2010年7月16日

No.152 お昼寝とゴーヤの話

保育所にはお昼に休息の時間があり、ほとんどの子はお昼寝をします。その中で、ぞう組さんの一部はお昼寝をせずに絵本ゾーンに残って絵本を読んで過ごします。14時頃になると、きりん組さんで十分に休息できたと思う子が、絵本ゾーンで過ごしている集団に加わります。他のクラスでも、早く目覚めてしまった子は無理に寝ることはありません。これが今のあさり保育所のお昼の風景です。

お昼寝に関しては、なかなか寝られない子とよく寝る子がいる中でどのようなあり方がいいのか、以前から職員間で話し合いを繰り返していました。子どもたちの姿を見ていると、子どもによってはそれほど昼間の睡眠時間が必要でない子もいますし、また、その日の昼間の活動によって休息の量や質は変わってくることが分かります。そんなことから、子ども自身が休息が必要かどうかを判断し、どうするかを考えるやり方にしています。寝ることも寝ないことも自由なので、ぞう組さんでも「今日は寝る」と言って寝る子もいます。

子どもの睡眠の必要性は、決して年齢で決まるわけではなく、個人差や活動量によって変わってきます。最近の研究では、2歳児でも約2割はお昼寝をしなくてもいい子がいて、5歳児でも約2割はお昼寝が必要な子がいるということが分かっています。また、幼稚園と保育園を1つにしようという国の議論が高まるにつれて、お昼寝をしない幼稚園文化とお昼寝をしている保育園文化をどうすり合わせるのかという話題が増えてきています。そうなると、全員寝ることにするか寝ないことにするかとか、年長さんは寝る必要がないといった話になることが多いのですが、そうではなく、子どもの判断や選択を尊重しようといった考え方がもう少し出てきてもいいのでは、と思っています。

話はがらりと変わりますが、畑の横の砂場でゴーヤがぐんぐん育っています。園庭には日陰が少ないため何とかしたいと常々思っていて、今年はいろいろと挑戦しました(スタードームもそこに加わります)。その取り組みの1つがゴーヤによる緑のカーテンです。見た目にもずいぶん涼しく感じられ、梅雨明け以降には少しは威力を発揮してくれると思っています。当然できたゴーヤはみんなで食べようと思いますが、食べ切れない分は保護者のみなさんにおすそ分け出来ればと考えていますので、お好きな方はチェックしてみてください。

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