2016年3月18日

No.437 いろんなつながり

先週、ぞう組からきりん組へ「あさり太鼓」の引き継ぎが行われました。数年前にぞう組が演奏する和太鼓のオリジナル曲を作ってもらい、その曲を引き継いでいくようにしています。今までは聞いているだけだった曲を今度は自分たちが演奏するんだと意識することも、ぞう組へ移っていく期待へつながっているようです。そして今週はお別れ会が行われ、卒園していくぞう組のみんなに楽しんでもらうために、きりん組が企画・進行を張り切って取り組んでくれました。このように、今まではぞう組が中心となっていた活動がきりん組の元に移り、今後の活動への期待が高まってきているのを感じています。

大きなクラスに移行してきたぱんだ組は、きりん組やくま組のみんなに教えてもらった生活の流れや遊びのゾーンでのルールを、自分自身に定着させる段階に入っています。自分たちで考えて行動しようとしている姿もあちこちで見られ、これからの変化がますます楽しみになってきました。こうした変化はもちろん子ども自身の成長によるものですが、少し上の子の存在があって、その子達の生活の流れを受け継いでいける環境があるからこそスムーズに変化していけるんだと思います。保育園には次の段階のモデルがたくさんいます。例えばハイハイをする子にとっては歩き回っている段階の子が、折り紙に興味を持ち始めた子にとっては折り紙名人の子が、最高のモデルとなります。このモデルの存在を活かし、期待を持って次の段階に移っていけるようにできるのが保育園の大きな特徴です。周りのたくさんの子の存在が、1人ひとりの発達にしっかりとつながっています。

話は変わりますが、保育園の来年度のテーマが『四季を味わう』に決まりました。今年度は『四季』をテーマに取り組んできましたが、この1年間の取り組みを次の1年につなげ、発展させていくことを考えています。「味わう」という言葉には、単に食べ物の味を楽しむだけでなく、物事の意味やおもしろさを感じ取るとか、それらを体験するという意味もあります。今年度の活動の反省を活かし、活動してきたからこそ見えた四季のおもしろさなんかを十分に感じられる1年にしていく予定です。

いろんなつながりを書いてみましたが、まだ他のつながりもたくさんあります。たくさんのつながりによって成り立っているのが今で、その今は他のことや先のことにつながっていきます。だからこそ“今”は大事なんですよね。つながりを思い浮かべながら、今の保育を丁寧にすることの大切さを考えさせられた3月前半でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿