2010年5月14日

No.143 親子遠足の話

今週の水曜日にぞう・きりん・くま組の親子遠足がありました。バスが出発した直後に出雲周辺ではまとまった雨が降り出したとの情報が入ったため、手引ヶ丘公園の遊具で遊ぶのは難しいと判断し、急遽出雲科学館へと行き先変更しました。そんなことはありましたが、出雲科学館では楽しいひとときを過ごすことができ、ホッとしました。今回の親子遠足のバスの中では、自分の子どものいいところ、お気に入りスポット、今はまっていること、得意な料理などを聞く時間がありました。後で聞いたのですが、1号車ではKさんより「保育所の畑の周りにあるヨモギを家で天ぷらにして食べました。美味しかったです。」という報告?があったようです。そのシーンを想像しただけで楽しい気分になります。畑で育てている野菜だとちょっと困りますが、ヨモギでよければいつでも採ってください。こんな風に、保育所にあるものが家庭の食卓に上がるというのもなかなかおもしろいと思うので、他にも何かできないか、ちょっと考えてみようと思っています。

さて話は出雲科学館に戻りますが、さすがに「科学館」というだけあって、子どもだけでなく大人も好奇心を刺激されるものがたくさんありました。科学という英語は「science」で、その語はラテン語の「scire」を語源としていますが、それは「知ること」という意味です。子どもが本来持っている、いろいろなものを知りたがる気持ち=好奇心を引き出すことは乳幼児期にこそ大切にしなければいけないことで、科学館で体験したようなことは子どもたちにとって意味の大きなことです(詳しくはまたどこかでまとめることにします)。

これは、小学校以降での学びを考える上でも重要なことです。何かを学ぼうとするよりは、「何かを知りたい」「何かをやってみたい」という探究心をもつことの方が、結果的に自発的な学びにつながっていくことになります。雨が降っているのを見て、「どうして雨が降るんだろう?」という探究心をもつことが「理科」になり、「出雲は降っているけど、江津では降っていなかった。どうしてだろう?」という疑問が「社会」になります。そして「雨は外国でも降るんだろうか?では、アメリカでは雨はなんと言うんだろうか?」ということが「英語」になります。そして疑問を持つだけではなく、そこから行動することで知恵が湧いてきます。そのように、全ての学びの基礎にあるべき「探究心」「好奇心」「意欲」について、あらためて考えさせられた親子遠足でした。

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