いよいよ明日は夏祭りです。たくさんの方に支えられて毎年開催することができていることに感謝しています。今年の保育のテーマは「自分たちの住んでいるところを知る」で、夏祭りもこのテーマに沿って工夫しながら計画してきました。このテーマには、子どもたちが所属感を持ち足元を固めることで、安定して自発的に活動できるようになってもらいたいという思いがあります。また、地域の人とつながることで社会を知ってもらいたいという思いもあります。
今年のあさり保育所には裏のテーマもあって、「小学校以降の学びへどうつないでいくか」という大きな課題にもあらためて取り組んでいます。以前からお伝えしているように、小学校の勉強の先取りではなく、小学校に入ってから後伸びする力をつけるためにはどのような体験が必要なのか、そんなことを研究しています。その取り組みの中で1,2年生の教科書や学習指導要領を読んだりもしているのですが、そこでこんな発見がありました。
小学校で1,2年生は「生活科」という授業があります。これは、この先の学ぶことになる地理、歴史、政治、経済、社会、倫理などの基礎になるものです。その生活科の目標の中にはこんなことが書かれています。
「自分たちの生活は地域の人々や様々な場所とかかわっていることが分かり、それらに親しみをもち、人々と適切に接することや安全に生活することができるようにする。」「多くの人々の支えにより自分が大きくなったこと、自分でできるようになったこと、役割が増えたことなどが分かり、これまでの生活や成長を支えてくれた人々に感謝の気持ちをもつとともに、これからの成長への願いをもって、意欲的に生活することができるようにする。」
私たちが「地域を知る」活動の中で特に大切にしたいのは、人とのつながりです。かき氷のシロップ作りなども、今年は出来る限り子どもたちと果実をとりに出かけ、その場所だけでなくその場所を支えている人とも関わるようにしてきました。上の文章を読んでいると、こうした活動が生活科の目標とも深くつながっていくことが分かります。地域の様々な人とつながることで、自分はいろいろな人たちの中で生きていることに気づき、それが自分を知ることや主体的に活動することにつながっていってほしいと思います。テーマに対しての取り組みにも、夏祭りを通して触れてもらえればと思っています。
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