2010年2月19日

No.131 危険回避について②

先日、日本一(と勝手に思っています)の園庭をもった保育園を見学しに行ってきました。NHKでも取り上げられたことのある有名な保育園です。その園庭には、8m位の高さにハシゴも何もないツリーハウスがあったり、3m位の高さの石垣を登らなければ辿り着けないログハウスがあったりと、初めて見るものは圧倒されてしまいます。見方によってはすごく危険そうな遊具ばかりですが、子どもたちは「自分がその遊具で安全に遊べるか」という判断が出来ていて、またそこで遊び込める体のしなやかさも備わっているようで、全身を使って見事に遊んでいました。















またその園には寒い季節になると“たき火”が登場します。子どもたちは火の危険性を十分に把握し、その上で便利さを理解しているようで、寒くなったらそこで暖まり、また遊びに行きます。また、問題なく使えると判断された子に限ってですが、個人用のナイフが置いてあり、木の枝を思い思いに削っている姿も印象的でした。















その園の園長先生は「子どもがケガをしないようにあらゆる危険を排除した遊具は、子どもにとって面白いものではない。そしてそんな遊具は安全とは思わない。日常にある危険が当たり前のようにあって、その中でどうやってその危険を回避するかを、子ども自らが興味をもって遊ぶ中で子どもたちは学んでいく。成長とともにいかに危険回避能力をつけていくか。そのためにはチャレンジする中での小さなケガの体験はとても重要で、そんな体験ができる遊び場が今の子どもたちには必要だ。」といった意味のことを話してくれました。

最近、子どもたちの反射神経や危険回避能力も低下してきていることが問題となっています。今のあさり保育所の環境は、子どもたちが成長しながら危険回避能力を十分高めるためにふさわしいものになっているか?そんなことを一から考えてみようと思っています。そしてそのことについて、保護者の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

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