新年度がスタートして2週間がたちました。昨年度から新しい生活に向けて移行を進めていたことで、子どもたちにとって大きな変化やあわただしさは比較的少なくすんでいると思います。環境の変化は少ないですが、子どもたちの成長(変化)は、新しい生活のスタートとともに進んできています。「立って歩いたり」「おしゃべりしだしたり」といった成長だけでなく、子ども同士の関わり方の成長など、これからどんどん見られるようになると思います。この成長をいかに促すかということは、今年度も変わらず私たちの課題です。
そのために、1人ひとりの特性や1人ひとりの発達をよく見よう、子ども優先で集団を決めよう、子ども同士が自ら育とうという力を持っていることを信じよう、というのが私たちのスタンスです。そのために、子どもたちの発達を援助していくことが私たちのすべきことです。そう考えると、私たちは子どもの後ろ側にいて、後ろから見守っている(見て守っている)と言えるかもしれません。
「後ろから見ているだけ」とは違います。後ろから見ているだけで子どもは先に行ってどんどんいろんなことをして成長していくかと言えば、そうではありません。小さい子ほど先に歩くけど、定期的に後ろを振り向きます。大人はついてきていてくれるだろうか、私たちを見てくれているだろうかということを確かめます。そのときには必ず答えなければいけません。「大丈夫、見ているから」「ここにいるよ」「いつでも困ったらすぐに行ってあげるよ」というサインを送らないと、子どもは先に歩いていきません。
不安になるとしがみついてきて抱っこを求めることもありますが、抱っこをしてもらい見てくれていると確信ができたら、また自分で歩いていきます。このように子どもがサインを送ってきたときに、すかさずそのサインに答えてあげることが『後ろから見て守る(子どもをよく見て必要な援助をする)』姿勢だと思っています。子どものサインを的確に感じ取れているか。子どものサインに答える方法は適切か。今は手を出すべきか、そのままにしておくべきか。そうした検証の繰り返しはどこまでも続きます。
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