2008年2月8日

No.31 保育参観と個人面談が始まります

来週から「保育参観と個人面談」が始まります。この個人面談の目的については園便りに書きましたが、何だか難しく書いてしまった気がするので、もう一度その目的を書いてみます(余計分かりにくくなったらすみません)。

私たちは、子ども1人ひとりが確実に一歩ずつ成長していってほしいと願っています。少しでも早く!なんてことは望みません。一歩ずつが大事だと思っています。例えば食事などは、飲ませてもらう授乳から、手づかみ・スプーンやフォークの時期を経て、一人で食べられるようになっていきます。こうした発達のプロセスはほとんどの場合同じです。どこかを飛ばして先に進むことはできません。段階を踏むこと、段階の一つひとつをきちんと経験することを大切にしています。

そのために、1つ何かができるようになれば次の段階に移っていけるように導いてあげることも必要になりますが、発達の早い遅いは子どもによって様々です。「2歳になったら全員○○ができるようになる」ということは決してありません。だから子ども1人ひとりの段階を把握し(見る)、必要な援助をする(守る)ことが大切です。花の種などは「いつ蒔きなさい」「水はいつあげなさい」「いつ咲きますよ」と袋に書いてありますが、人間は生まれたときにはそんなことは何一つ書いてありません。オギャーと生まれた赤ちゃんの足の裏とかに「いつ○○をしてあげなさい」「いつ○○ができるようになります」とは書いてありません。だからこそ、1人ひとりがどのような成長段階にあるか、どんな個性を持っているかを丁寧に見ることが大切だと思っています。

子ども1人ひとりが持っている個性を知ることは、それを認めることにつながっていきます。そのためには、子どもの理解と予測がなければいけません。それが親としての愛情であり、私たち保育者としての専門性であると思っています。子どもがもっている力を引き出すために、まず、今こんなことができるようになったといった「子どもの今」を皆さんと一緒に確認したい、そんなことを個人面談の目的としています。面談の時間は充分にはとれないと思いますが、子どもたちのこれからのために、少しでも有意義な時間になればと思っています。

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