2010年9月17日

No.160 心をひとつに

運動会の開会式の中で、ぞう組さんの代表が誓いの言葉を言う場面があります。その言葉は「ぼくたちわたしたちは 心をひとつに 最後まで協力してがんばります」というものです。この言葉の意味を子どもたちがどこまで理解しているか分かりませんが、運動会の取り組みの様子を見ていて、こういうことなんだろうなぁと思わされることがたくさんあります。

例えば、本番では見られませんが親子競技の保護者役を手伝ってくれたり、競技中の道具の出し入れやゴール地点の管理役をしてくれたりするぞう組さんの姿。例えば、リレーをしているぞう・きりん組の様子に熱い視線を向けているくま組さんの姿。例えば、ぞう・きりん・くま組が玉入れをしているとき、参加したいのか、すでに参加している気持ちになっているのか、今にもみんなの輪の中に飛び込んで行ってしまいそうなぱんだ組さんの姿。例えば、うさぎ・りす組が登場すると、優しく包みこむような表情や雰囲気に変化する子ども立ちの姿。

「心をひとつに」という言葉はいろんな捉え方があると思うんです。みんなが同じことをするといったイメージがあるかもしれませんが、自分の違いを発揮し他人の違いを認めることも、「心をひとつに」することじゃないかと思っています。協力とかチームワークには当然それが必要ですよね。違っている一人ひとりが、それぞれの立場から、それぞれが出来ることをすることで、運動会という場を作り上げていく、そんなことが当たり前のように出来ている子どもたちの様子を見ていて、あらためて「すごいなぁ」と思ったわけです。そんな「心をひとつに」っていいなぁとつくづく思いました。みんなで違いを認め合って、一人ひとりの個性を十分に発揮することができて、だからこそ全体がよりよいものになる。そんな関係性を、運動会でも普段の保育でも大事にしたいと思っています。その思いを絵で表現すると、こんな感じになりました。


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