2009年10月23日

No.116 あさりレストランが開店しました

21日(水)に、ぞう・きりん・くま組さんがレストランスタイルの食事を体験しました。内容は、子どもたちの代表がレストランのスタッフになって席に着いた子どもにお茶を運び、注文(量の多い少ない)を聞き、料理を席まで運んであげるというものです。「あさりレストラン」の開店時間は11:30~12:30で、その間なら好きな時に食べに来ていいというルールです。食べるものや場所はいつもと変わりませんが、雰囲気はいつもと全く違いました。スタッフになった子どもたちは、休みなくやってくるお客さんの対応で大忙しでしたが、その表情はとても生き生きとしていたのが印象的でした。レストランのスタッフという役割に対しての責任感が伝わってきましたし、何よりその役割を持ったことを喜んでいるように感じました。

ぞう・きりん・くま組さんのお便りには、『「少しください」というお客さんに対して「少しだと、ごはんもお汁も全部少なくなるけどいい?」と確認したりするやり取りも見られた』と紹介されていました。子どもたちは短い時間の中で、何をどう伝えればいいのか、自分たちでいろいろ考えていたようです。とても貴重な時間になったと思います。そうしたやり取り以外にも、素敵な言葉も聞かれました。一生懸命働くスタッフは、当然自分たちがごはんを食べるのは最後になってしまいます。そのことにスタッフ以外の子が気づいたようで、「あの子たちはごはんがなかなか食べられないね」と気遣う発言がありました。こんな言葉が自然と生まれてきたことには、本当に嬉しくなりました。

今回子どもたちは「スタッフ」と「お客さん」という役割に分かれました。この場で何度も何度も書いていることですが、あさり保育所では子どもたちが役割を持って活動することを大切にしています。役割は、他人との関係の中で生まれてくるものです。集団がなければ役割は生まれてきません。様々な人がいて、様々な役割があって、そうやって集団や社会が作られていくという言い方もできます。さらに、自分の役割・立場を超えて他人の立場にまで思いをやることができるのも、集団の持っている大切な点だと考えています。様々な違いを認め合うという意味でも、他人の立場に思いをやることは大切で、そうした姿を見ることのできたレストランスタイルの取り組みは、意味の大きな活動だと感じました。不定期ではありますが、今後も続けていく予定です。

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