あさり保育所の昨年度の1年間のテーマは『自然』でした。子どもたちの発達を『自然』というテーマによる興味や関心の切り口から促していこうということで、様々な活動や行事を行いました。この取り組み方法は今年度も続けることになり、何度も話し合いを重ねた結果、22年度のテーマは『自分たちの住んでいるところを知る』に決定しました。
このテーマにした理由は、子どもたちに所属感を持ってもらいたいという思いがあるからです。自分は日本人で島根県に住んでいてあさり保育所の一員といったように所属感を感じることは、子どもたちの情緒の安定には欠かせないことです。自分の足元をきちんと固めることは、自発的な活動の支えになります。所属感をきちんと持つことによって、自尊感情を持ち、世の中に貢献できる人材となることにつながります。室内環境に“和”の装飾を増やしているのも所属感を持てるようにという理由ですが、それだけでなく、今年度は自分たちの住んでいるところを知ることにも取り組もうというわけです。「自分たちの住んでいるところ」の捉え方としては、主な活動場所となると保育所のある浅利町が中心にはなりますが、場合によっては江津市、島根県、中国地方、日本など、広く捉えることもあるかもしれません。
そんな思いでスタートし、さっそく小さな動きが始まっています。
①地域を知るためには、地域の人のことも知らなければいけません。地域を軸とした活動を行っていくためには、地域の人ともつながっていなければいけません。今までもいろんなつながりはあったのですが、それを更に深めていくために、地域の人との定期的な情報交換の場を持つことにし、その第1回目を先日行いました。その方たちとお話をしている中で、今まで知らなかった浅利町の地名などを知りました。例えば「猫坂」「菖蒲迫」「岡の福冨社」などです。それらがどこにあるか、みなさん知っていますか?
②浅利町のOさんに「畑アドバイザー」として野菜の栽培などを指導してもらうことになりました。Oさん以外にも様々な場面でいろんな方に関わっていただき、この地で育まれた知恵を学ばせてもらいたいと思っています。
他にもあるのですが書ききれなくなってしまったので、またの機会に少しずつ報告していきます。今後このテーマが活動にどんな変化を生み出していくか、みなさんも意識して見てもらえればと思っています。
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