2009年10月16日

No.115 B保育士の草木染め

11月28日(土)は発表会、そこに向けての取り組みが本格的に始まってきました。とはいってもこの時期に「よーいどん!」と始まるのではなく、発表会につながる取り組みはずいぶん前から行われています。発表会の目的の1つ「普段の保育を厚くする」ために、発表会に向けての取り組みをどう保育の中で実践していくかということも大事な点です。年に1回の行事ですが、そのとき限りの経験ではなく、日々の経験、年々の経験がつながっていかなければいけません。これは子どもだけではなく職員も同じです。というわけで、今回は「B保育士の草木染め」を取り上げてみます。

今年も自分たちで作った衣装を身にまとって登場する「ファッションショー」がありますが、そこで使う素材集めはずいぶん前から始まっています。その素材の1つは「草木染めで作った布」で、子どもたちと活動の中で準備してきました。この活動はB保育士が中心になって行っているのですが、ここには昨年の発表会との深いつながりがあります。実はB保育士は去年の「ファッションショー」でも草木染めで作った布を使おうとしていたのですが、あきらめなければいけなかったという経験がありました。

どういうことかというと、昨年草木染の布を使おうと計画したのが10月の終わり頃で、その時期には染めるのに適した植物がなく、あきらめるしかなかったというわけです。そのことを悔しく思ったB保育士は「来年こそは!」と決意し、草木染についての研究を始め、春からコツコツと素材集め、染の作業を行ってきました。失敗も多くありましたが、研究の成果もあり予想していた以上のきれいな色に染めることができたようです。

子どもたちも関わって作った素敵な作品なので、ショーの衣装を作り始めるまでの短い期間ではありますが、園舎内に飾ることにしました。何で染めたかは布に記してあります。植物の不思議な力を感じることもできると思うので、ぜひ染まり具合を見てください。繰り返しますが、発表会の取り組みは日々の経験のつながり、年々の経験のつながりが大切だと思っています。子どもたちだけでなく職員もこうしたつながりの視点を大切にし、今年の取り組みの経験が発表会以降の保育につながり、さらに来年へつながっていく連続性を楽しんでいきたと思います。

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