2007年10月19日

No.16 中学生の職場体験

10月30日(火)、31日(水)の2日間、職場体験として江東中学校の生徒4名をあさり保育所で受け入れることになりました。その活動のねらいは次のようなことだと中学校より説明を受けています。

『労働の尊さを味わい、進路実現をめざす意欲と展望をもつ一機会とする』
『職業や自己の適正について理解すると共に、社会人としての心構えやマナーを身につける』
『地域の人々の仕事や生き方を知りそれに学ぶ』

とても大切なことだと思います。社会に対して視野を少しずつ広げ、社会の一員としての自覚が育っていく時期に、このようなねらいでの職場体験をすることは、意味のあるものだと思います。しかし、せっかく保育所に来てもらうので、もう1つのねらいをそこに加えたいと思います。

そのねらいとは、「自分の育ちを振り返る」ということです。0歳児から5歳児まで、全ての段階の子どもたちを見てもらおうと思います。最近家庭や地域で0歳児から5歳児までの子どもと一度に触れ合う機会は、かなり少なくなってきていると思います。自分の育ってきた歩みを実際に見て感じたり触れて感じたりすることは、今の自分を確認することにもつながりますし、「育てられた」自分から「育てる」自分になっていくという人間の根源的に重要な営みを学ぶためにも、非常に意味のあるものだと考えます。そのようなことをいつでも体験できる保育所には、小学生や中学生に対しても育ちの支援を行うことを、今後はますます求められてくるだろうと感じています。子どもの育ちを縦のつながりで考えたとき、小中学校などとの「縦の連携」は大切なことです。

当然中学生との触れ合いは、子どもたちにとっても貴重な体験となります。中学生のことを、いつも関わっている保育士より"近く"に感じる子どももいるかもしれませんし、逆に"遠く"感じる子どももいるかもしれません。中学生とどのように接し、どのようなことを感じるか。子どもたちの心の動きを見てみたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿