2008年8月22日

No.59 運動会の目的について

猛暑はつらいですが、急に涼しくなると何だか寂しさを感じたりもします。まだ夏が終わったわけではないでしょうが、プール遊びも終わり、子どもたちの遊びも少しずつ"秋"に移っていきます。そして来月20日にある運動会に向けての活動も増えてきます。この運動会の目的について、昨年もこのひとりごとで書きましたが、大切なことなので今年も書くことにします。

あさり保育所では運動会を「子どもの運動能力の発達を保護者に伝える」「親子のふれあいを提案する」「普段の保育をより深める」という3つの目的に位置づけています。この中の「子どもの運動能力の発達を保護者に伝える」という目的について、特に職員の話し合いが深まってきています。連日熱戦が行われているオリンピックのように身体能力の高さや技の出来を競うのではなく、子どもが日々の生活の中でつけてきている力をどのように種目の中で見てもらうか、またそれを子どもたちが"やらされる"のではなく"主体的に取り組む"ものにするためにはどのような形がいいか、様々な議論は運動会の直前まで続くだろうと思っています。

また、この運動会の取り組みを通して「体を動かすことの楽しさ」を子どもたちに伝えたいと考えています。楽しさは、1人で感じるより共感できる相手がいた方がより強く感じられます。個々の子どもが集団のなかでお互いに関わりながら取り組み、そして楽しさを共感しあう、そんな運動会にしたいという思いがあります。そして親子の関わりも同様に考えています。「親子のふれあいを提案する」ということで、親子で取り組んでもらう種目も計画しています。ぜひ保護者の皆さんも子どもと一緒に体を動かすことを楽しんでもらいたいと思います。

そして「普段の保育をより深める」という目的。これは運動会当日を含めてそこに至るまでの活動で子どもたちがどんな経験を重ねていくかが大切であり、そのためにも保育者の「子ども理解」とそれに基づく「創意工夫」がポイントとなります。これについては、今後の子どもたちの活動を具体的に取り上げて、後日書いてみようと思います。

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