2010年9月10日

No.159 運動会まであと1週間

暑い日が続くので、無理はせずにボチボチと…といった感じですが、運動会に向けての取り組みが毎日いろんなクラスで行われています。子どもたちの楽しそうな表情を見ていると、行事によるメリハリはやはり大事だと感じます。運動会というと動きの活発な3,4,5歳児の種目がどうしても多くなりますが、0,1,2歳児の取り組みもぜひ注目してもらいたいと思っています。ハイハイをしたり、よちよち歩いたり、ジャンプをしたり、鉄棒にぶら下がったりと、時間をかけて獲得してきた様々な動きを披露してくれる予定です。こうした動きを獲得するに至った過程を想像しながら見ていただきたいと思います。

体を自在に動かせるようになるためにはいろんな要素が必要になりますが、例えば自分の体に対しての理解というのも運動の始まりには重要なことの1つだと思っています。生まれたばかりの赤ちゃんはどこまでが自分の体なのかという理解がまだ出来ていません。赤ちゃんはいろんな物に触ったり他人に触ったりしますが、その時に感じるのは「触った感触」だけです。でも自分に触ったときは「触った感触」と「触られた感触」が同時に起こります。ダブルタッチとも言ったりするようですが、これを繰り返すことで「どこまでが自分なのか」という範囲を探検していきます。こうして自分の体の範囲を知った上で、さらに広い外の世界へ向かう挑戦をしていくわけです。

こうした挑戦を通して子どもたちは成長していきますが、その挑戦に欠かせないのが、親や保育者による見守りや応援といった「安全基地を提供する」ことです。大人もそうですが、自分の中に確固たるもの(安全基地)がなければ新しいものに次々挑戦していくことは難しくなります。新しいことに挑戦することで成長していく私たちにとって、安全基地があることはとても重要だというわけです。運動会当日はいつもと雰囲気が違うというだけで、子どもたちにとっては十分に新しい世界です。そこでの挑戦に生き生きと向かって行くためにも、みなさんの見守りや応援が欠かせません。子どもたちの挑戦をみなさんが喜んでいる、そして応援している、その姿を見せることが子どもたちの安全基地になりますし、大きな力を生み出すことにもつながります。運動会はまだ1週間先ですが、子どもたちがどんな姿を見せてくれるか考えるとワクワクしてきます。運動会の取り組みを通して喜びや楽しさを感じてほしい、成長してほしい。そんな思いで子どもたちの挑戦を応援したいと思います。

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