2009年9月4日

No.109 ゴミについて考える

今月の19日には運動会が行われます。以前からお伝えしているように、今年度の保育のテーマは「自然」なので、運動会の取り組みのテーマも「自然」です。全ての種目とはいきませんが、自然を大きく捉え「環境」について関心をもてるよう取り組みを計画しています。その1つにきりん・くま組の親子競技の『ゴミの分別ゲーム』があります。これはゴミについてみんなで考えてみようというものですが、何故ゴミのことや環境のことを考えるのかというと、人が生きていくことに関係があるからです。

動物学者リチャード・ドーキンス氏の『利己的な遺伝子』という本には、「どの生き物の遺伝子も、自分の種を残しつづけることを使命とする利己的なものであるが、そのためには他の遺伝子を排除するのではなく、共生することを選ばなければ自分自身も滅んでしまう」という意味のことが書かれています。具体的に言えば、私たち人間が子孫を残すことや豊かな生活を維持するために資源を自分勝手に使い続けたりすると、結局は自分たちも生き続けることが難しい環境になってしまうということです。人間を取り巻く全てのものと共生していくことを選ばなければ、生きていくことが困難になります。利己的・自己中心的であればあるほど、他のものに対してやさしくなければいけません。先週のひとりごとで「本当の意味で自己中心的であればあるほど、他人との関係を上手く保つことが必要になってくる」と書きましたが、同じような意味です。

ゴミについて考えることは環境について考えることであり、私たち自身の生活のあり方を考えることでもあり、それが生きることにもつながっていくのだと思います。『ゴミの分別ゲーム』を通して、子どもと一緒にゴミや環境について楽しみながら向き合うことができればと思っています。入り口は、子どもが興味を持てるものであればなんでもいいと思います。普段からよく手にするものについているリサイクルのための識別マークについても、親子で話をしてみるのもいいかもしれませんね。


スチール缶製品




アルミ缶製品




プラスチック製容器包装



ペットボトル




紙製容器包装

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