2011年2月10日

No.180 ある保護者の感想から

保育参観が昨日で無事に終了しました。ご参加いただき、ありがとうございます。今回の保育参観後に、ある保護者から感想が届きました。その感想を読ませてもらって「こういう“気づき”ってうれしいなぁ」と感じたので、ここで一部を紹介させてもらいます。

『保育参観後の個人面談でのこと。最近上の子は午睡時の布団敷きのあと、先生に抱っこしてもらっているようです。下の子は家でも外でも「抱っこ」「おんぶ」と甘えています。上の子はどうだっただろうか…?一緒に出かけたり、遊んだりするだけではなく、抱きしめるという言葉のいらないスキンシップを忘れていた。大人でも抱きしめられると嬉しい。子どもだってうれしいにきまっている。子育てって、親が子どもを育てていくのと、子どもが親を親に育ててくれるのと一緒なんだと感じた。』

中身は様々でしょうが、 こういう気づきはおそらく多くの保護者が体験されているんじゃないでしょうか。自分の関わり方は十分だっただろうかと考えさせられることや、子どもとの関わりの中で親自身が育てられていると感じることなど、このような気づきを得る場面は子育ての過程にあらかじめ組み込まれているんじゃないかと思ったりもします。初めから完璧な子育てができる親なんていないと思うんです。だからこそ「気づくこと」とそれを「受け入れること」の地道な繰り返しの過程に丁寧に向き合うことが大切なんだと、あらためて考えさせられました。

そしてもう一つ。この感想を読んでいて、 オランダ教育研究者リヒテルズ直子さんが書かれた「うちの子の幸せ論」の中の、オランダの子育てのあるシーンを思い出します。オランダでは『小学校高学年くらいのすっかり大きくなった男の子でも、何か悲しかったりつらかったりして母親のところに寄ってくると、母親は他人が見ているのもお構いなしに、ひざに乗せてしっかり抱擁してやります。』というものです。抱きしめることで、子どもはいつでも受容され自分の存在を認めてもらえているという確信を持ち、そのことで子どもの自立は促されます。自分が自分で本当に好きだと感じられることを見つけて、そして世の中で自立して生きていける人になってもらいたいという願いは、決してオランダだけのものではなく、私たちも同じはずです。子どもに力を与える“抱きしめる”という行為、大切にしていきたいですね。

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