ゴールデンウィークが終わり、またいつもの保育園の様子が戻ってきました。休みの間はお出かけしている家族連れをたくさん見かけて、親と一緒に楽しそうに遊んでいる子どもの表情はいいなあと思っていたのですが、保育園で子ども同士が関わって遊んでいる様子もやっぱりいいですね。どっちの方が良いとかではなく、親子の関係も子ども同士の関係も、どちらも大事です。当たり前ですね。だからこそ私たちは保育園だからこそできる、様々な年齢のたくさんの子どもと関わり合う中でいろんな経験ができるように、あれこれと考え続けているわけです。
休みの間に草抜きをしながらぼんやり考えたことを少しだけ。植物って土から出ている目に見える部分はほんの一部であって、ほとんどは土の中の根っこなんですよね。小さな草を引っこ抜くと、ついてくる根っこの長さにびっくりします。この根っこがあるから成長に必要な栄養をしっかり吸収することができるし、風が吹いても倒れたり抜けたりしないことが実感できてしまう、そんな長さです。私たち人間も似たところはあるかもしれませんね。社会で必要な力を育んでいけるかどうか、困難にぶつかったときに自分で立ち直ることができるかどうか。これってどれだけしっかりと根っこが張り巡らされているかが大きく影響すると思っています。目に見えるものやテスト等ではかることができるごく一部の力を重視するあまり、根っこの成長を疎かにしてしまう…、そんなことは避けなければいけません。その根っこを育てる大事な時期、知識などの認知的な力ではない非認知の力の基礎を作っていくのが乳幼児期だと思っています。あさり保育園が目指しているのはまさにそこなんですが、まだまだやるべきことはたくさんあります。うーん、がんばらなければ。
長い休みをはさんだために子どもたちの姿を取り上げて書くことができず、日記のような内容になってしまっていますが、今回は最後までこんな感じでいきます。ということで最後は相撲の話。テーマである「和」のスポーツを考えていると、いつも相撲に行き着きます。闘って相手を倒すことを無条件に肯定するわけではありませんが、ルールに則って行われる相撲は子どもたちの面白い遊びになるかもしれません。トーナメント表を使ったりチーム戦にしたりしてうまく展開できれば、コミュニケーション能力や協働する力の育ちにもつなげられそうです。そして、つかむ、押す、引く、投げる、バランスをとるなどの様々な動きの要素が詰まっているため、運動としても魅力的です。子ども対保育者や子ども対保護者とか、楽しみ方はまだまだ考えられそうです。腕相撲、指相撲、尻相撲、泣き相撲、紙相撲などと広げていってもおもしろいかもしれませんね。
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