするような話を聞いたことがあります。そこまではいかなくても、世の中が便利になればなるほど食材の元の姿を知らないといったことは増えていくかもしれないと思っています。そんなこともあってこの解体ショーが開催され、子どもたちは興味を持ってその様子を眺めていましたし、食事に出てきた鮭を食べるときもショーの話をしながら嬉しそうな表情を見せていました。

そんな解体ショーですが、保育士の個性や特技を生かす場の1つとも考えています。このショーは2年前からM保育士が担当していて、M保育士の特技?を披露する場としても定着してきたと思っています。他にもいろんな保育士が特技を発揮してくれていて、ほんの一部だけ紹介すると、例えば運動会や発表会でぞう組さんが行う和太鼓演奏の指導はS保育士が担当していて、和太鼓だけでなく様々な打楽器の豊富な演奏経験を生かし、指導に関しても子どもたちの力をしっかり引き出してくれています。また以前も書きましたが、染物や紙すきに関してのB保育士の技術や知識は年々向上しています。子どもたちが意欲的に関わるためにまず自分が楽しむという姿勢も見事です。これ以外にもいろいろありますが、これらの特技を全員が身につける必要はありません。それぞれが得意な分野でチカラを発揮してくれればいいと思っています。

あさり保育所は大人と子ども合わせて約90人の、小さいけれど立派な社会です。社会にはいろんな性格や特技をもった人がいます。多様な人が集まって成り立っているのが社会で、保育所は子どもたちにとって大事な社会体験ができる場でなければいけないと思っています。様々な人がいて、様々な役割を持っていて、それを互いに認め合えることが大切なんだと感じられなければいけません。一人ひとりが万能である必要はなく、それぞれの持ち味を発揮して足りないところは補い合えば、全体として素晴らしい活動ができます。そのことを子どもたちには感じてもらいたいと思っています。そのためにもまず職員が個性を発揮し、その結果として集団がより輝きを増すんだということを、子どもたちに見せていくことのできる保育所でありたいと思っています。

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