2011年6月10日

No.197 もう1つのテーマは『つながり』

今週の水曜日に役員会が行われ、7月23日の夏祭りについていろいろ話し合ってもらいました。今年度の夏祭りも「自分たちの住んでいるところを知る ~地域に関わろう~」という1年間のテーマに沿って内容を計画しています。それともう1つ、今回は「つながり」というテーマも掲げたいと思います。

千年に一度といわれる大震災から3ヶ月が過ぎようとしています。今回のこの出来事に対して、あさり保育所では「東北へ心を向ける」ことに取り組むことにしました。決して専門的・具体的支援ではありませんが、東北地方の方々の思いに共感する、目には見えないけれど“つながり”を感じる、そんなことの大切さを大人の行動を通して子どもたちに伝えてきたい、そんなことを考えました。他者の気持ちに共感することの大切さを伝えたいと思っています。

今回の夏祭りに来てくれる「よしととひうた」に、そんな思いを込めた絵を描いてもらえないかと依頼したところ、次のような思いを絵と一緒に届けてくれました。

『つながりと笑顔をイメージし「太陽」を描いてみました。太陽はみんなを明るく照らします。どこから見ても太陽は見えます。実は太陽は日本人みんなであり、遠くにいてもその思いはつながっています。どんな困難があってもみんなで太陽を(上)を向いて生きよう、そんな願いが込められています。』

今年の夏祭りでは募金のコーナーを設置します。募金をしてくださった方には、このたび描いてもらった太陽の絵の缶バッジをお渡しします。その太陽の缶バッジを見るたびに、「東北へ心を向ける」ことを思い出してほしいのです。東北地方で起きたことを忘れないようにすること、大変な思いをしている人の気持ちに共感すること、そのことを大人が子どもへ本気で語ってあげること。その思いは必ず子どもたちに伝わると信じています。そんな風に思いがつながる社会が強い社会だということ、互いに共感し合える社会こそが豊かな社会だということを、なんとか子どもたちに伝えたいと思っています。役員会では、みなさんがあたたかくその思いを受け止めてくれました。そんなことも全部“つながり”だと思っています。様々な“つながり”をまずは大人が感じ、それを子どもたちにもつないでいきたい、そんな思いを持っています。


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