少し前のことですが、Tくんの連絡帳に昨年度あさり保育園を卒園したお姉ちゃんの話が書かれていました。その内容から考えさせられることがあったのでここで少し紹介させてもらいます。「帰りの車中でTくんの話を聞きながら、Rちゃん(姉)が『はぁ〜、なんだか保育園でいろいろやってたことを思い出しちゃった。バイキングとかやってたよね。』と気だるそうに言い出しました。『小学校でも似たようなことをやってるでしょ?』と聞くと、『えー?そう?バイキングの方が大変でしょ?お茶も入れるし。』と言い、今と昨年の給食の準備の違いをいろいろと言い出しました。バイキングの経験のあるうちの子は小学校の給食の準備を大変とも思っていないんだなあと感心しました。」という内容です。
保育園の生活を1つ1つ考えてみると、子どもたちは当たり前のようにやっていますが結構大変なことがあると思っています。例えばRちゃんの言っていたぞう・きりん・くま組が担当している当番の仕事を書き出してみます。
○朝のお集まりで今日のメニューを伝える。
○食事の準備をする。(テーブルを拭く、コップを出してお茶を入れる、食器やおかずの用意をする、おかずの量を聞いて入れてあげる、いただきますのあいさつをする)
○掃除をする。(椅子を拭いてテラスへ運ぶ、下拭きをする、テーブルを運ぶ、雑巾を洗って干す)
○おやつの準備をする。(椅子をテラスから運び入れる、テーブルを拭く)
○夕方のおあつまりで明日の当番の人を伝える。
当番の子は複数いるのですが、食事については40人分の準備をしなければいけないので結構大変な仕事です。既に習慣になっていることや、当番ということでいつも以上に張り切っていることがあるとはいえ、よくやってくれているなあと感心します。こんな経験をしている子どもたちも小学校へ行ったら一番小さな生徒になるので、最初のうちは6年生が給食の準備を手伝ってくれたりすることもあるようです。「保育園では自分たちで食事の準備をしているので、小学校でも自分たちでできるはずですよ。」と保育園での姿を小学校へ具体的に伝えることで、1年生だけで準備をするように変わっていったという話も聞いています。保育園と小学校の生活が切れ目なく続いていくように、保育園でつけた力をもとにして更に力をつけていけるように、子どもたちの姿を小学校へ伝えていくことは今後も丁寧に行わなければと思わせてもらった連絡帳でした。
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