なかよしテーブルを設置している一番の目的は、相手の思いを聞き、自分の思いも伝え、仲直りをすることであって、なかよしテーブルの席につくことではありません。喧嘩をした子たちに「なかよしテーブルで話し合っておいで」と促しやすいこともあってテーブルを設置しているわけですが、その目的が果たされるのであれば場所はどこでも構いません。そのことを子どもたちは理解してくれていて、上手に応用してくれたのが今回の出来事だと思っています。なかよしテーブルという特定の場での話し合いを何年も続けてきて、その「形」ではなく、思いがぶつかり合ったときはお互いの思いをよく話せばいいんだという「中身」を子どもたちが見てくれていて、そして実践してくれたことは、とてもうれしいことです。こんな姿がたくさん見られるようになるといいなあ。
話は変わりますが、今園庭にネモフィラという花がたくさん咲いています。上の写真がその花です。この花を分けてもらえないかとある保護者から言われ、たくさんあったのでお分けすることにしました。他にもフェンネル(ハーブです)もたくさんあって、もう少ししたらお分けできるようになりそうです。野菜もたくさんできたらお分けできるかもしれません。昨年あたりから世間では「おもてなし」という言葉がよく使われているそうですが、あさり保育園は「おすそわけ」でいきたいと思っています。おすそわけとは他の人からもらったものを別の他の人に分けることをいいますが、保育園で咲いている花や採れた野菜なども私たちの力だけで得たものではなく、自然の恵みがあってこそのものです。その恵みに感謝して、みなさんと分け合うことをしていければいいなあと。「おもてなし」ではなく「おすそわけ」。大したことはできませんが、ちょっとだけ楽しみにしていてくださいね。
0 件のコメント:
コメントを投稿