2010年11月5日

No.167 三瓶での自然観察会

4日(木)は、ぞう組さんとさくら保育所の年長児との交流があり、三瓶山へ行ってきました。とてもいい天気で、サヒメル周辺の北の原の自然と十分に触れ合ってきました。その内容は、まず始めにサヒメルのスタッフに連れられての自然観察、その後は「ススキの迷路」を楽しむというコースです。いろいろと楽しい体験ができたわけですが、自然観察が終わった後にサヒメルのスタッフとの会話もとても楽しかったので、ここで書いてみます。

私「この自然観察の進め方にはマニュアルのようなものがあるんですか?」

スタッフ「マニュアルやプログラムは特にありません。あるとしたら『自然に触れることを楽しむ』ということくらいで、子どもたちが興味をもつものがあれば、それを積極的に取り上げていくだけです。よく自然観察会というと、植物の名前を一つ一つ教えたりするものがありますが、あれをやっても終わったら忘れてしまっているということがほとんどなんです。知識を与えようとするのではなく、子どもたちが自然に対して興味を持てるように、まずは子どもの好奇心を引き出すことを大事にしています。」

私「今日は3チームに分かれて、それぞれのチームにスタッフの方がついてくれました。様子を見ていて『おや?』と思ったんですが、どのチームもコースは違うし、やっていることも違っていました。それには何か意味があるんですか?」

スタッフ「スタッフにはそれぞれ得意分野があって、それを生かした自然観察を行おうと思ったら、やることはバラバラになってしまう。ただそれだけのことです。その方が自分たちも楽しく自然を伝えられますから。」

まずは子どもの好奇心を引き出そうとしていること。みんなが同じことをするのではなく、それぞれの得意分野を生かそうとしていること。どれもあさり保育所で大切にしていることですし、そのやり方で行われた自然観察の時間は、子どもたちが本当に生き生きと活動していました。もしこれが、単に知識を教えようとしたり、スタッフの個性が生かされない画一的なプログラムで行われていたとしたら、子どもたちにとって楽しい体験とはならなかったのではと思います。今回は素敵なスタッフのおかげもあって、子どもたちは目や鼻や耳、体全体を通して、三瓶の自然から多くのことを感じてくれたと思います。

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