2011年3月4日

No.183 3月になりました

3月になり、今年度もあと1ヶ月となりました。この時期になると一斉にバタバタと慌ただしくなるシステムはどうかと思うのですが、そんなことを言っても仕方ありません。でも子どもたちの生活は、工夫次第で必要以上に負担がかからないようにすることができるので、そこにはしっかりと力を注いでいます。

例えば、4月からクラスが変わることがあります。 このことについてはずいぶん前から取り組んできているのでずいぶんスムーズになりましたが、5年くらい前までは3月の終わりにバタバタと新クラスへの移行を始め、4月になってもしばらく子どもたちは落ち着かない生活が続くという状態でした。子どもの発達は言うまでもなく連続性の中にあります。しかし一般的には制度上、4月1日には年齢別のクラスを設けて一気に進級が行われます。月齢差があるのにも関わらず一気に進級するこのシステムは子どもたちにとってかなり負担が大きいというのが、子どもたちの姿を見てきて実感していることです。

そんなこともあり、早いクラスでは昨年の12月頃から、 子どもたちの成長に応じて移行を始めています。ぱんだ組(2歳児)さんは、すでに来年度の活動スペースでの生活にずいぶん慣れてきています。子どもたちの生活が成長とはあまり関係のないところでブツッと途切れてしまうことのないよう、そして新しい環境での意欲的な活動ができるだけスムーズに行われるように、残り1ヶ月はじっくりと子どもたちを観察し、丁寧な移行が行われるようにしていきます。

いよいよ明日は成長展です。成長展の目的や内容について、 十分にお伝えできていないことは反省しなければいけませんが、参加してもらえればその意味は感じ取ってもらえるはず、と思っています。この行事は子どもの成長を感じてもらうことが大きな目的です。子どもの成長に気づかされるのは、例えば「こんなに重たくなった」といった身体面の変化や、「こんな言葉を使えるようになった」といった言葉の変化などを感じたときだと思います。しかし、常に目の前の子どもの“今”に向き合わなければいけない子育ての中では、過去との比較は意外と難しかったりするのではないでしょうか。成長展では子どもの成長の過程を感じる要素を、私たちなりに様々な視点から用意しています。その視点を通して、1年間の成長の様子を親子で楽しんでいただきたいと思います。そしていろんな意見や感想を聞かせて下さい。

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