2007年9月14日

No.11 挑戦する姿を見ることも大切な関わり

運動会の予行練習も無事終わり、いよいよ明日の本番を待つのみとなりました。明日の天気に多少の不安はありますが、子どもたちの運動会に向けた気持ちの盛り上がりには変わりはないようです。

以前、運動会の目的として「普段の保育をより深める」ということを書きました。その後の保育を豊かにしていくためのもの、ということです。そのことに関しては、子どもたちが主体的で積極的に、そして何よりやる気に満ちた表情で取り組んでいる姿を見ていると、様々な形で今後につながっていくだろうと想像できます。そしてその見方とは別に、普段の保育がこの運動会の取り組みに確実につながっていると感じることがあります。

運動会の取り組みを何度か見ていて、他の子がしている活動を「見る」ことの意味が随分深くなってきているように感じます。それはおそらく「子ども集団」が充実してきたことによるものだろうと思っています。普段の保育の中で、子どもたちは遊びを発展させながらお互いに関わったり、当番活動のように場面ごとに役割を変えながら友だちと関わったりしています。その繰り返しから少しずつ集団が豊かになり充実してきています。だからこそ、日頃一緒に活動をしている友だちががんばっている姿を見ると、親近感を持って見つめたり声援を送ったりする姿があちこちで見られました。普段の集団での生活が充実していれば、他の子の挑戦する姿を見たり、自分の挑戦する姿を見せたりすることも、意味のある大切な関わりになると思いました。

当たり前のことですが、「見る」は「まねる」につながっていきます。人のすることを「まねる」ことから「まねぶ」になり、それが「まなぶ」になったと言われるように、見てまねることは学ぶことにもなります。見ることから真似をし、そこから学ぶ。挑戦をすることからも、その挑戦を応援されることからも学ぶ。運動会の取り組みにはいろんな学びがあったように思います。このような体験をした子どもたちが明日どんな姿を見せてくれるか、皆さんと一緒に楽しみにしたいと思います。

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