2011年6月24日

No.199 丸4年になります

2007年7月から書き始めたこの「ひとりごと」ですが、今回で丸4年になります。保育とは?幼児教育とは?といったことや、あさり保育所ではどんなことを大切にしているかといったことを、保護者のみなさんにきちんと言葉にして伝えていきたい、そんな思いで毎週しつこく書き続けてきました。別に書くのを止めてもいいわけなんですが、ここまできたら何か意地みたいなものもあるのかもしれません。

子どもたちにはこんな社会を目指してほしい、そのために必要な力を確実につけてほしい、そんな思いは4年間全く変わらずにここまできました。楽しいことばかりではない、しんどいことも本当に多い子育てではありますが、一度しかない幼児期の育ちをこんな考え方で一緒に支えていきましょう、そんな思いを書き続けてきたつもりです。どんな風に受け止めてもらっているかは分かりませんが、まあ「ひとりごと」なので今回も淡々と書いていきます。

いつかどこかで書いたと思いますが、あらためて。冬の星空に小さく群れている6つほどの星の集まり「すばる」の話です。昔からきれいな星とされてきたこの「すばる」は1個の星ではなく、星の集まりにつけられた名前です。きれいに輝いている星はだいたい大きな星で、周りの小さな星を引きつけて吸収してしまうことで大きくなり強く輝きます。でもすばるは100個以上の若い小さな星が集まって、それぞれが輝くことで全体としての輝きがより増しているという不思議な星なんです。

以前だと、例えば大きな会社組織などに入ると、個性よりもみんなが同じように考え行動することが求められることが多かったわけです。でも今は、いかに個性を生かしながら豊かな集団を作るか、ということが大切になってきています。『自分の役割を自覚して協力し合い、社会のために貢献することの大切さ』を、星のすばるのようなあり方を、私たちは子どもたちに伝えたいと考えています。子どもたち一人ひとりがそれぞれの光を放つことで集団がより美しく輝く、そんな集団を作ることができるようになってほしいというのが私たちの大きな願いです。あさり保育所の全ての活動の根本の思いはここにあります。

年度初めでもないのに、急に原点のようなことを書きたくなりました。保護者のみなさんと共有したい、大事な大事な思いです。

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