2014年12月4日

No.373 見せることから学ぶ

気がつけば12月。あと少しで平成26年が終わります。年をとると1年が早く感じられるようになるとよく言いますが、どうやらあれは本当ですね。困ったもんです。

先週の土曜日に発表会が終わりました。たくさんの方に来ていただいたことを感謝しています。子どもたちの成長した姿を見てもらうことが目的なので、みなさんに来ていただいてこそ成り立つ行事です。ありがとうございます。今回は初めての試みとして、出し物と出し物の間に幕を閉めることをやめ、舞台設営や舞台への出入りも全て見てもらう形をとりました。舞台設営も出し物の1つと考えるとテーマも意識します。和というテーマに沿っておこなうために、主に舞台設営に当たった保育者や手伝っていただいた役員さんの衣装を考えさせてもらいました。姿を見られながら準備を行うのはなかなか大変だったでしょうが、そんなことを含めて楽しんでもらっていたんじゃないかと勝手に想像しています。



そして子どもたちの舞台への出入りですが、そこでも子どもの発達を見ることができました。保育者とともに登場する子がいれば、子どもたち自身で登場し自分の場所へさっと移動して出番を待つ子もいたり。また舞台の袖で控えている姿も様々でした。「感じたことや体験したことを出し物の中でどう表現するか」から発達が見えるのはもちろんですが、舞台への出入りの姿からも発達を見ることができるのでおもしろいですね。みなさんからはどのように見えていたでしょうか?今回しっかりと見てもらった幕間ですが、これは次の出し物への期待を感じさせる場でもあります。その点から考えると工夫する余地はまだあると思っています。幕間から感じられる期待感がもっと増すようにするためにはどうすればいいか、新たな課題が見つかりました。

最後に「見せる」ことについて。発表会では幕間まで見てもらいましたが、あさり保育園では行事や特別な取り組みだけなく、日々の保育についてもそのまま見せたいと考えています。今の保育園の状態に満足しているから、ではありません。理由はむしろ逆で、十分でないところがたくさんあり、まだまだ満足できていないからこそ、それを改善していくためにも見せていかなければいけないと思っています。閉じると楽かもしれませんが、そこで進歩は止まります。保護者のみなさんや地域の方々に対してよりオープンにし、「見せる」ことから学ぶ風土を更に育んでいきます。

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