先週の保育参加の日に、ぞう・きりん・くま組さんは園庭で遊ぶ前に遊戯室へ移動し、じゃれつき遊びをしました(当日配った、オススメのじゃれつき遊びをまとめたプリントがあります。プリントが必要な方は職員に声をかけてください。)。今回はそのときに行ったもう1つの遊び、ちょっと変わった「イス取りゲーム」について書いてみます。
ぞう・きりん・くま組の保護者の皆さんは見られたのでわかると思いますが、一般的な「イス取りゲーム」と違うところは、①イスの上に座るのではなくイス役の子どもの上に座る ②誰が勝ち残るかを決めるのではなく、イス役と座る役を交代しながら進めていく、という2点です。全員が最後まで参加できるこのイス取りゲームを、子どもたちは時々楽しんでいます。
このルールでは、座る方も座られる方もドキドキです。あの子の上に座りたい、あの子に座ってもらいたい、でも全員が思い通りにいくはずはなく座れない子も出てくるなど、戸惑いや葛藤が生まれます。実際に子どもたちは、座るところがなくて立ち尽くしたりもします。それを乗り越えてゲームを楽しむには、子ども同士で調整したり工夫したりすることが必要になります。気のきいた子は「おいでよ!」と呼んだりしますし、みんなが「空いてる!空いてる!」と教えてくれることもありますが、そうされてうれしいけれど、うれしいから余計に行けないといった心の動きも見られます。そんな風に思い通りにいったりいかなかったりをみんなが体験し、みんながいろんなことを感じるわけですが、それらは全てが大事で、そこがこのゲームのねらいでもあります。
このゲームは、子ども同士が様々に関わりあうことがポイントです。子どもは子ども同士で関わりながら成長していきます。関わる力は大事です。でも人と関わる中には問題が起きたり葛藤が生じたりすることもあります(大人も同じですよね)。その問題や葛藤をどうやって乗り越えていくか。葛藤を感じ、それを関わりの中で乗り越えていくことの繰り返しは、例え小さなことであっても大切で、そこからしか学べないこともあると思っています。そしてそれを「遊びの中で、ゲームとして」体験し、積み重ねていくことの意味も大きいと思います。そんなわけで、この活動を定期的に行っています。
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