2008年11月7日

No.69 当番活動も大切です

保育所での生活は子どもたちにとって大切な経験です。子どもたちは保育所での経験を通して、集団の中でどう行動するかを毎日学んでいます。その中で、自分の役割を持ち責任を持って行動するために、当番活動も行っています。子どもたちが毎日の様子を家で話すときに当番活動についても話しているかもしれませんが、ぞう・きりん組の当番活動についてここで書いてみようと思います。

まずは当番の主な役割には、「昼食時、時のランチルームの準備、片付け」「ごはんのときにみんなにおかずの希望おやつの量を聞き、その量を盛り付けること」などがあります。また、ぞう組のみの役割として、昼寝のための布団敷き、ぱんだ組担当としてぱんだ組さんと食事を食べ、歯磨きの見本を見せてあげること、うさぎ・りす組担当として昼寝後にうさぎ・りす組さんと過ごすこと、わくわく当番として一時保育の子どもと一緒におやつを食べることなど、様々な役割があります。

子どもたちはこうした当番活動を通して、自分の役割をきちんと責任を持って終えることが期待されるようになります。また、こうした役割を子どもたち同士でお互いに調整しながら進めていくことによって、ほかの子どもと協力すること、我慢すること、やりたくなくても時にはやらなくてはならないことなどを、経験を通して学びます。例えば昼食の準備などは、他の子よりも遊びを早く切り上げて用意をしなければいけません。でもそのときのお当番さんの表情は生き生きとしているように見えます。自分の役割に対して、主体的に向き合えているんだろうと感じています。

当番活動は、予定していたことを時間通りに間違いなく子どもにやらせることを一番の目的にすると、活動の意義は薄れてしまうと思っています。子どもたちが自発的に取り組むこと、自分で考え感じる体験をすること、そしてその様子を見ながら子どもたちの育ちをモニターすることに意味があります。そして、それぞれの子どもの得意・不得意を見極めることで、次の課題に向けて刺激を与え、支援をしていくことは、私たちの大切な役目だと考えています。まだまだ課題の多い当番活動ですが、もっともっと意義を高めたいというのが私たちの思いです。

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