2016年8月26日

No.458 子どもの自立と親子の距離感

7月の終わりに「親って難しい」ということを書きました。その後も「親」について、「親子のこと」について考えているんですが、何度考えても「やっぱり親って難しいよなあ」という結論になってしまいます。例えば、どんな親でも「我が子の自立」を望んでいるはずです。自立というのは「他への依存から離れて独り立ちすること」で、子育ての一番大きな目的は子どもがこの自立に向けて進んでいけるよう関わっていくことであるとも言えます。もちろん社会で生活していくためには互いに助け合う必要があり、つまり適度に依存し合う関係性は必要なわけですが、互いに助け合いながらもバランスの取れた距離の子離れ、親離れを目指さなければいけません。これはどの動物とってもほぼ共通した課題であるはずです。

でも、そのことの大切さは分かっていても、我が子と向き合ったときにいろんな気持ちが出てきてしまうのが親というものじゃないかと思っています。子どもは大切な存在で、距離を取ることはなかなか困難なことだと思います。目指すべき子離れ親離れはまだ先の話なのでイメージしにくいとは思うのですが、ただ、その時は確実に来るわけで、その段階が来たら子どもの成長を信じてスッと親の方から(精神的な)距離をとる準備は必要だと思っています。気をつけなければいけないのは共依存の状態で、これはどちらかが強く依存し続けることによって、相手も依存が強くなってしまう状態です。共依存を避けるためにはまずどちらかが依存を適度なものにすることが絶対条件で、それは物事の判断基準を多く持っている親の役割だというのが私の意見です。

そして親の別の役割として、子どものありのままを十分に認めてあげることもあると思います。子どもが自立に向けて進んでいくためには自分に自信を持つことが必要です。自分に自信を持てることで少しずつ親との距離をとることができる、ということは新しい世界に少しずつ足を踏み入れていくことができるわけです。そのためにも、子どもの弱いところやできないところに目を向けすぎたり、全部伸ばしてオールマイティな力を身につけてほしいという願いを強く向けすぎたりするのではなく、目の前の子どもそのままを認めてあげることが必要だと、簡単なことではないと理解しつつ、でもここでどうしても書きたくなりました。子どもは大事な存在、だからこそ力を抜いてバランスを意識しながら子どもと向き合う親の姿勢も大事なんじゃないでしょうか。そのために私がとっている対策は、自分自身が夢中になれる趣味を持つこと。無意識に適度な距離をとることは難しいので、度を超さない程度に趣味に没頭する時間を意識的に作る工夫をしています。みなさんはどんな工夫をしていますか?ぜひ聞いてみたいです。

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