2008年8月13日

No.58 ロフトを設置します

お盆がやってきます。この期間には家族が集まったり、日本独特の文化を感じるイベントがあったりと、いつもとは違った雰囲気になります。仕事のことを考えると、こんなときでも休むわけにいかない業種もあるでしょうし、逆にこんなときだからこそ忙しい業種もあるでしょう。保育所もそのひとつです。家庭によって様々なお盆の過ごし方があると思いますが、それでも子どもたちには、その家庭なりのお盆を感じてもらいたいと思っています。

この期間に保育所には変化があります。15日(金)に保育室内にロフトを設置する工事をします。ロフトは屋根裏部屋という意味ですが、イメージとしては部屋の中に大きな二段ベッドがあるという感じです。このロフトを設置することで、2階に新たな遊び場(そんなに広くはありませんが)できること、1階も天井が低くなり明るさが変わること、そうした変化は子どもたちにとって意味のあることと考えています。

私は特に、2階の部屋ができることを楽しみにしています。というのも、子どもがいつも視線を水平に見ている生活の中で、上から覗き込むということをさせるのは脳のシナプスが増えるという研究データがあるからです。そんなことからドイツの幼稚園・保育園の多くは、保育室にロフトが設置されているようです。また、そこに上るために階段を上ることも、脳のシナプスを増やすということがわかっているそうです。平屋作りの園舎内にロフトを設置することによって、階段を上り、上から覗き込むということを、遊びの中で子どもたちに体験させたいと思っています。

また、この上から覗き込むことを考えたとき、私はいつも木に登ったときに見える風景が頭に浮かびます。高いところに上ると下を覗き込むことができるだけでなく、いつもは見えない景色が見え、視界が広がったように感じます。その爽快感は保護者の皆さんも体験してこられたのではないでしょうか。高さが変わっただけでも、子どもの好奇心は刺激され、遊びが広がり、そして想像力もふくらみます。こんな体験のできる環境としてまずはロフトを、そして今後は園庭にも作りたいとひそかに計画中です。

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