そのことは以前から子どもたちにも伝えていたので、陽希さんが来られた時に何ができるかを子どもたちに話し合ってもらいました。こういうことを考えるのはみんな得意なんでしょうね。写真を撮る、発表会を見せてあげる、折り紙を折って渡す、お鍋を一緒に食べるなど、たくさんの意見が出てきました。興味深いのは「ロフトで休ませてあげよう」「寒い中を歩いてくるんだからあったかいお茶を飲ませてあげよう。」と言う子がいたり、「一緒に園庭で遊びたい」という意見に対し「陽希さんはずっと歩いて疲れてるんだから外で遊ぶのはかわいそう。体をマッサージしてあげよう。」という意見も出たりしていたことです。陽希さんの旅に関心を持ってきたからこそ、疲れている陽希さんのことを思いやった意見が出てきたんだと思います。
相手のことを考えて行動する。これは社会の中で生きていく上で大切なことですよね。ヒトは協力し助け合うことで種をつないできたと考えると、この力こそがヒトの特徴であるとも言えそうです。ではこの力は何もしなくても勝手に育つかというそんなことはなく、適切な環境がなければいけません。この適切な環境として、例えば保育園のような場は大事にしなければいけないと思っています。0歳の赤ちゃんからおじいちゃんやおばあちゃん、地域の方といった多様な他者と関わることができるのが保育園です。その多様な関わりの中で相手のことをじっと見て、真似してみて、相手の気持ちを推測するといったことを、これでもかっ!というくらい体験してほしいですね。陽希さんが来てくれるとして、そこで子どもたちからどのような言葉が出てくるか、どのような行動が見られるか、そしてその時の陽希さんの反応を見て何を感じるか。想像しただけでワクワクしてきます。12月4日が今から楽しみです。
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