2007年7月20日

No.3 積み木遊びの充実

ぞう・きりん・くま組さんの積み木遊びが少しずつ充実してきました。この積み木遊びは単純なようでとっても奥の深い遊びです。この奥深さが積み木遊びの中にだんだん現れてきているのを見ながらうれしく思っています。

積み木遊びは想像力を刺激します。白木の積み木は子どもたちの気持ち次第で何にでも変化します。例えば赤く塗られた直方体の積み木があるとすれば、それを見た多くの子は消防車を連想すると思います。それが白木の積み木だと電話になったり、自動車になったり、飛行機になったり・・・。色がついていないことで、逆に子どもたちは色鮮やかな世界を自由に想像できます。

創造力・応用力も刺激されます。積み木遊びは上に積んでいくことも横に広げていくことも自由にできます。でもこの自由というのが曲者で、何もないところから作り上げていくのはなかなか大変な作業です(私は苦手です)。さらに使えるスペースも限られているため、必ず誰かの作品とぶつかります。自分のイメージしているもの(思い)と他人のイメージしているもの(思い)がぶつかったときに、どのようにそれらをつなぎ合わせるか。お互いの思いをどんなふうに尊重しあうか。そんなことを考える必要も出てきます。そう考えると、創造力や応用力以上の力も鍛えられるのかもしれません。

また、先週からは積み木遊びの広がりを期待して、「ヒモの中の作品は片付けなくていい」というルールを新たに作りました。何日もかけて遊びが発展していくので迫力ある作品が出来上がります。またそのルールの裏には「ヒモの中の他の子が作ったものを壊さない」というルールも当然隠されています。自分だけではなく、集団で生活しているという意識が必要です。自分の作品が保障され、他の子からもジャマされない。ということは自分も他の子のジャマをしない。そんなことを積み木遊びから学んで欲しいと思っています。

またごちゃごちゃとややこしく書いてしまいましたが、まだ子どもたちの作った積み木を見たことのない方は、是非一度見てあげてください。細かいところにまで子どもたちのいろんな思いがたっぷり詰まっています。

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