2014年3月14日

No.336 関わる力の育ちについて




先日ぞう組さんの夕方のお集まりを見させてもらいました。イスを丸く並べて座り、この日の当番のRちゃんが会を進めていきます。今日の振り返りをするときには、どんなことをして遊んだか、みんなが手を挙げて積極的に発表していき、他の子はしっかりとその話を聞いています。最後に歌を歌うときになると、希望のあった2曲のどちらを歌うかを決めるために多数決を取り始めます。多少とりまとめ方の大ざっぱな多数決ではありましたが、それでもみんな納得して歌っていました。

この様子を見ていて、みんなすごく力をつけているなあと感じました。運動や表現、言葉などももちろんしっかりと育っていますが、今回特に感じたのが自分の思いを話すことや、それをきちんと聞くこと、そしてみんなの意見を調整することなど、そんな力の育ちです。司会が困っていると誰かがすぐに助け船を出してくれる姿なんかもそうですが、これらは社会でも必要な関わる力です。6歳になったらそのようなことができるというものではなく、子ども同士の関わりを経験する中で育ってくる力です。大きな子ども集団のある保育園での生活をしっかりと過ごしてくれたことを嬉しく思いました。

こうした力は、実は赤ちゃんの頃の体験からつながってきています。赤ちゃんの頃に他の子どもを見てお互いに触ったり、他の子が動くのを見て一緒に動いたりすることから始まり、少し上の発達の子の様子を見て真似をしたり、そんなことを経てぞう組さんのお集まりのような姿が見られるようになります。大きな子ども集団を持っている保育園の中で、0歳から他者と関わることがどんな力につながっていくのか。関わる力をつけていくために0歳からどんな体験が大事になってくるのか。そんなことを保護者のみなさんに分かりやすく伝えていくことを来年度の取り組みの軸にできないか、今計画しているところです。

来年度のあさり保育園の職員体制について、今回もここ(配布している紙に書いてあります)でお知らせさせてもらいます。ご存じのように、あさり保育園では職員全員がチームとして保育を行っています。それは来年度も変わりません。保育園は社会を知る大事な場でもあります。職員がどのようなチームのあり方を見せるかによって、多様な社会の関わりを学べるかどうかが違ってくると思っています。個性を生かし、互いに助け合う姿を子どもたちに伝えていくことも大きな課題として取り組んでいきたいと思います。

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