2008年10月17日

No.66 五感を使う楽しさを体験しました

15日(水)にぞう組さんが少年自然の家で1日かけて自然体験をし、私は午後の部のみ参加してきました。午前中は冒険の森に挑戦し、午後は今年度新設された「どんぐりの森」でのネイチャーゲームです。このネイチャーゲームには以前から興味があったのですが、実際に体験してみると想像以上に奥の深いものでした。その一部だけですが、ここで紹介します。

最初に右図のようなカードが配られ、その説明があります。マスの中にあるものを、○の中の絵で示された感覚を使って探してみよう(「きのこ」は目=視覚、「ちくちくするもの」は手=触覚、「とりのこえ」は耳=聴覚、など)、というものです。ただ単に自然に触れるのではなく、しっかり五感を子どもたちに意識させた上で自然に触れ、そのことでより豊かな体験をしようというねらいです。もちろんそのねらい通り、子どもたちはしっかり五感を研ぎ澄まして動き回り、対象を見つけては歓声を上げていました。

よく子どもの五感を刺激することがよいと言われますが、それは「聞く」「触る」「臭いをかぐ」という動作をする度に、脳のシナプスといわれている連結箇所が強化されていくと言われているからです。そしてその五感を刺激していくものが子どもにとっては遊びであり、その遊びに興味を持ち、遊びの中から新しい発見をし、さらに興味が深まっていきます。今回のネイチャーゲームにはそうした要素がたくさん詰まっていたと思います。

以前も書きましたが、私たちは自然と共生していくことをもう一度考え、それを子どもたちにも伝えていかなければいけません。そのためには、子どもたちが自然に対して愛着を持つことや、自然と楽しく過ごした経験が大切です。自然とより楽しく過ごし、より興味が深まっていくようにするための工夫は、まだまだたくさんありそうです。今回のネイチャーゲームからヒントをたくさんもらいました。

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