2008年2月22日

No.33 保育参観が終わりました

先週から始まった保育参観も昨日で終わりました。今回は個人面談の時間を設けさせてもらいましたが、日程の都合もあり十分な時間は確保できませんでした。その点が来年度の課題ではありますが、その状況の中でも意義の深い話が行われたのでは、と思っています。

面談ではいろんな話が出たようで、その中の1つに「子どもたちの乱暴な言動」についての話がありました。これは私たちにとっても大きな課題です(以前も書きました)。あさり保育所の子どもたちは「子ども集団が自分たちでやりきる力を持っているすごさ」があり、ずいぶん自主自立した子ども集団になってきていると思いますが、ではなぜ乱暴な言動が制御できないのか(もちろん制御できる子どももたくさんいます)、私たちも戸惑うことがあります。

以前このことについて、「子どもにビシッと言って、しっかり叱責しないとだめ!という世間一般に存在する育児観では、一時的に見かけの落ちつきは獲得できても、決して『育ち』に至らないことだけは確か」ということを書きました。私が思うのは、大人が子どもに厳しく叱っても、寛大に接しても、それ自体は本質的な解決(子どもが自分で『学び』自分で『育つ』こと)の決め手にならないということです。ただ、そうだとしても私たち大人は、どちらの選択であっても子どもをしっかり見つめて本気(愛情表現)で真剣に関わることが大切だと思っています。乱暴な言動の1つひとつに対して子どもとしっかり向き合うことは、自分自身と向き合うことでもあります。もしかすれば、その過程で対応の中身が変わるかもしれません。大人の態度が変化する姿も、それもまた子どもが自分自身を鍛えるためのエネルギー源になる、と思います。

今保育所ではうれしいことに、乱暴な言動を子ども同士で制御するやりとりが、年長児を中心に少しずつではありますが見られるようになってきています。こうしたやりとりが子どもたちの中で受け継がれ、それがあさり保育所の風土となってくれればと期待しています。この風土がもっと広く深く根付くよう、私たちの本気を根気強く、子どもの心の根っこの部分に伝えていきたいと思います。

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