2014年5月16日

No.345 宮城県の保育施設見学の話




今週の初めのことですが、宮城県の2カ所の保育施設を見学させてもらってきました。1カ所目は石巻市の保育施設です。現在宮城県は全国でも4番目に待機児童が多く、石巻市内でも一時保育の託児などが強く求められている、そんな状況が続いています。その石巻市で震災以降に一時保育施設の運営を始めたプロジェクト結(ゆい)という団体(夏祭りのバザーの収益を送らせてもらっている団体です)があるのですが、その保育施設「結のいえ」に行ってきました。この「結のいえ」とはこれからもつながりを持ってお互いに保育の質を高め合う関係になる方法を模索していきたいと考えています。私たちはたくさんの財産を持っています。あさり保育園で試行錯誤しながら積み重ねてきた活動や、その中で子どもたちが様々な力をつけてきていることは、あさり保育園の大きな財産です。もしかすると、この財産を活かして私たちの経験を伝えることで石巻の子どもたちの成長につながる何かが生まれるかもしれません。また石巻市の保育士さんたちがどのような思いで保育にあたっているかを知ることによって、私たちの保育に対する思いを再確認することもできるとも思っています。頻繁に交流することは難しいでしょうが、これからじっくりと関係を深めていきたいと考えています。

2カ所目は仙台市の保育園です。園庭環境がすごいと聞いていた通り、その環境には感動してしまいました。たくさんの木が植えられていて季節の変化はしっかりと感じられるようになっていますし、小川や田んぼがあって様々な体験ができるようになっています。また園庭には大小様々な起伏があり、そこで活動していると体のあらゆる箇所を使う運動が自然と行われるようになっています。





園庭好きの私は見学をしながら今後のあさり保育園の園庭改造計画について思いを巡らせていたのですが、その時に大事なことを再確認することができました。家庭や地域には少なくなった、でも子どもたちの育ちに必要な体験の場を作っていくのが保育園の大きな役割です。いろんな年齢の子ども同士の関わりや、近い発達段階の子ども同士の関わりを大事にしているのもそのためです。となると、あさり保育園の園庭はどんな姿を目指すべきなんでしょうか。見学させてもらったような、住宅などがびっしりと立ち並んでいる地域の保育園と同じ考えで園庭を作るのか。それとも周りの豊かな自然を園庭の一部と捉え、その上で園庭には何が必要かを考えて作り上げていくのか。目指すべき園庭のあり方はしっかり考えないといけませんね。ということで、時間はかかると思いますが「あさり保育園の園庭」作りをじっくりと進めていきたいと思います。まだまだ変わりますよ。

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