2007年7月17日

No.2 ぱんだ組のちゃぶ台

少し前の話ですが、ぱんだ組の部屋のままごとコーナー(キッチンセットが置いてあるところ)にちゃぶ台を置きました。素敵なちゃぶ台です。出来事としてはそれだけのことですが、思いはいろいろとあります。

一般的な話ではありますが、子どもは3歳になりだした頃から遊び方が少しずつ変わっていきます。それまではどちらかと言えば、一人ひとりで遊びを楽しみます。子どもたちが一緒に遊んでいるように見えてもそれぞれが単独で遊んでいたり(平行遊びと言います)、大人と遊ぶということが中心です。それが3歳頃から少しずつ子ども同士が関わって遊ぶという遊び方に変わっていきます。

ぱんだ組のままごとコーナーでは、大人になりきったように振る舞う子どもの姿がよく見られます。つい笑みがこぼれてしまいます。しかし、まだ今の段階は「一生懸命に大人の真似をしてごちそうを作る遊び」と「ちゃぶ台を囲んで関わりを楽しむ遊び」がそれぞれバラバラなものが多いです。それらがいつかつながることを期待してちゃぶ台を置きました。つながっていくと「ごはんを作る子」と「それをちゃぶ台で食べる子」といった役割ができてきて、大人の社会の小型版がそこに展開されていきます。社会性が育まれていく大事な時期で、子ども同士の関係が輝きを増していく瞬間です。

今職員全員で、このような子どもたちの育ちを丁寧に促すことを課題にして保育にあたっています。子どもたちは今こうで、だからこういう関わりやこういう遊びを取り入れて・・・といったことを、常に考えてくれています。そのことが、子どもたちが大人になって社会に出たとき、自分をしっかり発揮し社会にも貢献できる、そんな力につながっていくと信じています。

少し話が飛躍してしまいましたが、ちゃぶ台を囲んで遊ぶ子どもたちを見ながらそんなことを考えました。今後もその子の「今」に真剣に向き合うことと、それと同時に「子どもたちのこれから」に目を向けた関わりを大切にしていきます。

かたい話になってしまったので、次はもう少し考えます。

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