今週の水曜日に今年度最後の役員会が行われました。毎年感じることですが、あさり保育所の様々な活動をいろんな角度から支えてもらっていることをありがたく思っています。最後の役員会でも多くの貴重な意見を出してもらったわけですが、その中で特に印象深かった意見がありました。ある役員さんの「参観日などで保育所に行っても、保護者の名前や子どもたちの名前が分からない。できれば分かるようにして欲しい。」というものです。
子どもたちが豊かに成長していくためには、子ども同士の関わりはもちろんですが、いろんな立場の多くの大人が愛情をもって関わることも大切だと考えます。家族の人、友だちのお父さんやお母さん、地域の人など、いろんな人と関わったり見守られたりしながら社会の仕組みを学んでいくという面があると思います。今回の役員さんの意見もこうした考えからのものだろうと受け止めました。そんな風に考えると、保育所として保護者同士、保護者と子どもの関係作り、更に広げて地域と子どもの関係作りのための取り組みがまだまだ足りないことを反省しています。
少し話は変わりますが、3年前に個人情報保護法が施行されたとき、当初は保育所としてもずいぶんその対応に悩みました。特に法律で定めなくてもプライバシーを守ることは基本的に大事なことです。しかし、保育所や子どもたちがたくさんの保護者や地域の人に支えられている現状を考えると、どうしてもこの法律はなじまないという思いがあります。もっと広く考えて、もしも世の中がこの法律をゲンカクに守らなければいけないとすれば、現代人の心(思いやりややさしさ)は、一体全体どうなっていくのか、不安が湧き上がったのを思い出します。
今の社会で最も求められているのは"支えあい"や"守りあい"の精神、そうした関わりだと思っています。個人を尊重しながら、その精神や関わりが大切にされるような豊かな関係性を作っていくことを、あさり保育所の課題として試行錯誤していかなければと思います。今年度最後の役員会で、とても大きな、そしてやりがいのある課題をいただきました。
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